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【本要約】赤ちゃんをアレルギーにしないためにできること

育児で迷ったり、
わからない事があると
手に取りたくなるのが
スマホ。

しかしスマホの中には情報が溢れ
さらには極端に不安を煽ったり
医学的に正しくない情報も
書かれている。

過度な除菌や完璧な清潔
完全母乳 など
子どものために何が正しくて
何が不必要なのか
1つ1つ判断することも困難な
状況になっている。

そのため本書では
子どものアレルギーのスペシャリストの
下条直樹先生
腸内細菌のスペシャリストの
古賀泰裕先生
に医学的視点から
・3歳までにした方がいいこと
・心配しすぎなくていいこと
を解説されている

近頃の研究では
菌の排除を徹底しすぎると
幼いうちから菌に触れる機会がなく
それが体内の環境に良くない
影響が出ているのではないか
と考えられている。

現に
動物を飼っている家庭や
兄弟がいる家庭で育った子どもや
早い時期から保育園などに預けられた子どもは
アレルギー発症が少ないと報告されている。

また近年子どもたちの
腸内フローラが乱れている
報告も増えており
それがアレルギーの発症と関係が
あるのではとも考えられている。

腸内フローラを整える方法として
オリゴ糖は赤ちゃんにもオススメ。
ただし、近年の研究で
オリゴ糖の中に含まれる
「ケストース」という成分が注目されている。

この発見のきっかけの一つは
アレルギー疾患を抱える人達の口コミで
サトウキビから取った砂糖より
甜菜から取れた甜菜糖を使っている方が
アトピー性皮膚炎の症状が
緩和されたという話が広まった事でもある。

アトピー性皮膚炎の乳幼児にケストースを
1日に1〜2g与える臨床試験では
12週ほどで症状が緩和した
という結果が出ている。

そして赤ちゃんの肌について
生後2ヶ月くらいまでは
頭皮とおでこの皮脂が多いため
「赤ちゃんの肌は脂っぽい」と
思っている人が多いが
実は
その他の部分はうるおいも
皮脂も少なく乾燥している。

そのため、
表皮が育つ3歳くらいのまでは
全身の肌荒れに注意し
しっかりとスキンケアを
する必要がある。

そしてもう一つ。
育児において大切なことは
切り取られた情報に左右されず
お母さんやお父さんが
心身の負担を感じることなく
赤ちゃんの成長に必要な栄養を与え
必要なだけお世話をすることである。


本の情報

 赤ちゃんをアレルギーにしないためにできること

 発行日 2023年4月30日
 発行者 平野健一
 発行所 株式会社主婦の友社
 制作日 2023年3月30日

目次

はじめに

Part1 小児科医として伝えたい大切なこと
赤ちゃんにとって「本当に大切なこと」を伝えたい

  • 清潔=健康ではないかもしれません

  • 昔は“糞尿”が野菜の栄養

  • 「腸の状態」と「アレルギー症状」には関連性が

  • 外遊びをして、菌に触れることはとても大切

  • 誕生から3歳までにやってほしいこと

column 切り取られた情報に左右されないで

Part2 3歳までがカギ!アレルギー予防のための赤ちゃんのスキンケアのコツ。スキンケアにはいいことがいっぱい

  • 赤ちゃんの肌ってどんな状態

  •  赤ちゃんのHOW TOスキンケア(洗う編)

  •  赤ちゃんのHOW TOスキンケア(保湿編)

  •  赤ちゃんのHOW TOスキンケア(季節別編)

  • 知ると続けられる!赤ちゃんのスキンケアのメリット

  • 汗、紫外線は悪者ですか?

  • スキンケア製品の選びにも注意が必要です

column 赤ちゃんでいる時間は短いもの。スキンケアの時間を愛情を伝えるスキンシップタイムに

Part3 もっと詳しく知りたい!アレルギーのない健康な「腸」を育てるコツ

妊娠中のママ&赤ちゃんの腸を整えることがアレルギー予防のカギ

  1. こんなにすごい! 体を支える「腸」の働き

    • 免疫機能の働きと、腸内細菌バランスの深い関係

    • 腸内フローラは人それぞれ。バランスのよさが大切

  2. 赤ちゃんの腸はどんな状態?

    • 最初はビフィズス菌が大半

    • 2歳くらいで、大人と同じレベルになる

  3. 最新の研究でわかってきた、赤ちゃんの「腸活」メリット

    • 健康な子どもの腸内にはビフィズス菌がたくさんすんでいる

    • アレルギーを予防したい! 赤ちゃんにも「腸活」を

  4. 赤ちゃんのうちからできる腸活って?

    • 特に免疫細胞に関わるビフィズス菌・酪酸産生菌

    • 「プロバイオティクス」があるけれど、難点も……

    • エサとなって善玉菌を増やす「プレバイオティクス」

    • 注目のプレバイオティクスとは?

    • 育児で大変な時期。だからこそ、

    • お母さんの「ストレス軽減」も大切に

Part4 気になる、妊娠中・赤ちゃんの食のポイント

  • 妊娠中の食事も、赤ちゃんの離乳食も

  • 「バランスよく」が基本です

  • 食事の時期別アドバイス

  • 食物除去は、かかりつけ医の指示で

  • 離乳食後期からはなんでも少しずつ食べさせる

  • 食べることが「楽しい」と思えることが大切

  • がんばりすぎない「おおらかな食事」のコツ

column 検査結果が陽性であっても「絶対にNG」ではないことも

Part5 詳しく知りたい赤ちゃんの時期に多い「アレルギー」のこと

  • アレルギーを正しく理解しよう

  • そもそも「アレルギー」ってなに?

  • 「免疫」を左右するT細胞の大切な役割

  • アレルギーの予防には免疫細胞のバランスが大切

  • アレルギーの原因とは?

  • 「アトピー性皮膚炎」の3つの特徴

  • アトピー性皮膚炎の要因は?

  • 赤ちゃん多い「食物アレルギー」ってなに?

  • 「食物アレルギー」の原因ってなに?

  • 赤ちゃん期を大切にして「アレルギーマーチ」を防ごう

column 木の実が強烈なアレルゲンに

Part6 これも知りたい!妊娠中〜子育てのギモンQ&A

妊娠中のQ&A

  • Q 両親のアレルギーは遺伝しますか

  • Q 野菜が嫌いです。サプリメントで栄養を摂るのはOKですか?

  • Q 夫は風疹の予防接種を受けるべきでしょうか?

  • Q 妊娠中や授乳中に薬やサプリメントはOKですか?

  • Q 妊娠中特に摂るべき食材はありますか?

赤ちゃんの成長Q&A

  • Q アレルギー予防にはやっぱり母乳ですか?

  • Q 母乳の質を高めるにはどうしたらいいですか?

  • Q 赤ちゃんの体重が増えないけど、母乳が不足しているの!?

  • Q 帝王切開をしました。赤ちゃんに腸内細菌は受け継がれないのですか?

  • Q 赤ちゃんの腸内環境が育っているかどうかは、どうすればわかりますか?

  • Q 食品添加物は避けた方がいいですか?食品選びのポイントを知りたいです。

  • Q 腸をもっと良くしたいと思ったら、食べ物のほかに、やれることはありますか?

  • Q 肌からアレルゲンが入る事があるそうですね。手づかみ食べは避けたくなります。

  • Q 肌荒れの時に処方されるステロイド、本当は良くないもの?

  • Q 抗生物質は腸に良くないもの?

  • Q アレルギーの情報を得るよい方法を教えてください。また、さらに詳しく知りたい場合は、どんな本やサイトを見ればいいでしょうか?

column ステロイド軟膏の上手な使い方

おわりに

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