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『弥生、三月ー君を愛した30年ー』

気になっていたが、見れていなかった作品。
Amazon Primeに出ていたので、鑑賞した。

成田凌さん、波瑠さんのダブル主演で、杉咲花さん、黒木瞳さん、小澤征悦さん、岡田健史さんら豪華な顔ぶれが脇を固める。

あくまで創作物なので、正直つくられすぎているところもあるように感じるが、それでも成田凌さん演じるサンタ、波瑠さん演じる弥生のそれぞれの変化を表したカットは非常に印象的で、満足感があった。

本作で重要な役割を果たす、杉咲花さん演じるサクラの存在と言葉。サンタと弥生がそれぞれ変わってしまっても、サクラの存在や言葉が彼らのいるべき場所を、姿を照らし、帰ってくる場所を示している。

そして、もう一つ重要なのがバスだ。作品中に幾度となく登場するバスのシーンは、彼らの想いや、その時の姿をはっきりと映し出している。

変わらないでいることの難しさと、変わらずにいてくれる人の大切さ、変わってしまった自分を正してくれる人の尊さを知ることができたように思う。
また、人生におけるタイミングの重要性を改めて認識させられた。どこまでも交わらなかった二人の人生が、交わるためにはかなりの時間を要したが、これからの二人の人生が幸せで溢れ、変わらない二人でいてくれることを切に願う。

「もうすぐあたたかい日が来るのを信じながら生きていく三月ってなんだか人生みたいだろ」という台詞。3月のように、いつかあたたかい日が来ると、光ある未来が待っていると、そう信じ生きていきたい。

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