Träume Tropfenの後書き

・後書き書く気満々だったんですよ、私

    ミ←ツナ缶です。まずは4月16日の僕ラブ37、お疲れ様でした。当アカウントは前回の新年会に続いて3回目の一般参加をしておりました。基本感想を対面で機会がある時しか言わない性格ですが買った御本はどれも全部楽しく読ませてもらっております。

    さて、僕が僕ラブに行く時は大抵自分も何かしら寄稿してる作品があったりするんですが、今回は

サークル「キャビ工房(@kyabia_is_tinmi)」様のかなしず合同『Träume Tropfen』

に短編小説を寄稿させて頂きました。

    実は僕、かなしずが昔から本当に大好きなので声を掛けて頂いて本当に光栄です。主催のキャビ3さん、今回もお誘いの声をかけてくれたヨンジンさん、お二方とも本当にありがとうございました。


    当合同には3つの作品を載せてもらってます。今回は事前に短編参加者が各々考えたテーマを主催からランダムに提供され、そこから140字で物語を書くという企画。僕の貰ったテーマは掲載順に

「ヘアゴム」「簡単」「瞬間」

の3つでした。


「ヘアゴム」では大人になっても中身はあの頃と変わらない桜坂さんを

「簡単」では恋愛物語やおとぎ話と違って認識も自覚も難しい恋愛という概念を

「瞬間」ではたった1枚だけ残された、2人が隣にいた記憶を

それぞれ描かせていただきました。

    その恋は甘そうに見えて実は全然甘くなくて、恋心は決して報われることはないけれど、それでも2人で過ごす時間は何にも変え難い世界で一番綺麗な思い出として胸に残る記憶……かなしずはそんな恋をする2人だと思っています。

主に桜坂しずくが(大事なことなので強調)。


    そんな世界観を、この小さな物語の中で少しでも感じ取っていただけたら幸いです。



    今回のかなしず合同は本当に沢山の人達による2人の世界が描かれています。そして勿論、その世界というのはこの本だけには留まりません。ここにはいない誰かもまた2人の世界を描き、そしてこれを読んでる貴方ももしかするとその1人となるかもしれません。そうなると参加者として、2人のことが好きな人間として嬉しいです。





・ここからは参加に関する裏話(興味ある人は読み進めてください)



    ところで、今回僕の参加の仕方で「あれ?」となった方もいるのではないでしょうか。

例えば、事前の告知ツイートの時点では当アカウントが参加者一覧に記載されていなかったこと。

例えば、他の方は小説枠での投稿に加えて短編小説を投稿してるのに対して、当アカウントは短編小説以外の作品を一切寄稿していないこと。

例えば、何故か当アカウントだけ後書きも何も無く、最終ページの奥付けにのみ名前が記載されているだけであること(そして、何故かここで後書きを投稿してる)

    自分でも書いてて「コイツマジで何???」って疑問に思うくらい異質な参加者。それが今回のミ←ツナ缶です。


    一応こんな謎ムーブしてるのも理由があって、そもそも当初、僕はこの合同に参加するつもりはありませんでした。



    僕がかなしずを好きになってかれこれ4、5年。当時はかなしずを生み出してる人というのは本当に少なく、供給は自分で生まないと存在しませんでした。2人の世界をもっと見たいが総数が無い、ならば作らねばなるまい、お前の手で……それがかなしず推しのミ←ツナ缶の原点です。

    それがこの合同は如何でしょう。色んな人がかなしずを描きたいと手を挙げて、様々なかなしずの世界が新しく生まれて……そんな現実にとても良いな……嬉しいな……と思いました。それと同時に、もう自分みたいな石の裏に住んでるタイプの人間が概念生み出したり出しゃばらんでも大丈夫なんやな……とも思ったわけで。

    だからここ最近ろくに筆も取らない老人が出しゃばるよりも、令和の今どんなかなしずが出てくるか見守る側にいよう──そういう理由で今回の合同にはずっとノータッチでいました。

    あとシンプルに人見知りレベルが78くらいあるので初対面の相手に「やりたいです!」って言えなかったのもありますね。むしろ、このハードルを越えてまで自作を載せる勇気ないから見守りスタンスに徹するか……というのが理由の8割です。何だったんださっきまでの自分語り。



    そうして参加〆切も過ぎ、作業期間だからであろう、その話題も少し大人しくなった11月某日。当合同の参加者でもあるヨンジンさんから一通のDMが届きました。

⋯⋯4月に出る予定のかなしず合同についてなのですが、その中で140字の小説企画を設けることになりました。ツナ缶さんにお願いしたいのですが、力をお貸しいただけないでしょうか?

(原文一部抜粋、編集)


    本当に驚きました。この期に及んで呼ばれるとは。

    了承のメッセージはこのDMを見て直ぐに送りました。ここで初めてかなしず合同に参加するという流れになったということです

    参加しない理由が一応ある割にはやけにあっさり了承してますが、書いてくれって頼まれたらそれに応えるのが義理ってもんだろうが……!が僕のスタンスです。たった一人でも見たいって言ってくれる人が居る、それだけで合同原稿のやる気は出るし人見知りLvを超越します。人間なんてそんなもんです。


    ちなみにこのお誘いのDM、送られてきたのが誕生日の朝だったんですよ。実質誕生日プレゼントだったんですよこれ。そんなことある???

    あまりにもサプライズ過ぎたのでこの日に送ってきたのは意図的なのか偶然だったのかはちょっと聞いてみたいですね。


    ということで、「短編枠として追加で招待された」というのが答えです。こうして途中からでも参加の声かけをして貰えたこと、本当に有難いですね。


「でもそれ別に奥付だけに載る理由にはそんなならなくない?」

って思ったそこのあなた。

    正直僕もそう思う。


    ただまあこれ以上詳しいことに関しては真面目な話、主催が全部こうすると良いかもとか面白いとかの考えでで行ったであろう判断なので僕はその判断に委ねただけでなんも言えません。


ごめん嘘、委ねてすらない。


    なんか気付いたらかなしず合同の告知ツイートもサンプルも出てたしなんか名前無かった。そんで困惑と疑心の中スペースに挨拶しに行ったらドッキリ大成功の看板と一緒に奥付紹介サプライズ喰らいました。これが今回のオチです。


キャビ3、おもしれー奴……



    戯言は置いといて、キャビさんとはこの合同が初対面だったんですが、企画説明もこちらの質問への対応もドめちゃくちゃ真摯に対応してくれて本当に有難かったです。あれ程の数のかなしず作品を集め1つの形にした事、一参加者とかなしず推しとしてその熱意と努力に心からの称賛と敬礼を送ります。本当にありがとうございました。


    というのが、本誌ではなくここに後書きを書いてる理由になります。たぶんかなしず合同を読んでくれた9割の人が

『こんな人いた?』

『誰だこいつ……?』

『いたんだこんな人』

みたいな感想持ってるかなと思います。アタイなら多分持つ。

    そんな人達にたった140字が3つだけど、何か少しでも記憶に残る言葉や物語を見て貰えたのなら僕はそれで十分です。当アカウント自体は別にシーラカンスって本当にまだ生きてたんだくらいに思ってくれて結構です。

    最後になりますが、改めてこんな素敵な合同に声を掛けてくださり本当にありがとうございました。

   またどこかで物語が重なった時はよろしくお願いします。
    あと、ドッキリ大成功看板に関してはフィクションですのでご了承ください。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?