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好きなアイドルグループの最後のツアーに行ってきた。

この記事にはV6 LIVE TOUR 2021 V6 groove のネタバレが含まれますのでご注意ください。

本日2021年9月18日(土)、好きなアイドルグループV6のコンサートツアーに行ってきた。V6はこのツアー最終日であり彼らのデビュー記念日でもある11月1日に解散する。私はこの一枚のチケットしか持っていないので、今日でV6のコンサートに行くのは最後だ。

好きなアイドルグループと簡単に言うけれど、もう自分とV6は切っても切れない。何しろ思春期の始めから途切れることなくずっと好きなので、大概の思い出にV6の曲が紐付いている。部活で死ぬほど怒られた時も、入試の勉強を頑張ってた時も、片想いで泣いた夜も、仕事で悩んだ帰り道も。いつもV6がいてくれた。歌ってくれていた。

だから、この日が来るのが楽しみというより怖かった。最後の日を迎えてしまったら、いよいよV6がいなくなってしまう。V6がいなくなったら、自分の生活がどうなってしまうのか見当がつかない。そんな複雑な気持ちを抱えながら、日本ガイシホールへ行ってきた。

会場に着いてみると、まず、席が神席だった。今週はただでさえ忙しいところに仕事上のトラブルがこれでもかというくらい起こったのだが、それはきっとこの席が当たるために徳を積む必要があったのだと納得した。ステージのどこもよく見渡せて、かつV6メンバーがトロッコでやってくる通路に1番近い席だった。

心の準備をする間もなく、その瞬間は訪れた。開演早々に井ノ原さんが1番近くに来て、トロッコで私の横をゼロ距離で駆け抜けた。そして去り際に私のうちわとイノちゃんマン(井ノ原さんの生み出したキャラクター)のキーホルダーに気付き、手を振ってくださった。…生きてて良かった。V6のコンサートにはこれまで何度も行ったが、今までで一番明確に、私に手を振ってくれた、と思う。前夜に3時までかかって作ったうちわに描いた「ありがとう」が伝わったのだとしたら、これ以上の幸せはない。今日はこれを伝えるために来たのだから。ドッと肩の荷が降りた気がした。あとは楽しむだけだ。

コンサートは素晴らしかった。V6は常に最新の自分達を見せたいという気持ちが強く、普段のコンサートで懐かしい曲や演出はあまりやらない。しかし流石に今回は最後とあって、「そんな時代もあったなぁ」という曲もたくさん歌ってくれた。そして最新のアルバム曲は、斬新な見せ方で楽しませてくれた。お衣装も素晴らしくて、どれもみんなメンバーそれぞれに似合っていて、かつステージに良く映えていた。純粋に楽しかった。

笑顔で終われるかなと思ったところで、最後の挨拶があった。ここで井ノ原さんがおっしゃったことを、私は生涯忘れない。

「26年間ついてきてくれてありがとう。幸せだった。これからもファンのみんなのそばにいるし、ファンのみんなをそばに感じて生きていく。」

涙が止まらなかった。そして、音源化されていない新曲を歌ってくれた。泣きじゃくっていたので記憶があやふやだが、「目を閉じればそばにいる。君は大丈夫。」という意味合いの曲だったと思う。サビでスクリーンにアップになった井ノ原さんの目も潤んでいるように見えて、私はさらに号泣した。

解散したら、V6という存在が消えてしまうと思っていた。しかし彼らは明確に、グループ活動が終了しても存在し続けるという意思を示してくれた。そしてこれから先もずっと、私たちファンを勇気づける気持ちがあると知って、涙が止まらなかった。

ずっと怖かった、最後のコンサート。行けて、本当によかった。彼らが解散しても、私は大丈夫だと、やっと思えた。それと同時に、彼らの言葉を聞いて、今までぼんやりとしていたグループ解散が現実味を帯びて、改めて寂しさを感じられた。

今、すごく感情が昂っていて、きっとこれから解散までにもう少し気持ちがジェットコースターするんだろうけれど。11/1までのV6の活動と、その後のメンバーの活躍を、ずっと応援し続ける。そして自分も自分なりに、彼らを心に宿しながら、これからの人生を楽しみたいと思う。

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