4年ぶりのギアフェスタ(日記2023年6月23日）

2023年6月26日 09:25

4年ぶりのギアフェスタでした。

１９９６年の５月に現在のファクトリーギアの業態になって、いろいろなチャレンジが始まりました。
当初は私とアルバイトで運営していたお店でしたが、何もしなければお客様は増えていきません。工具の本の原型になった工具コラムフライヤーを配ったり、雑誌記事協力をしたり、徐々にお客様が増えていくようになりました。そのひとつとして、お取引をしていた問屋さんからの提案で、展示即売会をやろうということになりました。
当時、私も数回工具関連の展示会には参加していたものの、なんとなく私の抱いていたイベントのイメージとは違っていて、もっと楽しい感じにしたい。そしてなにより売上を作って若いスタッフのボーナスにしたいということで始まりました。
なにを、どうしたら楽しくて元気なイベントに出来るか？
某スポーツメーカーのファミリーセールなどに足を運んで
セールの体験をしながらイメージを膨らませていました。

ギアフェスタのルーツは深夜開催から

そこで考えたのが、深夜開催でした。
工具を趣味に使うお客さんのためは土日開催がいいけれども、ファクトリーギアのお客さんの中心であるメカニックのみなさんは土日も仕事という方が多い。ならば、土曜日の昼間から初めて深夜までやればみんな来られる。
さらに遠方からの車での移動を考えると、夜のほうが道が空いていてアクセスがし易い。
そして決め手になったのは、急成長していたドンキホーテの深夜営業が絶好調だったことでした。ドンキホーテは深夜に活動する若者から大きな支持を集めていました。

ウキウキしながら決めました！
【イベントの名前はギアフェスタ】
1998年のことでした。

開催時間は土日の二日間開催。土曜日は夕方からスタートして深夜２６時まで（午前２時です！）そして、翌日日曜日も昼の１２時から開催することにしました。

ファクトリーギア柏店の横の約７０坪の駐車場を会場にして、
各メーカーさんのブースを設置しました。

しかし二日間開催ということは夜を越すことになるので
警備員を置いて駐車場に商品を置きっぱなしにするという
今では考えられないことをしていました。
しかもテントは無し。青空会場です。
晴天をひたすら天に祈るという無謀なイベントです。

土曜日のフェスタが深夜２時までなので、会場を出るのは全員３時過ぎになります。
当然参加するメーカーさん、商社さんは泊りになるのですが、
ホテル代を出せるようなイベントではないので、スタッフが自分の家や部屋に
メーカーさんや商社さんを泊めていました。
これも信じられない(笑)
※うちにはKTCさんや都内在住のスタッフが３人泊まっていました。

そして我孫子の物流センターの事務所にも貸布団を手配して
豊橋店の澤山さんが泊まっていたし、なかには事務所に
段ボールを敷いてそのまま朝まで、つなぎを脱ぐこともなく
泊まっているスタッフも居ました。
イベント当日には、頼んでもいないのに、大学の自動車部の学生さんや
自動車整備学校の生徒さんが、荷物運びや駐車場誘導係になっていました。
深夜の片づけを知らないお客さんも手伝ってくれていました。

とにかく、みんなが若かったこともあると思いますが、
まるで文化祭のようで、準備から片づけまで、スタッフも取引先も
巻き込んで、手作りでイベントを作ってきました。