アンバランス

めっちゃお似合いやん!と言われている関係でも、自分たちでもこの人とやったら好みがめっちゃ合うなぁ、と思っている人でもどっか違うところを見つけたくなる。人と同じすぎるのはあまりにもおもん無くて、顔が似てないからと言って性格的ドッペルゲンガーは絶対的に信じたくない自分がいるから。


2人ともスイーツが大好きだという点においてとても話が弾む。しかも毎回どちらかがスイーツを持ち寄って話すので、楽しいというのを一つ飛び抜けている。

今度、チーズケーキもってくるわ!!

え、めっちゃ嬉しい。ありがとう!

 

はい。これめっちゃ美味しいレアチーズケーキやねん!

う、うん。ありがとう。

あれ?あんまり好きじゃなかった?今度違うの持ってくるな!

うん。どっちかというとベイクドチーズケーキが好きやなぁ、。



はい!チーズケーキリベンジ!これさ、有名なスフレチーズケーキやねん。最近有名なさバスクチーズケーキとも迷ってんけどなあ、。

う、うん。ありがとう!



完全に最初からニューヨークチーズケーキを想像していた。2回目の期待外れはさすがに気分も下がる。でも面白い。この価値観の違いって許せるよなあと、4択をいい具合に全て外してくる。しかも大枠は合っているというこのバランスの感覚、絶妙なアンバランスさがある。



チーズケーキ→レアチーズケーキorベイクドチーズケーキ

ベイクドチーズケーキ→バスクチーズケーキorニューヨークチーズケーキorスフレチーズケーキ

スイーツが好きという観点では同じ。もちろん2人ともチーズケーキは好きなのにまず第一にレアチーズケーキ派か、ベイクドチーズケーキ派で分かれる。この絶妙な性格のすれ違いは、外野から見たら分からなくて、自分たちですごく笑える範囲のずれ。

もう少し価値観が違えばお互いがぶつかる可能性が非常に高く、なぜか綱渡りのようなスリルさえ感じる。


きっと次は柔らかいプリンか硬いプリンかで絶妙なアンバランスが生じる。



誰かと気持ちを共有する時こう言う細かなことで、一生交わらない存在でいたいと思う。隣にいる人はいつも二択を逆の選択する人の方が面白い。


いい塩梅で


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