見出し画像

「枯れ専だよね」

ずっと枯れ専だよね!
高校時代からの友人との食事会で盛り上がっていた時に言われた。

7歳の頃の誕生日の写真は親の仕事関係の、大好きだったおじさまの膝の上でケーキを食べている。
そして8歳の時にはアラン・リックマン氏に一目惚れ。
その後も夢中になる俳優はみんな20以上は年上。
もう筋金入っている。

いつから枯れ専という言葉ができたのだろうか。
なにこの造語、失礼じゃない?彼らはまだ枯れていません!枯れるってあれでしょ?地面に落ちた落ち葉。散った後もいとをかし的な。と憤慨していたのだがググってみると

3 人物や技術が練れて、深みが増す。円熟して、落ち着いた深い味わいが出てくる。
「芸が―・れる」「―・れた人柄」

goo辞書

とあるではないですか。
まさにその通り。枯れ専、そういうの大好き。This is me.

とはいえ小学生〜高校生の頃はそんな年上と付き合うなんて犯罪ちっくだし、そんな嗜好は周りにも誰にも理解されなかった。
幸いにも愉快な友人達は理解できないそれを面白がってくれて、久しぶりに再会してもタイトルの言葉になるのですが。
とにかくやっと初めて男の人と関係を持てたのは大学生になってからだった。
一回り年上の彼はその苦労のためか、年不相応の色気と年季(すみません)を漂わせていた。
その彼をきっかけに、そこからはふわふわとした憧れの対象でしかなかった私の枯れ専思考が現実として実現していき、前の人の年齢を更新しまくる恋愛が続いた。
そんなことばっかり繰り返していたものだから自分より年下の人に目を向けてみようと遊んだ時には、ハグしただけでちょっと犯罪を犯しているみたいで怖かった。だって張ってるんだもん肌がぴちぴち。ギュッてした時に首にあたる肌のかんじ、分かりますか。

こうした友人との話が盛り上がってくると決まって恋愛とかそういう話題になる。そのたびに最終的には「なんで年下とか同級生じゃないの?なんでおじさんばっかりなの!?」と言われるのですが、なんでと言われても…私が一番知りたい。

そういう時には決まってあの言葉を使う。

「枯れ専なんだよね」

便利な言葉だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?