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災害対策資機材の分類について

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みなさんこんにちは株式会社CuboRexの寺嶋です。2022年9月に台風15号によって静岡県で大きな台風被害が発生した。

その当時私は浜松にすんでおり、浜松市やお隣の磐田市でも台風被害が発生した。幸い自宅や勤務地は問題なかったのですが周辺被害が大きく磐田市の災害ボランティアに参加させて頂いた。

その際にボランティア参加者が使っていたスコップや猫車等をどうしたのかというと浜松市の社会福祉協議会が災害対策用に物品一式を貯蓄しており、それを利用することでボランティアは支援作業を行うことができた。

ただ軽トラ等やショベルカー等については参加者や運営スタッフの持ち寄りで対応していた。

こういった体験から災害対策に貢献する資機材においてはその内容によっていくつかの分類があるのではないかと考え本記事を執筆した。本記事が災害対応において必要とされる物品が適切な方法で保有・運用されるための手助けになることを願う。

災害対策資機材の分類について

本記事において災害対策資機材とは実際に台風や地震等の災害支援や救難支援が必要な状況において活躍する資機材をさすものとする。普段発生する火災等への対策も本件内容に含む。

C群:貯蓄用
災害対策用途として貯蓄される資機材。基本的に安価で使い方の習熟度の要求が小さく、長期保管によって品質が下がりづらいものが対象となる。こういった物品について災害発生時において必要量が大きく自治体等で災害対策用途として一定量を確保しておくことが望ましい。必要に応じて自治体の清掃行事等で利用することも念頭におけるとなおよいと考える。
例:スコップ、バケツ、土嚢袋、手押し一輪車

B群:普段用
災害が起こった際に周辺住人が普段用として使っているものからから災害対策用途として優先される資機材。軽トラやショベルカーなどが該当する。利用にはある程度の習熟や資格が必要であることが多く、動力装置や電子装置が入っていることが多いため長期の貯蓄にむかない。基本的には所有者が普段の生活や仕事で利用しており、災害が発生した際には普段用から災害対策用途として利用する。その背景から周辺住民に対して災害発生時に対して具体的にどういった機材がどれだけ必要かなどの呼びかけを迅速に行い、住民もそこに貢献する意識が必要である。
例:トラック、ショベルカー、ドローン

A群:特殊用
災害対策資機材として開発、運用される資機材。身近なものでは消防車や救急車などがある。基本的にはB群の資機材だけでは対応できない局面を想定した資機材となり、必要とされる局面が限定的であったりする。そのため原則として高価な機材が多く、また運用にあたっては専門のチームが必要である。災害大国である日本においてはこれらA群の一定の充実が日本における経済活動や私生活において大きな安心感をもたらす。


日本の海上での支援活動で活躍する水陸両用飛行艇US-2

世界最高峰の水陸両用飛行艇US-2

福島第一原発の事故調査などをおこなったレスキュー対策ロボット クインス。

福島原発での探索やデータ取得等で活躍するクインス

上記のような形で分類をわけることにより、災害現場において必要とされる資機材において正しい保有・運用方法について議論することができる。資機材の種類によっては上記の3分類で完全に明確化することができないものもあるが、少なくともある程度関係者たちによって共通の認識をえることができるだろう。

なお

CuboRexが提供している製品はB群としての利用を想定しており、社会において不整地産業の一般用途として普及することにより災害発生時において迅速に現地住民や災害対策スタッフがより迅速な災害復興に貢献できることを目指している。
今回の台風15号による静岡での被災については自社のプロダクトを無償でレンタルさせて頂くこととした。

主に災害対策のプロ集団 レスキューアシストさんをはじめ各ボランティア団体で活用頂いている。

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