MakeoverMonday 2022-47
Tableau修行目的で取り組んでいる、MakeoverMondayにて学んだこと・苦労したことの備忘録です。
MakeoverMondayの概要や参加方法などについては、「Makeover Monday 参加方法ガイド」にて分かりやすく解説されています。
今回のテーマ : Railroad infrastructure quality rankings
The Global Economy.com より。
世界経済フォーラム(WEF)が毎年発行するグローバル競争力指標の1つで、回答者(各国のビジネスリーダー)が自国の鉄道を1(発展途上)から7(国際基準で広範囲かつ効率的)で評価したスコアの集計だそうです。
分析のポイント
国ごとの指標値の平均値だけでなく、「期間中(2009~2019年)に改善しているか?悪化しているか?」と仮定。
出来たViz
改善トップ3は「世界平均以下から平均以上へ大きく変化」しています。
1位 パナマ +2.29改善
2位 インドネシア +1.93改善
3位 ケニア +1.81改善
悪化ワースト3には、意外にも?欧州の2か国が入りました。
146位 ベルギー -1.51悪化
147位 フランス -1.53悪化
最下位 リベリア -1.56悪化
Viz作成の経緯
148か国のデータがあり、前回のように全ての国のグラフを並べるのは無理なので、「一覧や地図から選択された国のグラフを表示」を基本方針として作り始めました。
悩んだのは「期間中の改善・悪化」をどうやって強調して見せるか。
結論としては、見た目のシンプルさを優先して
「初年度指標値でリファレンスラインを引き、最終年度と比較可能にする」
「最終年度の色を初年度からの増減で変えて、改善・悪化を強調する」
というグラフを作りました。
※二重軸を世界平均(World Avg)の折れ線で既に使用していたため、
最終年度の棒グラフだけ色を付けるのに、少し苦労してます。
もっと楽な方法がありそうですが、、、。
まず、初年度指標値(First Year Quality)は下記の計算フィールドで算出。
指標値(Railroad infrastructure quality)を Countries の中で一番小さい年の時だけ取得しています。
その外枠で Countries の中の最大値を取得したのは、初年度指標値を最終年度の計算で参照する必要があったため。(これが無いと初年度以外の数値がゼロになり、最終年度の計算で使えない)
リファレンスラインには、この初年度指標値(First Year Quality)を設定しています。
{fixed[Countries]:max(
iif({fixed[Countries]:min([Year])}=[Year]
,[Railroad infrastructure quality]
,0)
)}
最終年度のグラフの色を変えるために、まずは指標値の傾向(Trend of Quality)を下記の計算フィールドで算出。
Countries の中で一番大きい年の時だけ、その年の指標値-初年度の指標値を取得しました。
iif({fixed[Countries]:max([Year])}=[Year]
,[Railroad infrastructure quality]-[First Year Quality]
,null)
算出した指標値の傾向(Trend of Quality)を使って、傾向毎の色を付けるための項目(Color of Trend)を、下記内容で設定。
最終年以外 → "null"
最終年(指標値の傾向がゼロ未満) → "<0"
最終年(指標値の傾向がゼロ以上) → ">0"
あとは、この項目で棒グラフの色を変化させることで、最終年の棒グラフだけ色を付けることができました。
if isnull([Trend of Quality]) then "null"
elseif [Trend of Quality] < 0 then "<0"
else ">0"
end
備忘録
・学んだ技術
LOD計算(グラフと異なる粒度での数値計算)
実はシートのタイトルは変更できる(今回はCountries表示に利用)
ダッシュボードのアクション(フィルタとハイライト)
※ランク表で選択した国を地図でハイライトしたのですが、
よく知らない国の位置が分かって、結構楽しかった、、、
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