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アミボムとわたし

バンタンを知って数ヶ月経った頃、自分の熱量がただの一時的なものではないと悟った。
だから腹を決めてファンクラブに入った。
それからしばらく後に、とうとうあのアミボムも手に入れた。
アミボムとは、ライトスティック。
バンタンのための、バンタン専用の『Lights』。
そういう応援グッズがある世界線を知らなかったわたしは、姪っ子が大事そうに持っているアミボムを見て、ものすごく強い憧れを抱いていた。
その光のひとつになることが、自分が彼らを照らす存在の一端であることを証明してくれるような気がして。



でも、コロナ禍にアミとなったわたしには、悲しいかなオンラインライブを自宅で観る際に自分以外誰もいない部屋で振り回すしか、アミボムを使う機会はなかった。
アミボム使用可と言われているライブビューイングでも、そのまばゆい光が画面に見入る人の目には邪魔になるような気がして、結局バッグから取り出せもしなかったしさ…。




わたしの可愛いアミボムの記念すべき現場デビューは、最推しのイルコンだった。
アミボムをツアー仕様にデコるためのシールのデザインをネットプリントで無料提供してくれる天使のようなアミさんがいて、おかげさまで素敵な感じに仕上がったわたしの自慢のアミボム。
だけどふと、現実的な懸念がよぎった。
これをずっと手に持ったまま自由に動くのって、かなり難しくないか…?


わたしは推しに対する愛を伝える光のひとつでありたかった。
でもそれと同時に、なんの制限もなく身体全体で推しの音楽を楽しみたかった。



わたしは悩んだ。
両立させる形を慌てて考えだした。
そしてその結果、アミボムは手でなく身体に直接装着するのがベストだと結論付けた。
わたしの中では、ライブ中は手がフリーであることが必須だったのだ。




そこから試作が始まった。
無意識にイメージしてたのは、ランボー。

純粋にカッコよかったよね、ランボー。


なんとなく、大切なものは体にぴったり付けられる斜めがけでいこうと考えた。



ちなみにアミボムとはこういうもの。

まるっこくて可愛い💜


丸いライト部分に重心がだいぶ偏っていて、頭でっかちな形状をしている。


とりあえず早い段階で、ペットボトルホルダーを使ってみることだけは思いついた。
持ち手とライト部の境に、ホルダーを装着するのだ。
多少の伸縮性があるシリコンぽい素材のホルダーは、うまいことアミボムに取り付けられた。
あとは斜めがけするための何かを探すだけ。
ただの紐だとなんかうら寂しいから、華のあるチェーン的な何か…。
あちこち物色して、スマホ用商品の中に好みのものを見つけた。
わたしは元来ボールチェーンが好きなんだが(TMI…)、そのボールチェーンでいい感じのストラップホルダーを見つけたのだ。



見た目は完璧だ…!
チェーンを装着してみて、そう確信した。
けれど現実というものは簡単にはいかない。
意気揚々と実際に斜めがけしてみたら、アミボムは取っ手が上になって真っ逆さまになった。
いかんせんアミボムは頭が重すぎるんだった。
暗がりの光としては、逆さまであろうがなかろうが見た目一緒なのはわかるが、気持ち的に大切なアミボムが逆さ吊りというのは、どうしても納得がいかない。


チェーンを取り付ける位置を微調整して、なんとか天地逆さまにならないようなバランスが見つけられないか、試行錯誤した。
無駄だった。
どうやっても固定することができず、しばらくするとひっくり返る。
残念だけど、柔軟な発想力に欠けるわたしの限界だった。
結局、パーツを買い足して新たな方法を試すには時間が足りず(なにせチケットご用意されたのライブ2週間ちょっと前)、わたしはこの理想とはだいぶ違った状態でのアミボム逆さま斜めがけを受け入れてしまった。
ごめんよ、わたしのアミボムちゃん…😭


それでも、不完全ながら細工してみてよかった。
ひっくり返ってはいたけど、両手フリーで踊ったり飛び跳ねたりしたい時は思うままに楽しめるし、振ったり手に握りしめたりしたい場面ではサッと手に取ることもできるし。
全身でライブを楽しみたいわたしには、その時点で出来る限りの最善策だったと今では思える。



こんな感じの仕上がり。
(ゴツい系五十路込み画像でミアネ)


その日のアミボム写真探して久々にこの写真見たけど、はるか昔のことに思えるなぁ…。
写真を撮ってくれた、終演後一緒に食事&お茶した初対面のアミちゃんは、わたしがこの写真で着用してるツアーTシャツを、この数分前に譲ってくれたのだった。
もたもたしがちな五十路のわたしは、ツアーTシャツがどうしても欲しくて頑張ってはみたものの、速攻の品切れでその日には購入できなかった(後になってから再販されたので、追加でもう1枚買った!なにしろこのTシャツ、色合いも生地の質感もめちゃくちゃ好み✨)。
その話を食事中になにげなく愚痴ってたら、その後お茶してる時にアミちゃん、言い出そうかどうしようか迷ってる空気を醸したあと、実は自分はTシャツをサイズ違いで2枚買えてたから、良かったら1枚譲るよと言ってくれた。
とてもおしゃれなそのアミちゃんは、違うサイズ感での着こなしを楽しみたくて2枚買ったのだと言っていた。
その時点では再販があることは定かではなかったのに、貴重な戦利品のうちの1枚を知り合ったばかりのこのおばさんに譲ってくれた。
そして、せっかくだからすぐに着てみて!写真撮ってあげるから!と言ってくれた。
この日のことを生涯忘れられないと思うのは、ライブ自体の感激もそうだけど、こういう思い出も含めてのことだ。



おや?
アミボムの話だったな?
安定の脇道逸れ…🙇‍♀️



…ということで、わたしはHYBEさんに言いたい。
アミボムを正位置で体に掛けることのできるアクセサリーを、是非開発して売り出して欲しいのです。
それがあることで、アミはライブ中もっと自由になって、もっともっといろいろ解禁(ヘグム‼︎)されると思われます。
同じように思ってるアミも、多分だけど一定数はいるんじゃないのかなぁ⁉︎



以前HYBEのアンケートの〝商品化して欲しいもの〟として、釜山コンのダンサーさんが掲げてたラプラの名入りタオル!って回答したけど、このアミボム斜め掛けホルダーの商品化も切実にお願いしたい。
これ、どこに嘆願したらいいのかしら…。


わたしはいつの日か、正位置アミボムと共に自由にライブ参加できることを夢見ている。

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