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購買側の取引先を普段なんと呼ぶか?【BtoBマーケティング】

購買側の取引先の呼び方

購買側の取引先、つまり仕入れ先のことですが、普段なんと呼んでいるでしょうか。

例えば、「仕入れ先」「出入り業者」「パートナー会社」「協業会社」「下請け業者」、または「リスティング会社」「制作会社」「代理店」などの表現はいろいろあると思います。

何気なく使う言葉ですが、購買側、販売側それぞれ感じ方が違います。
そして、それが取引に影響を与えることがあります。

わたしがよく言うこと

リスティング広告やWebサイト制作は外部の会社に依頼することが多いと思われます。

基本的にはリスティング会社にはリスティング広告の運用を、Webサイト制作会社にはWebページ制作を依頼します。

では、それだけでよいかというとそうでもなく、例えばリスティング広告の運用ならば、新しい広告の案内やランディングページ提案などをしてもらえるとさらに良い効果が期待できます。

お客様と話していると、
「リスティングの効果が出ていないけど何が原因でしょうか」
と言われることあります。

問題はいろいろあると思いますが、
その際、こう聞きます。

「その疑問や不満は、腹を割ってリスティングをお願いしている会社に言っていますか?、お互いに解決に向けた議論をしていますか?」

だいたい返ってくるのは、
「聞いていないです」「レポートをもらっているだけです」
という回答です。

これは単純に依頼元と依頼先の間柄でしかない場合が多く、
”依頼したいことだけをお願いしている”
”言われたことだけを行う”
状況です。

結果、依頼した会社は効果が出ず無駄な費用をかけてしまった。
リスティング会社は解約されてしまった。
双方実にもったいない状況です。

呼び方=何を期待しているか、期待されているか

わたしは過去、10年以上営業経験があります。
その際、「業者」「業者さん」と言われると、その会社には「必要以上のサービスをしない。ただの販売先」と考えてがちでした。

わたしの勝手なイメージです。

出入り業者
・モノを仕入れる会社、それ以上でもそれ以下でもない
・リプレイスも簡単にされる
・出入り業者が持っているノウハウを活かしてもらおうとも思っていない
 別で抱えている悩みを聞いてもらうことも思い及ばない

パートナー会社
・モノやサービスを提供してもらう相手
・ちょっとした相談相手
・料金の範囲内、窓口の方の好意の範囲内でノウハウや役立つ情報を
 提供してもらう相手

当然、取引において期待や信用、信頼があっての話です。
商売上、お金を払う側、受け取る側で上下関係はできてしまいますが、普段何気に使う言葉で相手に何を期待しているかがわかります。(と思っています)

取引先も人

仕入先は法人とはいえ、普段顔をあわせるのは営業マンや運用担当者です。「人」です。

敬意をもった呼び方をすることで、期待以上のサービスや提案をしてくれることがあります。
少なくともわたしが営業だった頃は、”正対”してくれるお客様には、お客様が喜ぶ姿を見たくて頑張った記憶があります。

現在、わたしは購買・依頼する側になることが多く、普段はパートナー会社さんと呼んでいます。そして、解決したいことを隠さず伝えます。(機密情報はNDA締結前提で)
相談を受け取った会社さんがどう対応してくれるかは、その会社さんのできること、できないことがあるのでお任せしています。

ですが、こちらが腹を割って話すと、きちんと聞いてくれ、助けてくれようとする会社さんは多いです。

お互い、”一緒に仕事をする仲間”という気持ちが大切だと思います。

最後に・・・
呼び方だけ変えても本音では「業者風情が」と思っていたら、
全く意味はありませんね。


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