過去の中絶、水子について

まず、この記事は詩でも短編小説でもございません。
私の過去の過ちを振り返り、中絶の体験の記憶を記した内容であり、同じような立場におられる方の知恵、アドバイスになるような内容ではございません。

現在は薬で中絶できる時代のようですが
私はまだそれがありませんでした。

 当時22~23歳で私は夜の仕事をしておりました。
 そんな中、私は大変酔っておられたお客様との間で  私自身が過ちを犯し、
 その男性の子を孕んでしまったのです

何度も当時の自分を憎んでは呪ってきました
とても股の緩い女だったのです
だから罰が当たったのでしょう
「おまえは尻軽すぎる」と

妊娠しているとわかったのは、
生理がこないことに違和感を感じたからです
母が付き添い、産婦人科へ行きました
尿検査ですぐに結果がわかりました
妊娠しています、と。
どこの誰かもわからない男性の子が
お腹の中にいたのです

母はどこかから借金をして10万円払いました
手術するための書類を書くのに
相手の名前を知るわけもないので
店のオーナーの名前を借りたのです

手術の日が決まってその日が来るまでは
家で寝たきりでした
初めて悪阻を経験しました
吐きそうで吐かないんです
起き上がろうとすると、「ウッ」となり
気持ち悪くて起き上がれませんでした
数日後、手術当日がきました
日帰りできるとのことでした

病院につくとベッドのある病室へ案内されました
前もって必要なものが記された紙を渡されていて
それは
多い日用ナプキン
生理用ショーツ

あとは忘れましたが
これを医師に預けました

名前が呼ばれ、まず子宮口を開けなければならないとのことでガーゼを丸めたようなものを子宮口に挟むために内診室にいきました

終わってまた病室で待機です
なんだか少し不安になり始めました

30分ぐらいしてまた名前を呼ばれ
いよいよ手術が始まります

麻酔がすぐにきいて視界が真っ暗になりました
途中から、
麻酔が弱いのかノイズのような砂嵐のようなものが見えました
目は閉じているはずでした
瞼からみえていたのです
先生が前にいるのがわかりました

 そしてハァハァと息が聞こえ
首も右左に動いていることがわかりました
なんだか痛い、苦しい
でも麻酔は効いているので意識はまた失いました

あれからどれくらいの時間が経ったのだろう
目を覚ますと私はいきなりハァハァと過呼吸になり
悶えるような声を出し、止まりませんでした
苦しい、苦しい、痛い
そして太ももにツーと何かが伝って落ちてきました
それは血だとすぐにわかりました
その瞬間わたしは、自分がなにをしたか知ったからか
激しく泣き出しました
そばには母が座って私を見下ろしていましたが
優しい言葉はありません
 それにも悲しくなり余計に泣き止みませんでした
 
ゆっくり休んだあと帰ることになりました
それから私はおかしくなりました

霊障と言うべきか、エコー写真を包丁で刺したり
水をすくうような仕草をして手を上に上げたり
もう一人の自分なのか怖い顔した女性が私を睨みつけていたり
部屋をぐるぐる回ったり
たくさん霊障がありました

罪悪感がそうさせたのかもしれません

水をくんだコップをまず供え
次の年には子供用のジュースを供えたり
毎年毎年私は忘れずに自分なりに供養してきました
この日付だけ自分を責めて精神がおかしくなりました
今日は責めることはやめて
子供と過ごすような気持ちで過ごせたらと思います

ここまで読んで下さりありがとうございました

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