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第5回 高専キャリア全国大会ビジネスコンテストにて登壇

こんにちは 株式会社CuboRex代表取締役の寺嶋である。
本記事では2019/12/26-27に秋葉原にあるDMM.make akiba (秋葉原にあるものづくり施設としては最大級の設備レベルをほこり更に専門家による相談なども24時間うけつけることができる夢のような空間)で開催された第5回高専キャリア全国大会について実際に参加してできたこと知ったことを記載する。

イベント全体の内容については下記のURLにて詳細が記載されているので確認してほしい

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また2日目には高専のつよつよな卒業生達があゆんだ道のりの発表や東大の松尾先生による高専生に対する期待や展望など豪華すぎるセッションが行われた。そちらのイベントについては下記のイベントにて詳細が記載されている。本気で運営よくつめこんだなといえる内容であった。

ビジネスプランを考える

今回のイベントでは寺嶋達が手掛けるハードウェアビジネスの一つである汎用クローラモジュールCuBaseを使った爆速開発モデル(参考イベント情報を添付)をビジネスプランとしてブラッシュアップすべく本イベントのテーマとして提出した。最終的には私達含め5テーマが提出された。主にこの段階では私達以外では下記のテーマがだされた(間違ってたらごめん)
・災害に対応するための種子の保存
・熊本における課題解決型プログラミング教室
・技術者と雇用企業の翻訳ツール
・高専生と企業のマッチング

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これらのテーマをチームにわかれてブラッシュアップしていった僕たちのチームには僕以外につよつよプラグラマーのさぶろーさんと徳山高専生でトビタテ5期を経験したノリさん、そしてもうひとりの計4人でチームを組んでビジネスプランのブラッシュアップを行った。今回のようなビジネスコンテストそのものにはでたことはあるが、会社組織やこれまで直接いままでやってきた事業とは関係のない仲間とチームをくんでビジネスをブラッシュアップしていくのは今回が初めてである。今回のようなタイプのビジコンとしてはスタートアップウィーケンドなどが有名である。

今回のイベントでは主催者であり東京高専・東工大卒で更に弊社CMOを経験したりゅーかんからSHIFT分析を使ったビジネスモデルの構築を行うことを指示され、資料作成にむけ取り組んだ。

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SHIHT分析とは僕なりの解釈であるが今ある現場に対して自分たちのサービスやプロダクトを利用してもらうことによってより求める状態にSHIFTできるかを表すフレームワークの一つである。ここでSHIFTできたことが価値につながることを意味する。(参考資料がうまくでてこなかったため自分なりの解釈だけとする)

今回私がチームに対してだしたテーマとしてはハードウェア開発を構成要素を各機能ごとにモジュール化することによって用途にあわせて組み合わせをかえることによって本来数ヶ月から1年程度かかるハードウェアの開発アプローチを半日から1日で終わらせ、検証し社会実装モデルの開発生産を迅速に行うといった内容を提示した。具体的には下記のツイートを見てもらえればどういったことかわかるかと思う。この段階ではモジュール単位での弊社としての販売実績はあるが開発モデルとしての構造化できていない。

今回のチームとしての立ち回りとしてはさぶろーさんが僕のこれまでのトラクションを聞き出し、実現したいビジョンをききだした。その上で寺嶋が関連するトラクションやこれまで作った資料を提出した。それをビジネスとしてわかりやすい形にさぶろーさんが落とし込んだ。またSHIFTの図などもさぶろーさんが作った。他の現役高専生たちにはそれらの情報を補完するための調査などを行ってもらった。結果的に10枚程度あるスライドのうち9枚をさぶろーさんが作り寺嶋が作ったのは一枚だけであった(なにこれさぶろーさんつよい)

発表

発表の段階では寺嶋が登壇し無事トップ賞とMVP賞の2つのうちのMVP賞を頂くことができた。これも仲間の支援や強力なメンターあってのことである。今回の審査には株式会社みらい創造機構 (東工大関連ファンド運営) / 金子 大介さんとDeep30 General Partner / 田添 聡士さんが参加された。それぞれテクノロジーベンチャーに対して最前線で投資、育成してきた方々である。評価内容としては下記のツイートにも記載してあるとおりざっくりいうと寺嶋がしっかり日本語をはなせている、昨日からの成長が最も大きかったことがあげられる。日本語を喋れて表彰されるってどういうことやねん!!

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審査員の2名 左金子さん 右田添さん

その他のチームの発表も素晴らしくビジネスとして落とし込めるようにしっかり資料を作りこんできていた。

今回のイベントに参加して

端的にいう とても密度が高く学びの多いイベントであった。ビジネスコンテストではチームとしてこれまでやったことのないことをたくさん実施できてさらにそこで得た成果は今も社内で戦略構築を考える上で生かされている。

今回詳しく話していないが高専卒業生のキャリア最前線での
・高専卒業生CTO達による座談会
・女子高専卒業生のキャリア
・ドラクエ風味の表現力が強すぎるプレゼン
・松尾先生と岡田さんによるAIとハードウェアによる切り開く未来
・高専教員による教育現場の実態
などなど内容てんこもりでお腹一杯であった(会場もてんこもり
特に寺嶋としては函館高専の教員である藤原先生がおっしゃった夢である
「学生を卒業した社会人があらためて高専で学べる仕組みを作る」ということに強い感銘をうけた。というか僕がうけたい。特に電気や制御関連など高専時代メカばっかりやっておろそかにしていた電気関係のことを学びなおしたい。

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他のプレゼン内容について

今回のプレゼンにおいてはテーマ設定をした高専生達の意欲や、その後の1日で課題設定からプレゼンまでの調査と資料作成と練習とをみっちり行い全員が5分以内に発表を収めるというすばらしい内容であった。特に自分たちの事業が社会に実装されることによってどういった効果を得られるかがSHIFT分析を用いながら具体的に示されていた。

しかしながら個人的に残念な点も存在した。僕が今回の現役高専生達がだすテーマとして期待していた中に「自身がうみだした技術や仕組みを今回ビジコンで事業としてブラッシュアップしたい」といった内容を勝手に期待していた。高専生達の特徴の一つに高い技術力を評価する人は多い、だからこそ高専キャリアの趣旨の大きなものとして技術力の高い高専生にビジネスリテラシーをみにつけさせて現在社会において強い価値を発揮できる人材と事業を生み出すというのがある。しかしながら今回のテーマにおいては強い技術力をもった高専生がテーマを出しているようには思えなかった。実際ソフトウェア、ハードウェア、化け学などテクノロジー分野においてすでにプロトタイプの開発などプロダクトの一部でも動いていて今回のビジコンに応募している現役高専生はいなかった。この点は僕的には悲しい点であり今後も期待したいポイントである。
反面高専キャリアに来る学生の多くは技術的な素養もありながら対外的なコミュニケーションを問題なく行えて情報を得るための網をはれているような技術的な素養があり情報リテラシーが高く、コミュニケーションを円滑にとれる高専生が多いように感じられた。こういった学生達が技術力や研究能力の高い高専生達とタッグを組んでやりたいことを生み出していっていくようなやり方も現状の高専キャリアのありようをみて可能性が高いのではないかと感じた。

ただそうはいっても僕としては尖ったエンジニアや研究者がビジネス的視点をもって自分のやりたいこと・作りたいものを実現していくような内容も見ていきたいので高専キャリアでは引き続きそっち方面の先駆者の一人として動いていきたい。

改めて今回素晴らしい場を提供してくださった高専キャリアの運営者に対して感謝をのべたい

以下には僕がしっている第5回高専キャリアに関してブログを出しているURLを貼り付けておく参考にしてほしい。





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