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五十路、テイラー・スウィフトのライブ映画を観る

この前、『テイラー・スウィフト: THE ERAS TOUR』というライブ映画を観てきた。
わたしは彼女については好きな曲はあるけどアルバムまでは聴いたことがないっていう、テイラー超初心者おばさんだ。
実際、3時間の長い映画のうち知ってる曲はたったの4曲だけだった(申し訳ない…)。
それでも、最初から最後まで驚くほど楽しかった。
音楽の持つパワーに圧倒されたし、感動した。
わたしは久々にそれを実感したくて、そのために映画館に行ったような気がする。
おかげさまで、大変に満たされた気持ちで帰ってきた。



とにかくテイラーってかっこいい。
客席の様子もたびたび映されるのだけど、みなさんメロメロのご様子だった。
そりゃあみんな好きになっちゃうよ!
ビヨンセばりにセクシーな衣装でセクシーなダンス踊りつつ歌ったかと思えば、ギターかき鳴らしてギター1本で歌ったり、ピアノ弾きながら感性たっぷりに歌ってみたり…。
才能の塊みたいな美しい人が、ステージから音にして愛情を降り注いでくれるのだもの。
そうしてその豪華さには、ライブというよりはShowって言葉がぴったり。
一瞬も気を抜かせることなく次々と観客を魅了してくる、ものすごく大掛かりな音楽のShowだ。
やっぱアメリカのショービズって半端ないんだなぁ…。
具体的に何と比べてってわけでもないけど、なんだか全然規模が違うんだなって気がした。
観客を楽しませたいという貪欲さと、その手法の派手さがものすごい!



ただ、あれほどの贅を尽くした大掛かりなステージでも、その中心にはしっかりと自分の音楽を発信してる作り手のテイラーが居るってことがはっきりと見えてると思った。
バンドとダンサーとヴォーカルが、テイラーをリーダーとしたチームとしてしっかり成り立ってるような感じ。
見た目にもとても綺麗な人だけれど、それがお人形的な綺麗さでなく、どことなく頑固職人の持つ類の美しさに思えてしまったのは何故なんだろう。
そんなテイラーを見ながら、やっぱり音楽で人を幸せに出来る人っていいよなぁーなんてことを、強く強く思った。




わたしはベストヒットUSAでなくベストヒットUKを聴いて育ち、加えてメジャーなものの持つ陽な感覚に居心地の悪さを覚えがちという嗜好の持ち主だ。
なので、思い返してみればこの手のアメリカの超メジャーアーティストのライブを、画面越しとはいえ最初から最後までちゃんと見た経験が今までなかった。
ましてや、スタジアム規模のこういう派手にショーアップされたライブを観たことなど、もちろんない(ていうか、そもそも考えてみたら形式としてもバンドばかりで、ソロアーティストのは数えるほどしか観たこともなかったんだった…。偏り…)。
テイラーのステージも、この先チケットを入手して生で聴きに行くってことはないのかもしれない。
だけど、こうやって臨場感ある音響設備の映画館でやってくれたら、また観に行きたい。
他のアーティストについても、多分そうだと思う。
興味があるんだけどそこまで知らないし、ライブ行くのは敷居が高いな…って思う時、映画館で聴くっていう選択肢がメジャーになってくれたら嬉しいのになぁ。
そしたら大好きな映画館に行く目的が増えるし、知らなかったアーティストのステージも色々と気軽に観れそう。
この先ますます老いて足腰が立たなくなっても、そういう形で音楽を楽しめるとしたら安心だしなぁ…なんてことを考えた、五十路のライブ映画鑑賞だった。






ちなみに、テイラーの曲のこのカバー好きです。


だいぶ藤井さんワールドだと思いますが、テイラーが素晴らしいメロディメーカーであることを改めて教えてくれるカバーですよね。






さて、ここからは雑念タイム(つまりバンタン方面にすり寄ってく時間)。
詳細を知らずにこのテイラーのライブ映画を観に行ったのだけれど、冒頭で開演前のスタジアムの様子が映し出された時に、わたしは心の中で声を上げた。
会場のこのSoFiスタジアムって、バンタンが『Permission to Dance on stage LA』という、コロナ禍における初の有人ライブをやった所じゃないかーー😭!!
大音量とその音による振動が本物さながらのIMAXのスクリーンで、ものすごい歓声まで見事に再現されてるもんだから、最初の数分はバンタンのライブを連想して反射的にボロボロ涙が出てしまった。
これが彼らのライブだったのなら…と思ってしまったのだ。
PTDは自宅でストリーミング視聴したんだけど、あの頃はまだTVに繋ぐというやり方もわからず、パソコンのコンパクトな画面を食い入るようにして観たっけ…。
(あれいつのこと?2年前?
時間の流れ速すぎだろ怖…)
当然臨場感などは無く、どんな規模の会場か想像することすらしなかった。
でも、こんなすごいとこだったんだ!
他国で、この規模の会場でやれるグループなのになぁ…と、テイラーのご登場までの間にいろんな想いが渦巻いてしまった。
わたしは程よい大きさで音響が良い会場が好きだけど、バンタンならどんなとこでもいいよ。
生きてる間に観に行きたいなぁ…。






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