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卒業制作の本を作りました。

作ろうと思い立ってから3ヶ月ほど経過してしまいましたが、ついに形になりました。

卒業制作の本を作りました。


2冊セットです


1月に行われた卒業制作展にて展示した私の卒業制作「やわらかなあわい」の、文章と写真をそれぞれ2冊の本にまとめました。

1冊目 文章の本

1冊目の文章は、この卒業制作のために書きました。制作物以外では公開しておりませんでしたが、「文章をちゃんと読みたい」とおっしゃってくださった方がありがたいことに何人もいらして、どこかで公開したいなと考えていました。

卒業制作を進めていく中であるとき、教授に「これは刺繍の詩集だね」と言われたことがあり、それが心の中にひっかかっていたので、今回は本の形にまとめました。と言っても、私の中でこれは詩ではなくて文章なのですが、この文章を刺繍ではなくて詩集として構成するならどういう配置や動きをつけるかな、と想像しながら文章を組みました。かなり大きく動きをつけています。実際の制作物では文章が読みにくいところもあったため、写真の方と合わせてご覧いただくと、じっくりと文章と向き合うことができるかなと思います。


2冊目 写真の本

2冊目の写真は、展示場所で撮ったもの、外での撮影、それから親友に服を着てもらったものの中から厳選して掲載しました。刺繍の方にも、文字の流れや動きがあって、それが伝わるように写真を撮影しました。実際に親友に服を着てもらったときはとても感動して、色々な時間帯にさまざまな光の色合いで撮影をしました。写真についてはInstagramまたはポートフォリオサイトにも掲載しておりますのでよろしければご高覧ください。

2冊とも、表紙という表紙を設けずに、1ページ目から本文として構成しています。本文も表紙も同じ紙を使っています。2冊で1セットですので、それぞれをそれぞれに楽しんでいただけたら嬉しいです。


ここからは本自体の話です。紙はMr.Bスーパーホワイト110kgを選びました。Mr.Bは印刷された部分がグロスのようにつやつやするので、印刷していない部分との質感の対比が大きく、表情のある紙です。印刷されていない部分は、少し指にひっかかりがあるように感じられますが、それがノイズにはならなくて、より、まっさらな雰囲気を助長してくれていると思います。


110kgにしたのは、少し透けさせたかったからです。特に文字の方ではそれがよくわかっていただけるかもしれません。次のページの文字が透けることも加味した文字の配置にしています。

印刷は株式会社グラフィック様にお願いしました。しっとりと、まっさらで、上質な本に仕上がりました。私が想像していたよりも、ずっとまっさらな本が出来上がって、とても嬉しい気持ちです。やっと卒業制作がまとめられた感じがしています。

課題で本を作ってから、やっぱり本を作るのは楽しいので、これからもたくさん本作りたいなぁと思います。誠意制作中です。


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