加賀楓 モーニング娘。’22からの「卒業」 推しに対する想いとやるせなさ


何から語ったらいいかわからないのですが、推しが「卒業」します。
正直、未だに受け止められません。

加賀楓との出会い

なんか振り返りたくなったので。
私が、加賀楓ちゃんを知ったのは2015年頃だったと思います。
当時、私はモーニング娘。を好きになりまもなくの頃であり、
『モーニング娘。』というレジェンドグループが作り出すあの圧倒的なパフォーマンスと、当時の推しであった、鈴木香音ちゃんの声質と笑顔にすっかり惚れ込んでいた時。
また、他のハロプログループを見始めた頃で、モーニング娘。以外だと、8人時代のこぶしファクトリーを特に応援していた時でした。

そんな時。YouTubeやニコニコ動画で、ある研修生の存在を知ります。
加賀楓ちゃん。
その当時はちょっと顔がふっくらしていた可愛らしいお顔に、ハリのある元気な声質の少女でした。その当時からもう声質が私好みでした。
ちょうど気になり始めていた頃に、研修生発表会2015があり、ベストパフォーマンス賞に。(もう7年前なんだな・・・)


2016年3月27日。鈴木香音ちゃん卒業直前。モーニング娘。'16 コンサートツアー春〜EMOTION IN MOTION〜 新潟公演参加時には、オープニングアクトの研修生パフォーマンスにて、すっかり楓ちゃんしか見てなかったわけです。(「研究生」ではないんだけどな)

そして2016年12月12日。バイトの休憩時間。すっかり研修生の中で、そしてハロプロで1番の「推し」になっていた加賀楓ちゃん。その名前が16年秋ツアーのMCで呼ばれたのです。ほんとに待ち望んでいた昇格でした。研修生加入から、丸4年の月日が経とうとしていた時です。

この当時のハロステは何回見ても泣きたくなるし、嬉しくなるし、幸せな気分になります。まさしく本物の「努力は必ず報われる」でした。これから輝かしい未来が待っていると確信しました。

新メンバーとして、1から努力をして。先輩をどんどん追い抜いていけるようにがんばります。

モーニング娘。'16 コンサートツアー秋 〜MY VISION〜
加賀楓自己紹介での発言

そうあの舞台で、宣言してくれました。

加入から停滞期

加入時の2017年の春ツアー。同期の横山玲奈と共に、事務所は「新しいモーニング娘。」を打ち出し、13期を非常に推していました。加入後初めてのシングルは文字通り「BRAND NEW MORNING」シングルでは歌割りを順当にもらい、2人でソロダンスを踊るなど活躍。

ツアー最終公演では少人数曲で「シルバーの腕時計」→「Give Me 愛」→「Please!自由の扉」のメドレーはほんとに圧巻でした。(現場には行けず、映像で見ただけだけど)特に「Give Me 愛」のAメロのソロパートはこれまでの努力を積み上げた全てで、これからのモーニング娘。が本当に楽しみになるようなソロパートでした。
わたしは、何よりも加賀楓の歌声にすっかり惚れ込んでしまいました。

それなのに。2017年の秋ツアーから、ツアー中のグループの中での立場が明確にならず、活躍していた場所が減っていったように思えます。特に本人の歌唱力は年々向上しパワーアップしていたのに、それを公に披露できる機会がまるっきりなかったのです。

もちろんダンスが素晴らしいのは知っているんです。ダンス部で同じモーニング娘。の石田亜佑美ちゃんやハロプロ1ダンスがうまい稲場愛香ちゃんと対等に踊ってるんですから。でもやっぱり真にモーニング娘。で輝くには、歌割が必要不可欠ではないかなと思うんです。

モーニング娘。は歌謡曲ベースがスタート。EDM路線になった現在でも、根本にあるのは『魅せる歌』であり、エースやセンターにいるメンバーは全員歌割がしっかりあります。言い方悪いですけど、なによりカメラにも抜かれますからね。PVでも映る比率がまるで違います。ほかの推しメンがいるオタクの中でも、加賀楓の歌唱力は一定の評価があったのに、その機会が巡ってきませんでした。

わたしは、加賀楓ちゃんのダンスやスタイルやビジュよりも、その歌声に惚れ込んでいたので、個人的な感情で申し上げると、本当に悔しい数年間でした。現場に行っても今日も歌声が聴こえない。聴けたとしても少人数でのユニット的なコーナーの1フレーズ・1パートばかり。どんどんグループのコンサートからは離れていったそんな時期でした。グループのメンバーなのに。(加賀楓ちゃんに限らず、歌割の少ないメン推しの人は少なからず同じ感情の上にいる人も、いなくはないでしょうか……)

動き出した活躍の場

そんな中、2019年の後半からは加賀楓が動き出しました。

まずは写真集。この写真集発売から徐々に、加賀楓推しが増えていった気がします。加入当初はビジュについての批判とか多かったのに、ここでものすごく写真集が話題になりました。

ビジュ批判の例を挙げるなら、ちょっとこの写真集から時を戻して、2018年。加賀楓ちゃんが『加賀温泉郷』の観光大使になりました。名前だけしか合ってないのに。石川出身とかでもなかったのに。(オタクの声で実現して当時は「ほんとにオタクってすげぇや」ってなってました笑)
しかしそれに対するアンチの声がひどかった印象。石川公演でパンフレットが配られたときは、楓ちゃんに対して悪いコメントばかりがTwitterで繰り広げられていました。なんでブスばっかりパンフレット作られるんだ・・・とか。

そこから1年半。この写真集は圧倒的なプロモーションとその表情が作り出す加賀楓ちゃんの圧倒的なビジュに対し、所謂「加賀の女」が多数爆誕しました。今でも彼女のアンチは沢山居ますが、それをかき消すかのような強い、根強いオタクがたくさんいます。
(私はあまり現場に行けない、個別にも行ったことない弱いオタク。Twitterのフォロワーでも楓ちゃんヲタの方は少なめですが、その数少ないオタクを見ても「強いな」と思える方々ばかりです。)

この年の秋ツアー。最終、代々木第一体育館での公演である曲が披露されます。

やっと時代が加賀楓の時代が来たのかと確信した瞬間でした。
後々回ってきた映像でセンターで踊る推しを見たときは正直歓喜しました。

この代々木の公演は、コロナ禍以前の最後のモーニング娘。の単独コンサートになるわけです。

そしてコロナ禍。
私は加賀楓ちゃんのオタクだから客観的な考えは持てないかなと思うんですけど、それでも、コロナ禍で一番努力したメンは加賀楓だと思うんです。

「花鳥風月」というツアーがあったのですが、モーニング娘。他ハロプログループが縦割りでツアーをやる企画ですね。
そこで「風」チームに配属された加賀楓ちゃんは、その中でも「風」チームのエースとして大活躍。
全体曲のサビ終わり、ラスサビ、出だしAメロの歌唱はともかく、あのJuice=Juiceの歌姫、段原瑠々ちゃんと「シルバーの腕時計」を今度はラップ担当ではなく歌担当として披露したり・・・ほんとにこれが現実なんかってぐらい「花鳥風月」ツアーはオタクにとって楽しかったのではと思います。2回目も開催されるぐらいですよ、めちゃくちゃ好評だったと思います。(私は「続・花鳥風月」に一回行っただけなのにすごい満足感でした)

あとは、ハロプロダンス学園でしょうか。
この卒業発表の直前にLiPPSという美容系のメーカーさんとのコラボがありました。LiPPSとのコラボは2回目ですが、専用の曲が作られたのはほんとに嬉しかったです。

あとは、DA PUMPのKENZOさんのチャンネルで披露されたこれとか。

やっぱりこのダンス学園での活動がこの卒業の決断に至った1つの要因なんでしょう・・・

私が悔しいと思ったこと

先述の通り、加賀楓ちゃんの快進撃は止まらなかった。未来に続いていくものだと思いました。

その中で達成されていなかったことがあります。
それは「メインを張った曲がない」ということです。

そりゃあ、「人間関係No way way」では見事に落ちサビのフレーズをかっさらったり、アウトロセンターで踊ってます。最近発売された「ビートの惑星」では間奏のフェイクを歌ったり。歌にフィーチャーすることも多くなってきました。でもその曲は直後のツアーしか歌われず、定番曲に定着せず。なぜかつんく曲では明らかに歌割からは干されてました。(水樹奈々で言うと、「奇跡のメロディア」の感覚に近いのですが・・・何が言いたいかと言うと、オタクから人気だけど全然歌ってくれない曲ってことです笑)
既存曲でもモーニング娘。はその先輩メンバーが卒業しないと、その歌割は引き継がれず、本人が憧れって言った鞘師里保のパートをほとんどもらえなかったのは本当に悔しいです。

そしてなによりも、きつかったのがこの宣言でした。

研修生期間を含めた約10年間の活動になりますが、自分に出来ることは全てやり尽くしたと思い、
新しく出来た次の目標に向けて進むため、卒業を決断しました。

http://www.helloproject.com/news/15013/

「自分に出来ることは全てやり尽くした」という言葉が私の胸を貫いたのです。

本当にそうなのか?と私は加賀楓ちゃんに問いたい気持ちになりました。果たして加入時に宣言した目標は達成されたのか。「先輩をどんどん追い抜いていけるように」果たしてなれたのでしょうか。お世辞にもその目標達してないと思います。
しかしながら、グループの中の加賀楓としては本人が納得してしまっている今の状況。そう思わせてしまった、そういう状況を作り出してしまった。私達オタクの責任でもあるかなと思います。

事務所に対するやるせなさ

「歌割が全てでない」「グループ全体としてのその子の役割があるはず」という意見もあるかとは思います。私もそうだとは思います。でも私はハッキリ申し上げたいのは『挑戦する機会がないということは悪』ってことだと思うんです。

歌が苦手なメンバーも「努力が足りないから」「その子に足りない要素だから」ということで、こじつけで歌割を活躍の場を狭めてないか。
逆に、このメンを推したいから。このメンが歌メンだからという勝手な事情か謎の力かは分かりかねますが、それが見え隠れしているのが本当に嫌です。

だからといって、メンに誹謗中傷をしていいかと言ったらそんなことないんですけど。今、9期に対しての声がオタクたちの間で騒いでおり、メンバーもそれを認識しています。9期に限らず、メンバーはグループの一員として頑張ってるわけだし。グループに所属している以上、自分に与えられた仕事をまっとうするのは当然のことです。歌割にしろ、ダンス強化にしろ、ソロ活動にしろ、写真集にしろ。それは事務所が決めることなのです。

でも、この数年、加賀楓ちゃんがグループの外で頑張ってきたことが、1つもモーニング娘。の活動に反映されてないのはなぜでしょうか。

1つ事務所に提案なのですが、アンケートとってはいかがでしょうか。
先入観に囚われた事務所の偉い方の考えを見直すきっかけになるのではと思うのでしょうがいかがでしょうか。先述した通り、アイドルはファンに向けて一方的に発信するしかない、仕事をまっとうするしかないのです。そうしなきゃいけないから。

推し「卒業」に対する向き合い方

この卒業発表、ちょっとモヤモヤしていることとしては
秋ツアーの先行がすべて終わったあとだったということですね。ほんとにこの事務所は・・・という思考になってしまった一つの要因です笑
推しがいなくなるオタクとしては、その機会の1つ1つが大事で会えるチャンスがあるなら、全部会いたいとなるにきまってるのです。

私は弱いオタクだったので、コンサートもあまり行けなかったし、個別の握手も、チェキも、サイン会も、リミスタも積まなかったという悔しさもありました。先述の通り、事務所の意向に同意できてなかったという経緯があったのと、ちゃんと推しが推されてから会いに行こうというちょっとした意固地になっていました。特に、コロナ禍になってから、コンサートも全部座りで身体をうごかして楽しめずライブを楽しむ要素っていうのが激減されていたっていうのもあるかも。加賀楓ちゃんを見にロッキンに行けたのは、不幸中の幸いだったということでしょうか。

だから、弱いオタクだった、ごめんと加賀楓ちゃんに謝りたいですね。そしてもし、卒業シングルがあれば個別の握手も、チェキも、サイン会も、リミスタもぜひ積ませてください。そして卒コンはぜひ大きい箱でお願い致します。ぜひ最後の勇姿を直接見たいです。

私は、ちょうどコロナ禍の直前に、仕事の関係で関東民に戻ってきました。その時から、一定の間隔で秋葉原のハロショに通うようになります。大体2〜3ヶ月に1回ペースだったと思います。グッズコレクションも増えました。

私の家のFSK置き場、所謂「祭壇」
過去のFSKはメルカリで落としたりとかしました
ハロプロはブロマイド関連がとても多く、サイズもいろいろあり大変。
基本ファイリングしています。
加賀楓ちゃん専用ファイルは左3冊。
次のシングルかバースデーイベントで4冊目になろうとしてました。
中はこんな感じのがずっと続いてます。

ここ数日、加賀楓ちゃんの姿を「祭壇」で見ては、卒業に向けての悲壮感が私のなかで渦巻いてます。ブロマイドアルバムとFSK「祭壇」の行方と共に、推しに対する卒業後の向き合い方を少しずつ時間をかけて整理できればと思います。

届いたときはすごい嬉しかったな〜
推しのサインは一生の宝物です。しかも自分の名前入ってるのは特別ですよね。
水樹奈々のサインもほしいなぁとか思ったり笑

最後に

ねぇ 信じて 思い描いてる 未来の方が
「今よりも最高」

BRAND NEW MORNING
モーニング娘。'17

思い描いてる「ダンスの力をつける」未来はどこへ向かうのか。
私は、加賀楓推しとして未来のつづきをしっかりと見届けないといけないと思ってます。
願わくば、その思い描く未来というのが、表舞台に出て、すばらしい歌声をしっかり披露してくれるって要素があればなと思ってます。オタクのエゴなのは重々承知なのですけどね。オタクは求めすぎなんですよね。

やってみなきゃわかんない 人生の結果もあるから

ハロプロ研修生「Say! Hello!」(Zepp Tokyo)

思ったことを書きましたが、最後の瞬間まで一生懸命自分なりに見守っていければと思います。

「推しは推せるときに推せ」
まったくその通りです。

終わり


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