アイドルマスターに2度救われた話
この記事を一番最初に書いていた。何度も読み返しては細かいところを直し、めんどくさい絡みにあわないようにかなり警戒した。もっと軽い気持ちで書ける他の趣味の記事を先に投稿した。でもやっぱりこれも私の一部だから出し渋ってもな~と思ってようやく投稿ボタンを押すことにした。
はじめに
何もできない、何かしたいと思えない状況が不安で仕方なくて、何かしようと久しぶりに意欲が湧いたときにふとこれを書く気持ちになった。私のための備忘録。お気持ち表明とか論文じゃなくて私の思い出メモ。誰かが読んで面白いものを書きたいとか「FF外失礼します自分も〜…」みたいな反応がほしいのではなく、そのうち自分で読んだときにそうだったね楽しかったねと思い出せるような、そんな話。
そういえば、どれくらいの付き合いだっけ。あんなこともあったしこんなこともあった。それを共有できるのは自分の中の記憶と同じ時間を過ごしてくれた人だけで、どちらもなくなってしまったら本当にあったことなのか分からない。忘れてしまうのが怖い。今そういうメンタル、なので備忘録。
「救われた話」としているけれど、ひきこもりから脱却できたとか富士の樹海に行きかけたところを思いとどまったとか海で溺れているところを古論クリスに助けられたとか、そんな壮大な話じゃない。きっと他人からは「その程度で救われたっていうの?」と思えるようなこと。でもこれは私にとっての話なので他人の意見はどうでもいい。これからも頼んだぞ、アイドルマスター。
出会い
2014年の夏、一人で大きな仕事を任されてしまい、上司やそれより偉い人たちに「君ならできるから」と励まされ面倒を見てもらい、同じチームの先輩たちに「無理しすぎないでね」と協力と心配をしてもらいながら、とにかく仕事しかしていなかった。そんな頃。
何がきっかけかは忘れたけど2.5次元アイドルなるものを知る。中学生の頃は結構なオタク気質だったが、高校で部活が忙しく、大学も他に楽しいことがあって、ごくたまにアニメを見る程度までトーンダウンし、いわゆるオタクの世界からはいったん離れていた。久しぶりに触れた世界はだいぶ変わっていた。
2次元アイドルの中の人たちがそのキャラクターとして現実世界でライブをしている。しかも中の人たち可愛い。えっ?みんな歌うまいし踊れるしすごくない???とびっくりした。最初に出会った作品のアニメやライブを見てゲームをやって音楽もかなり聴いた。未だに好きだしカラオケに行ったら歌えると思う。
新しい趣味ができて、仕事を忘れられる瞬間が増えた。当時の私はそれだけで少し楽になれたと思う。
このときアイドルマスターにも出会った。ニコニコ動画で765プロを知った。曲が多すぎて聴ききれない問題だった。任されていた大きな仕事が秋に入って終わり、秋から冬にかけてアニメを一通り見てGRE@TEST BEST!シリーズを借りて通勤のときにひたすら聴いていた。そうこうしているうちにシンデレラガールズのアニメが始まったので、シンデレラの曲も聴き始めた。ゲームをやれる時間はなかった。
救われる1度目
2014年の冬から2015年の春。またもや一人で大きな仕事を任された。8~17時で通常の肉体労働、17~22時まで残業のデスクワーク。家に帰って23時過ぎ、夕ご飯を食べてお風呂に入って寝て、5時半に起きてまた会社へ。きついけど仕事は好きだし期待されて任されているのが分かっていたのでどうにかなっていた。今じゃ絶対無理。もうやりたくない。命削って働いている感がすごかった。
そのとき自分の仕事とは別に、会社で大事件が起きていた。悪夢みたいな日々だった。どうにもならない状態をみんなでどうにかしようとしていた。テレビやネットのニュースを見るのが本当に嫌になった。
とにかく疲弊して他に何も手を付けられなかったけど音楽だけは聴けた。ずっと765プロの曲を聴いていた。最終的にREADY!!だけループで通勤していた。やればできる、きっと、絶対。救われている実感があった。励まされている。これがアイドルの力なんだなと思った。会社に行って目の前の仕事と向き合えた。やるしかなかった。あそこまで頑張ったことはなかった。やればできる、きっと、絶対。アイドルマスターに救われた、これが1度目。
沼
2015年の春過ぎに自分の仕事が片付き、会社の大事件もどうにか鎮火して(まだ燃えてはいたがこれ以上どうにもならなかったので現場としてやれることは終わっていた)少し時間ができた。876とミリオンを履修していたら10thライブがあることを知った。2015年の夏。アイマスを知ってからまだそんなに経ってないし、ミリオンまでのアイドルとキャストの名前と曲は大体把握できていたけど、ちゃんとライブを楽しめるか不安があった。当日は冷房が効いて寒いくらいのライブビューイングにいた。アイマスライブをリアルタイムで観るのはこれが初めてだった。
「プロデューサーさん、ドームですよ、ドーム!」で涙腺が決壊した。自分でもこんなに泣けるのかと驚くほどずっと泣いていた。この公演や今まで大切にしてきた時間に対するキャストやスタッフ、プロデューサーの気持ちを、歴の浅い私ですら感じ取ることができた。
こんなに心動くことがあるのかと自分に驚いた。とにかく泣いた。ライブの後ツイッターに「アイマスも好きになってよかった」と呟いたら現地参戦していた知人たちから「アイマス最高!」とリプライが来た。本当にそうだと思った。好きになってよかった。出会えてよかった。
そこから転がり落ちるように沼inである。ゲームをする時間ができて、まずはデレステを始めた。シンデレラ2期は最後の方がきつかった。めっちゃ泣いた。まわりにアイマス好きが何人かいたので話をしたりカラオケをしたり、一人じゃなくても楽しめるようになった。シンデレラやミリオンのLVも仕事の都合がつくときに一人で観にいくようになった。みんな可愛いし歌が上手い。楽しい。ギリギリで出勤を変わってもらえて行けたミリオン3rd幕張1日目のLV、アイルの衝撃はずっと忘れないと思う。
SideM
2016年の春。ようやくSideMにたどりついた。存在は知っていた。1stライブでやっとJupiterがステージに立ち感極まっていたことはネットのレポートを読んで把握していた。ただ、別の作品で男性アイドルに心が動かなかったので、SideMにもあんまり興味湧かないんだろうな~という気持ちだった。たまたま休みの日にニコニコ超会議でSideMのライブを観るまでは。
ドラスタのステージが、今まで観たアイマスのライブの中で一番眩しかった。とにかく眩しかった。びっくりした。男性だからと敬遠していたけど、アイドルマスターのアイドルだった。応援したくなった。
1stライブのチアリング公演を観に行った。キャストにつられて私も泣いた。ゲームを始めたけどやり方が分からなくて一度やめてしまい、たしか夏頃に再開した。秋月涼の声優は三瓶さん継続と発表されて、絶対に応援しようと思った。
2016年の秋、それまでに出ていたSideMのCDを全部買った。そのときちょうど2ndライブの先行申し込みをやっていたので申し込んだ。アルテのシリアルで2日目が当たった。相互連番してくれる人をツイッターで探した。本当にいい方に出会えた。ライブ当日、雪で飛行機が使えず新幹線でものすごい時間をかけて現地に来てくれた。渡された1日目のチケットはアリーナ5列目だった。
2017年の2月、初めてのアイマスライブ現地はSideM2nd。本当に素敵な連番者さんのおかげで現地の楽しさを知り、プロデューサー仲間を作るきっかけをもらえた。ツイッターでPアカウントも作った。その頃に出会って今も仲良くしてくれている人たちのことは、もう勝手に普通の友達のように思っている。世界を広げてくれたのはSideMだった。
「ご用意いたしました」
2017年の春。アイマスの楽しみを知った私はゲームとライブにどっぷりハマる。まずはライブ、この時期からしばらく週刊アイマス生活をすることになる。3月のミリオン4thから始まり、SideMグリーティングツアーとシンデレラ5thツアー並走である。すべて現地とはいかないのでLVをはさみながら、でも毎週のようにライブを観た。
いや~あの頃はすごかった。もちろん仕事も続けていたが、大きなトラブルは起こらず自分のスキルもたぶん上がっていたので気持ちにも時間にも少し余裕ができていた。全力でアイマスを楽しんでいた。2018年の夏にプロミがあったので憧れの765現地にもようやく行けた。ツイッターや現地で知り合ったPさんと会えるのも楽しかった。
2018年のSideM3rdツアーは現地全通した。お金と時間をガッツリかけ、人のつながりに助けられながら。友人Pと企画してフラスタを出した。そういうことができるのはこれが最初で最後だと思っていた。体力・気力・熱意があるタイミング、そして一緒に楽しんでくれる人たちがいるうちに。いつかできなくなったときに、あのとき楽しんでおいてよかったねと思えるように。毎日とにかく忙しかったけど楽しかった。
自分の中である程度満足できたので、2019年からはどのシリーズのライブも行けるものを選んで行くようになった。基本的に担当のいる公演だけ掴んだ。シャニマス1st(ご用意されず拾ってもらう)、SideM4th、ミリオン6th、シンデレラ7thあたりかな?近いはずなのに記憶がもう曖昧になってる。趣味と仕事とその他諸々のバランスはちょうどよかったなと思う。あっという間だった。
ゲームはコツコツ派
基本的に毎日コツコツやって担当イベントを走り担当ガシャを回している。触っているのはデレステ、ミリシタ、SideM(モバゲー)、エムステ、シャニマス。最近ポプマスも始めた。いわゆる兼任Pで担当は9人、まあ手一杯である。課金にも限界があるので、SideMのガシャはお布施程度にしてトレードできるようにアイテム貯蓄(無天井時代に2枚取りしてさすがに懲りた)。他はログボやデイリーミッション、イベントでもらえる石をコツコツ貯めている。足りない分をお布施課金。
ログインやミッションは朝起きてから通勤しているうちに終わるようなルーチンにしたら慣れた。イベントを走るのは基本的に夜。睡眠時間を削ると仕事に響くのでほとんど削らない。ゲームを触ることは生活に染みついていた。ツイッターでそれぞれの担当Pが悲鳴を上げているのを見るのが楽しかった。仕事が終わって帰宅して家事をやり、ツイッターを眺めながらゲームをする気力と体力があった。
ずいぶん長くなってしまったけれど、これは私のための備忘録なので気が済むまで書く。ただの思い出語り。今までの記録。「アイドルマスターに2度救われた話」だが、ここまで1度しか救われていない。次からが2度目。
2020年
会社で異動があり仕事内容もガラッと変わり、ストレスがかなり溜まるようになった。そこに直撃したのがコロナ。仕事は完全リモートにはならず、コロナ感染リスクがそこそこあり、でも絶対に感染できない・広げられないプレッシャーがものすごかった。あれもできない、これもダメ。みんな我慢してるでしょ。そのうち、溜まるばかりのストレスを発散できなくなっていた。何かおかしい、このままじゃまずいなと自分で気づいた。
今まで当たり前のようにできていたことが突然できなくなってしまったことが、私にはかなり重かった。もう慣れたと思っていたけど「中止」や「延期」に少なからずショックを受ける。楽しかった頃と同じことがしばらく叶わない現実を思い知るのが嫌で、楽しかった頃を思い出すのがきつくなった。買ったまま観る気の起きないライブ円盤が増えた。
気づいたら通勤のとき何も聴かなくなっていた。家でも。CDを買ったりDLしているけれどなかなか聴けない。聴いても前ほど心が動かない。ゲームは触れる。
これがアイマスだけならちょっと疲れて冷めちゃったのかな~で済むが、別の趣味もあまり響かなくなった。「あんなに楽しかったのに今はなぜか楽しめない」を身の回りほぼすべてで味わってしまい、なにしてもダメかもと不安になる。頭は回る。あれこれ考えて回りすぎなくらい。やらないといけないことがあるので気が重いけど会社には行く。ストレスだけが積もり続ける。
そんな状態が数か月続き、他にもちょっとやばいな~と思うことがあったので根本的な部分はちゃんとしたところに相談して改善を試みている最中。はぁ~生きるのって大変だ。
どうにか自力で気分が上向きになるきっかけを作れないかと模索していたとき、ミリシタで真のソロ2曲目が実装された日に「私、自転車のコールを現地でするまで死ねないんだった」と突然思い出す。
真は担当ではないけど、なぜか『自転車』がすごく好きでツイッターでよく呟いていた。そういえば、MORみたいにマスターソングを語らうのを通話でやろう!と友人Pたちと企画して実際にやったときに私、自転車あげてたな?と気づく。その通話をしたときのプレイリストが残っていた。ただ、これでも心が動かなかったら……と思うと怖くてすぐ聴けなかった。
2度目の途中
ふと、カラオケに行きたいなと久しぶりに意欲が湧いた。少し前に友達と落ち着いたらカラオケ行こうね〜!と話したのがきっかけだと思う。ここ1年行きたくても行けなかった。そのうち行ける気がしなくなっていた。どんな曲歌ってたっけ、全然声出なくなってるだろうな~と曲を探す。アイマス縛りでヒトカラするとき1曲目にすることが多い曲、響の『Brand New Day!』をそのとき聴ける気がしたので聴いた。めっちゃ泣けた。いつ以来だか分からないけどアイマス曲を聴いて元気が出た。
心がちゃんと動いたことに安心して、気持ちが楽になった。歌詞最高だし響が元気だからこっちまで元気になった。ありがとう響~~~~!!!!!の勢いで違う日に自分が作ったマスターソングプレイリストを聴いた。めっちゃ泣けた。元気な頃の自分にも効く曲を選んでいたから、この状況ではさらに効いた。企画してくれた友人P本当にありがとう。特に効いたのはこの3曲。
たくさん! / アナスタシア
vivid color / 高山紗代子(試聴動画では1曲目)
Compass Gripper!!! / FRAME,もふもふえん,F-LAGS(試聴動画では5:14から)
特にアーニャの『たくさん!』がめちゃめちゃ効いた。歌詞にある通り「不安や迷いはもうたくさん」だった。
ここからひとまず気持ちが上向きになった。あれやってみようかな~と意欲も出てきた。まあどうにかなるでしょ~な気持ちが少しずつ出てくるようになり、noteを書いてみようという気になった。長い。ここまで約6000字!ひえ~。やりたいことを抑圧されてガチガチに凝り固まったものをきっとどこかに吐き出したかったんだと思う。モヤモヤしてた気持ちが少し晴れて、怖さもマシになってきた。
元気のあるうちに「元気の出るアイマス曲リスト」を作った。30曲くらいあってそのうち765曲がだいたい半分。元々の曲数の多さもあるけど私には765プロがよく効く。ちょっと気分落ち気味かなと思う日はこのプレイリストを流すようにしている。
小鳥さんの『空』がめちゃめちゃ効く。「奇跡じゃなくて 運じゃなくて 自分をもっと信じるの」という歌詞に励まされる。またアイドルマスターに救われたなと思った。これが2度目、のまだ途中。抜け出すにはもう少し。3月のイベントは無事に有観客で開催できることを願うばかりである。元気と幸せを浴びたい。
おわらない
備忘録を書きたかったはずだけど、記憶を飛ばしがちなので実は楽しいことを具体的にはあんまり覚えてなくて、泣いたとか楽しかったとかそんなぼんやりした記憶と、そのときの感情を共有してくれた人と話すことで今までの思い出を作っているような気がする。私の今までを共有してくれてる人たちに感謝しかない。
ひとまずここまで書けてすっきり。ずいぶん長いストレス解消用の自己満ポエムになってしまった。まだまだ楽しいことたくさんしたいよ~!の気持ちなので、とにかく仕事のストレスとコロナは早く滅んでくれ~~~~~!!!!!
あと、これ聴いたら絶対泣けるし元気出るのも分かってるけど、今は効きすぎる気がするのでもうちょっとしたら聴きたい。
Destiny / 765PRO ALLSTARS
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