読書備忘録:BUILD

※ このブログのamazonリンクは、アフィリエイトリンクにより収入を得ています。
※ これは私個人の意見であり、会社の公式見解ではありません。

本の概要

アップルでiPodとiPhoneの開発チームを率いた伝説のエンジニアが明かす、イノベーションの極意とは? 凡庸なものづくりから脱したいすべての人に贈るメンター本。

https://amzn.to/46MowdQ


読むことに決めた理由

  • 上司の推薦

読んだ際の関連知識

  • 社会人で10年働いており、社会人としての一般教養は身についている(はず)

  • エンジニアとしてモノを作ったことはないが、データ分析でコードを少し書いている

  • データアナリストとしての実務経験あり

全体の感想

自身のキャリアや人間関係に悩んでいる人におすすめの一冊です。毒舌な著者であるトニー・ファデルがバッサリと切ってくれるので、すっきりします。

本の備忘録

第二章 就職する

著者のトニー・ファデルは、20代の若い時こそリスクを取るよう推奨している。
とはいえ、トニー・ファデルは40歳くらいまでリスクをとっているが、、

心から尊敬する人たちと一緒に救命ボートに乗り込むのは楽しい経験だ。これ以上の職場はない。そんな素晴らしい時期は2度と訪れないかもしれない。

初版 P53

第七章 クズ

著者のトニー・ファデルがどうしようもないと思った人間を「クズ」と称している。
クズを「策士型クズ」「ボス型クズ」「クズの中のクズ」の3つに類型化しており、クズへの対処法も書いてある。
参考までに、ボス型クズへの対処法は以下の通り。

1. 過剰に優しくする
2. 無視する
3. 迂回する
4. 退職する

初版 P109

第16章で、スティーブ・ジョブズがトニー・ファデルを守った話も書かれてり、ipodやiphoneの開発も社内政治があり一筋縄では行かなかったんだな〜という、私の月並みな感想です。

第八章 辞めます

辞めるかどうか見極めるポイントを解説している。綺麗事を並べていない点で、個人的には好感がもてる。

第十二章 最初の冒険・・・二度目の冒険

プロダクトのフェーズにより、「ビジョン」「顧客の情報」「データ」のどれを重視するべきか、その優先順位が変わるという話。
著者のトニー・ファデルは、初期フェーズはビジョンを最優先とし、第二フェースではデータを最優先とすることを推奨している。
スティーブ・ジョブズがプロダクトの初期フェーズで何にこだわり、第二フェーズで何を諦めたのか、実例をまじえて紹介されており、タメになるだけでなく歴史書としても面白かった。

第19章 死ぬほど働く

すべてがどうしようもなく上手くいかない日は、僕はオフィスを離れ、すべてのミーティングをリスケした。「こういう日もあるさ。悪あがきはやめようぜ。」と。

初版 P281

個人的に思ったことは以下の2点。

  • 創業者も人間ですよね

  • 創業者が1日の全てのミーティングをリスケすると周りは困るだろうな〜

第21章 採用

今のあなたがあるのは、かつて誰かがリスクを取ってくれたからだ。あなたが失敗を乗り越えるのを助け、あなたが成長するために貴重な時間を割いてくれた人がいるからだ。次の世代のためにあなたが同じことをするのはあなたの義務であるだけでなく、会社の長期的成功にむけた良い投資である。

初版 P299

👏

第26章 セールス文化の終焉

相変わらず毒舌なトニー・ファデルさん。

会社のセール文化が売上至上主義なら、顧客が契約書にサインした瞬間にセールス担当者と顧客の人間関係は消滅する。ATMと親しくなろうとする者はいない。

初版 P377

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?