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仕事

今日は嵐山へ遊びに行きました。大好きな嵐山オルゴール博物館へ。あの美しくて華やかなオルゴールの音色がしばらく聞けないと思うとやはり寂しく感じる。

去年の夏、仕事で京福電車嵐山駅近くのとある店舗の工事に行ったのでその店舗も見てきました。僕たちが施工した段階ではまだ内装は途中でしたが、今日行ってみたら素敵なオルゴールショップとしてオープンしていました。

仕事の内容は斜路の洗い出しです。洗い出しとはセメントモルタルに色石など大きめの骨材を入れて塗りつけ、完全硬化する前に噴霧器やブラシで水洗いして、石の頭を表す仕上げのことです。コンクリートを打設するのに比べると手間も材料費もかかりますが、洗い出しはより美しくスマートな仕上がりになります。

暑い夏の日でした。真っ青な空が怖いくらい綺麗でした。気温が高い夏季は打設したモルタルが硬化するのも早いので時間との戦いです。養生など打設までの段取りを終えると普段より1時間早い11時に昼食を食べて、12時から一気に打設していきました。まず下地になるモルタルを練ってバケツで運びます。スコップで砂をミキサーに入れセメントと水を入れてかき混ぜる。材料が混ざったら金バケツに材料を入れて運ぶ。これが僕の仕事です。そしてベテランの職人さん(おっさん)が2人掛りで下地を塗っていきます。「モルタルはよ持ってこいよー!」おっさん2人に追い回されながら必死でモルタルを練って運びます。おっさんはずっと中腰でモルタルを塗っていくので大変です。おっさんも必死です。下地のモルタルが塗れたら次はその上から仕上げとなる材料(洗い出した時に見える小石とセメントを混ぜた材料)を打設します。つまりさっきと同じ容量の作業をもう一度やるのです。大変でした。でも良い大変さです。張り合いがあって楽しいというか。充実感?みたいなものでしょうか。

打設が終わるとセメントの硬化を遅らせる薬品を散布して養生してその日の仕事は終わりです。水で洗い流すのは翌日になります。僕はその翌日は別の現場へ行ったので結局ここの洗い出しがどんな風に仕上がったのか見ていませんでした。まぁ完璧とは言えませんがほぼほぼ綺麗に仕上がっていたと思います。

今日自分が携わった仕事を見て、実際にオープンしたお店を見て何か誇らしげな気持ちになりました。勤務していた左官会社は11月に退職したので不完全燃焼気味ですが、それでも仕上がった仕事は誇らしかった。また頑張ろうと思います。ゼロから。また頑張ろう。

今日はいい天気でした。雨が降ると洗い出しはより綺麗に見えるのです。

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