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Solitude RainのMVはあなたの理想のヒロインのことをなんだと思ってるんだ

    初めまして。 ミ←ツナ缶こと桜坂しずく推し異端派と申します。今回、ある話題についてまとめたいものがあったので初めてブログなるものを使っていきます。最初だし少し自己紹介とかした方がいいよって運営から言われてるんですが、ぼくはそんなどことも知らないオタクを見るくらいなら桜坂しずくを見ろというタイプのオタクなので早速本題へ行きましょう。


Solitude RainのMVに出てくるとんでもねえヤツ

    タイトルにもある通り、今回このnoteを書いてるのはこれのお話がしたかったんです。

    しずく、モノクローム、皆さんは初めて見た時の感想はいかがだったでしょうか。ぼくはあのお話(そもそもアニガサキ自体)が「桜坂しずくが笑うまでの物語」だと思って見てたのでとにかく桜坂しずくが笑顔になれて良かったの一言に尽きます。この見方、個人的にオススメなので次にアニガサキ1周する時にお試しあれ。めちゃくちゃしんどいので。

    さて、そんなしずく、モノクローム。どこかしら好きなシーンだったり台詞があると思います。ぼくももちろん今でも印象深いシーンがあるわけですが。



これはなんですか。


本当になんですかこれは。


    いやですね?今までも1st衣装が使われてたのは知ってたし理想のヒロインがどんな風に出るかな〜って楽しみにしてたんですけどね?

    これはなんですか、制作スタッフ。

この顔がラブライブ!公式から提供されてる現実、何

    放送から1年経った今でもSolitude Rain聴く度にフラッシュバックして頭から離れないので、今回はこの2枚のシーン、マジで何だったんだというお話をします。といってもやることはオタクの勝手な妄想と幻覚なので桜坂しずく推し異端派がまた妙に輝度と明度の低い幻覚見てんな、くらいに思いつつ読んでくださいね。

桜坂しずくにとっての「理想」

「あなたの──理想のヒロインになりたいんです」

    桜坂しずくはそう言いました。

    曲名にも使われてたりしますが、じゃあ桜坂しずくの理想って何なのでしょうか。今回は「あなたの理想のヒロインの歌詞から見た桜坂しずく」と「モノクロームの桜坂しずく」を比較して考えて見たいと思います。

    あなたの理想のヒロインはスクスタ以前から存在する楽曲、ということでスクスタ桜坂さんの方は今回は置いといてください。決して最近やっと2ndシーズン第21章を読んだからまだ消化しきれてないとかそういうのじゃありません。

    結論を先に述べると、両者には違いが2つ。
    それは  理想の相手  と  理想の言葉が指す人  です。

    まずはあなたの理想のヒロインから……とはいったものの、あれはタイトルも歌詞も火の玉ストレート並に分かりやすく直球ので簡潔に。

    曲中、桜坂さんがあなたと出会って手に入れたものは喜劇を見終えたような心地よい感情とこれまでに持ち合わせてなかった表現。今までにない気持ちを手に入れた彼女に芽生えたのが「あなたを笑顔にしたい」だった。今は演技の台詞という形ですら伝えることも出来ないけど、いつかあなたに思いを伝えられる「理想の私」になれるその日までただの後輩としてそばにいよう。そう詠っているのがこの歌だと思います。

    というわけで、まずこの曲の中で桜坂さんがなりたいと願った理想の相手は 『あなた』 です。あなカプ認めない派もほかカプ派という人もその思考は置いといてここでは桜坂さんはあなたに理想を恋い焦がれたものだと思ってください。いいか?ここはPDPの領域だ。お前がこの曲の基礎となったふたつのワードを選んだ 『あなた』 なんだ。何の話?ってなった人は初期の生放送(確かゲーマーズ会場回)を見てくれ。今でも見れるかはいさ知らず。

    そもそもなんですけど、桜坂しずくさんって元々後輩系スクールアイドル、なんですよね。「あなたが上原歩夢の幼馴染」という前提条件が与えられているから「この曲のあなたは先輩」って認識が出来るわけですけど、このキャッチフレーズと曲(ついでにキズナエピソード)がある以上、あなたに惹かれる桜坂しずくという図式はどこかの世界線に必ず存在するものだとぼくは考えています。なので、後輩系スクールアイドル桜坂しずくは絶対に絶やしてはならないのです。

   閑話休題。

    2つ目にかいた「理想の言葉が指す人」というのは歌詞の中に答えがあります。


──あなたの理想のヒロイン  いつの日にかなれますように

    この歌詞を歌う人物、即ち桜坂しずく本人のことです。あなたに憧れたのは桜坂しずく本人ですから、そりゃそうですよ。

    理想になりたいと思った相手は「あなた」で、願ったのは「桜坂しずく自身」、これがあなたの理想のヒロインにおける桜坂しずくの理想パターンです。



    ではモノクロームの桜坂しずくさんの場合、これがどう違うんですか。というか変わる要素あるんですかこれという話になりますが。

    まずは冒頭の「あなたの理想のヒロインになりたいんです」という言葉について。

    OP前、インタビューを受けているシーンで桜坂さんは自身の目指すスクールアイドル像として「愛されるスクールアイドルを『演じる』」「理想のアイドルになりきる」というふうに答えて、その締めに「精一杯演じますので、ぜひ見に来てくださいね!」とメッセージを残しています。この時点でなんとなく 理想の言葉が指す人 に関して察しが着いたかもしれません。
    その後、1年生3人でヴィーナスフォートを満喫した場面の最後。古い映画のポスターを見ていて、璃奈ちゃんに演劇を始めたきっかけを問われた会話にて。

「こういうの昔のものを見てたから?」

    という璃奈ちゃんの問いかけに対して桜坂さんは、


「そう、かな……それもあるけど。私ね、演じてる時が1番堂々としていられるの。誰の目も気にならないし……」


「自分が、桜坂しずくだってことを忘れられるの」

そしてこの顔である



    はい(はいではない)。
    公式、桜坂しずくさんの表情曇らせるの得意そうな節あるし好きだよね。

   

    桜坂さんの求める理想って、「自分がこうなりたい」じゃなくて「自分じゃない誰かになりたい」なんですよね。その姿もみんなに好かれる、とか愛される、と言ったものなので非常に曖昧なものとなってます。

    そんなアニメ桜坂さんの理想の相手が誰か分かるでしょうか。楽曲『あなたの理想のヒロイン』のように、心を揺さぶられる誰かが、理想になりたいと強く願える誰かがこの桜坂さんにはいるでしょうか。

    いないですよね。桜坂さんは「誰かの」じゃなくて「誰もの」理想になろうとしてるんですから。
    このことは黒しずくのモノローグや中須さんに吐き出した本心の中にある「自分を隠したら、楽になれた」の流れの中にも表れてますね。

   2つの違いをまとめるとこういう感じです。

・楽曲、あなたの理想のヒロインの桜坂しずく
    →「あなたの」理想になりたい。そのために「私自身が」あなたに伝えられるようになりたい

・しずく、モノクロームの桜坂しずく
    →「誰もの」理想になりたい。そのために「私じゃない誰か」になりたい

    並べてみると、かなり対極に近いですね。ではその上で、この項目で最初に引用した「あなたの──理想のヒロインになりたいんです」を見てみましょう。

   桜坂しずくさん、なれると思いますか?絶対に無理でしょ。だって桜坂しずく(黒)も無理だよって言ってたし。

    ぼく個人の考えとして、「誰か」と「誰も」ってかなり大きな分岐点だと思うんですよ。誰かならその人だけを見ればいいけども、誰もを目指そうとすると皆の求めるものにならなきゃいけないわけで。でも、人の好みとか求める姿って当然その人毎に違えば誰かの理想は誰かの求めないものなんてこともあるので、誰もの理想になるってこと自体ぼくは無理なんじゃないかなって思います。桜坂さんのそれは理想じゃなくて空想ですね。

    そうして自分がどうなりたくてどうしたいのか分からなくなった桜坂しずくの姿、なりたい何かに会えず行き場をなくした理想の姿こそが例のシーンではないでしょうか。

    ちなみに、もしアニメ桜坂さんの話す理想が楽曲寄りだったとしても、アニメ桜坂さんの本質が上記の通りなのでどの道路頭に迷ってます、多分。

おまけ(本文)

     以上がSolitude Rainに出てきた理想のヒロイン衣装に関するぼくの考察(幻覚)で、ここからは少し3rdライブの思い出話をさせてください。なんならこれがこのブログ書いてる一番の理由なので。

    今回書いたこのお話、実は3rdライブより前からずっと考えてたやつなんです。そのくらい例のアレが衝撃的すぎまして、8話の再放送を繰り返す度に考えて考えて生まれたのがこの文章と概念です。

    ついでにそのイメージをお絵にしたものがこちら

    今見ても3rdライブ直前に描くような絵じゃないんだよなこれ。


    そんな訳でSolitude Rainとあなたの理想のヒロインがリンクするものだと信じてやまなくなってしまった(個人的には対の曲だと思ってます。理想の姿になってあなたと向き合いたい私と本当の姿であなたと向き合おうとする私を謳ったという意味で)哀れな缶詰。その思考を引き摺ったまま3rdライブ本番を迎えました。    

    そして来てしまったSolitude Rain。

    理想に囚われたオタクは、Cメロで衝撃的なものを見てしまったのです。


     Cメロの歌詞、今まで対だとかアニメ桜坂さんがなれる訳ないじゃんと言い続けてた理想のヒロインと実はここだけ重なるところです。というのも、ずっと私に向けて詩っていた曲がこの瞬間だけ桜坂しずくがこの曲の中で「あなた」に向けた言葉を叫ぶんですよ。語りかけるではなく、叫ぶ。これが重要なんです。ただの後輩を演じさせて欲しいとサビ終わりに優しく語り掛ける理想のヒロインとはまさに真逆。

    そのCメロの振り付けにちょっと思うものがありました。


    ──私の色で  私だけのリアルで  あなたの心に触れたい

    ここの歌詞なんですけど、どういう振り付けしてたかと言いますと

前半部(〜私だけのリアルで)……片手を胸に当てゆっくりと前へ進みだす動き

後半(残り)……右手を強く前に突き出し、自身へと引き寄せる

こんな振り付けをしてました

(注︰このオタクは3rdライブのブルーレイをまだ見返してないので当時の記憶を頼りにこれを書いています)


    この仕草なんですけども


    


あなたの理想のヒロインのラスト、雰囲気似てません?

   
    厳密にはSolitude Rainはここまでスムーズに2つの行動が連続してないし手を胸に当てると手を伸ばすが同じフレーム間に収まらないんですけども……それでも大分似てると思います。

   

    これの何がアレって、さっきぼくアニメの桜坂さんは理想のヒロインなれる?無理じゃね?とかあなたの理想のヒロインとSolitude Rainは対の曲って言ってるんですよ。ただひとつCメロを除いて。
    
    その唯一重なる所で、あなたへの動きすら重なりやがったんです。

    しかもですよ、あなたの理想のヒロインは「演じさせてください」と優しく手を差し出して相手を待つ、いわば受動的な構えで手を伸ばす一方でSolitude Rainの方は「あなたの心に触れたい」と強く手を伸ばし自身の方へ引き寄せる、つまり自分自身の手であなたを手に入れようとしてる訳で。

    世界がほんの少し重なったけど、差し出す手はどこまでも対極の意味を持ちえていた。

    同時に、この2つの曲は少なからずとも実際に繋がり合う存在であるんだとぼくはそれを見て思いました。




    いや、どう考えても桜坂しずくの輝度と明度が周りよりも低いオタクが見た幻覚だと思ってたのにそんなことある????とはオタクの感想

(注︰もう一度言いますがこのオタクは3rdライブのブルーレイをまだ見返してないので当時の記憶を頼りにこれを書いています。ので記憶と違ってたらこのブログ自体を闇に葬ります)

    

    と、言うわけで、ここまで長々とブログを書いた1番の目的は『そんな感じに見える部分があるのでSolitude Rainのライブ版を頼むから見てくれ』というものでございました。

    ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会3rd Live! School Idol Festival 〜夢の始まり〜ブルーレイ、現在発売中ですのでここまで読んでくれた方は是非買ってください。損はしません。

    

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