裁断機200DXメンテナンスと本の自炊メモ

裁断機「200DX」をメンテナンス

 先日、約10年前に買った裁断機「パーソナル裁断機 200DX」をメンテナンスに出してみました。

 この裁断機を扱っている高崎精器は、機器の販売だけでなく、裁断機に内蔵されている刃の研磨や交換を含むメンテナンスやオーバーホールも行なってくれます。
 昔にくらべて切れ味が悪くなってきたような感じがしてきたところに、裁断目印用ライトの電池ボックスがプラスチックの経年劣化で壊れたので、それをきっかけとしてメンテに踏み切った次第。

 「もし研磨で足りないようなときは刃の交換をお願いしたいので、その場合には連絡をください」というメッセージを添えて「メンテナンスパックA(刃の研磨とオーバーホール)」コースに出してみました。
 その結果、刃は研磨だけですみました。壊れた電池ボックスは交換、ほかにオーバーホールで内部のネジが破損していたということでそれを交換(無料)してもらって、1週間と掛からずもどってきました。

 そのあとすぐに本の裁断を試したら、「うわ、こんなに切れ味よかったんだっけ?」と驚くくらいスカスカと切れる。こんなことならもっと早くに研磨してもらうんだったなあ。
Durodexの200DXや180DXを使っていて「最近ちょっと切れ味が落ちたかな」とか思った人や購入から7~8年経ったような人は、どんどんメンテナンスに出すことをオススメします。最初の切れ味がもどってくるとそれだけで感動します。

「本の自炊(裁断+スキャン)」の目的

 50歳をすぎて老眼がキツくなってからは、文庫本を読むことができなくなってくるんですよねマジで。
 若いころは、安くて小さくて片手で持ちながら読めて、電車移動でもベッドに寝るときでも気軽に読める文庫本最高!とか思ってました。ハードカバーで出た本も文庫が出るとわざわざ買い直したりして。なのに本はハードカバーで揃えたがるような年寄りを「なにカッコつけてんだか」とか思ってました。
 ……すみません。「年寄りは文庫本が物理的に読めない」だったんですね。その立場になってみてはじめてわかりました。

 なので自分の「自炊(裁断+スキャン)」の最大のターゲットは「文庫本」。老眼のために裸眼で読むことができなくなった「文庫本の愛読書」を、自炊によってふたたび「愛読」できるようにするのが最大の目的となっています。
 文庫本を自炊して、それを手持ちのiPad miniで「i文庫HD」を使って、まわりを少しトリミングしたサイズにして読むと、文字がちょうどいい大きさで読めるようになります。

文庫本以外の自炊

 新書サイズ(105×173mm)の本も、自炊してiPad miniで読むと文庫本よりは文字が相対的に小さめになりますが、おおむねいい感じで読めます。
(「新書」というのは「新しい本」という意味ではなく、本のサイズをあらわします。「新しい本」は「新刊」と呼ぶんですね)
 もう少し大きい本、たとえば四六判(130×188mm)ぐらいになってくると、もともと大きい文字の本は自炊しても読みやすいですが、二段組やそれ以上の段組になっている文字の小さい本は、iPad miniでは読みにくくてダメです。iPadの大きいやつ(持ってない)で見るか、PC用のPDFビュワー「felis」を使ってデスクトップで読むしかなさそう。

 それ以上のサイズの本、雑誌などは当然iPad miniでの読書は無理。大きい本の自炊は「読書」よりも「保存」が目的となると思います。

裁断した本のスキャン

 裁断した本は、FUJITSUのスキャナー「ScanSnap(スキャンスナップ)」で連続スキャンします。自分が持っているのはかなり古い型の「S1500」です。ほんとうはもうそろそろ買い換えたいのですが、まだ壊れずにちゃんと動いているので、まだまだ使い続けます。
 ローラーがすり減ってくると重送(数枚が重なってスキャンされてしまうミス)が増えてくるのですが、スキャンする前によくバサバサ振って一枚一枚に空気を送っておくと、それほど重送は起こらないようです。
 でもこれもほんとうは裁断機の刃の研磨と同じで、新品に買い換えたらストレスがグッと減るんだろうなあ。

noteでの「自炊」検索

 noteの検索でいろんな記事をさがそうと思って「自炊」で検索してもダメですね。あたりまえですが本来の意味の「自炊」ばかりが出てきて、目的の記事がほとんどヒットしません。
 「本の自炊」で検索すると、やっと目的の記事がたくさん出てきます。

 自分はそれにくわえて「本の裁断」「本の断裁」でも検索しています。この2つでは前者の方が多くヒットするみたい。ちなみに「本のデジタル化」ではほとんどヒットしませんでした。

おわりに

 いままで、もう何百冊ぐらい自炊したでしょうか。それでも自宅の本棚にはまだまだたくさんの本があふれかえっています。
 でも、少なくともそのうちの文庫本群はもう絶対に裸眼では読めないのだから、再読するであろう本については今後もバリバリと自炊しまくらないとなあ。
 海外出張のクソ長いフライト中の読書最高。

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