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【本要約】その「不調」あなたの好きな食べ物が原因だった?

  • 朝起きて疲れが残っている。

  • 最近、太ってきた?

  • そのうち良くなるだろうと思っていた肌荒れがなかなか治らない。

  • 事務職だからか、肩こりや頭痛もある。

  • なんだかイライラするし集中力が続かない。

この中で1つでも当てはまるものがある場合は
ぜひ読み進めてほしい。

この本では、
日々感じている不調の原因は
「遅発型アレルギー」ではないか
という視点から
不調の原因を明らかにし、
対処した結果不調から解放された
方々が紹介されている。

私たちは一般的に
「フードアレルギー」と聞くと
卵、小麦、牛乳、甲殻類を食べるとすぐに
蕁麻疹や呼吸が苦しくなる症状を
想像する。

この症状を、この本では
「即時型アレルギー」と呼んでいる。

そして、「即時型アレルギー」とは別に
「遅発型アレルギー」というものが
あると書かれている。

「遅発型アレルギー」の症状は
先にあげた
慢性的な疲労感、
肌荒れ、肩こり、頭痛、
イライラ以外にも
めまい、眠気、不眠、うつ、
集中力低下、便秘、下痢、
ニキビ、アトピー性皮膚炎などと
さまざまな症状となって現れる。

日本の病院でアレルギー検査を行う場合
即時型アレルギーの検査は行えるものの
遅発型アレルギーの検査は
アメリカに検体を送り検査を行う。
そのため、
少量の採血で検査を行うことができるが
結果が出るまでに2〜4週間ほどかかる。

これまで見てきた患者さんの
検査結果を総括すると
男女、世代関係なく
卵や乳製品がトップ3を占めている。

好きで食べていた
アイスクリームやケーキ、ヨーグルトや
カラダにいいと思って摂っていた
ヨーグルトやニガウリ、プロテインに対して
遅発型アレルギーの陽性が
出ている人もいるようで
一般的にカラダに良いと
言われているものでも
自分のカラダに合うかは
別である事がわかる。

遅発型アレルギーで陽性になった場合
3~6ヶ月の間、除去食で過ごすことになる。
そのため治療は、陽性となったものを
一掃するところから治療が始まる。

カラダに合わないもの(遅発型アレルギーのもの)を摂り続ける事によって
病気ではない不調が起き
1つの不調が別の不調を
連れ立ってくることは多くの方に
見られると筆者は言っている。

では
なるべく不調を起こさず
好きなものを食べるにはどうしたらいいか。

まずは
「健康は自分でコントロールする」
という意識を引き出す事から始める。

遅発型アレルギーを分かった上で
食事療法をする場合
一般的な食事療法とは異なり
「調子が良くなった」と感じる
スピードが早い。
早い人で1〜2週間。
遅い人でも3ヶ月ほどで
効果を感じる事ができる。

「調子が良くなった」の内容を見ると
多くの場合が
睡眠の変化を最初に感じる。
「朝の目覚めがいい」
「朝から体が軽い」
「昼間の眠気がない」
と言った具合だ。

そのほかにも海外では
様々な治験があり
腸疾患、肥満、偏頭痛などの
症状改善が報告されている。

本書に書かれている「除去食」とは
ダメな食べ物を抜くだけではない。
確かに強く反応が出ているものは
一時的に除去する事が必要だが
新たな反応を防ぐために
除去する食べ物のローテーションを
行うことも必要になる。

「これを食べなければ不調が改善する」
という発想は危険で、
いかに臓器や器官が
仕事をサボることなく、
またオーバーワークにならずに
働ける身体にするかが大切である。

そのためには、
アレルギーの食物を避ける代わりに
その食物で摂れる栄養素を
別の食物で補う必要がある。

しかし、この除去食は
食に関する知識がなければ
1人で行うことはおすすめできない。
医療者のサポートで

 ・正しい医学的知識、
  遅発型フードアレルギーに対する知識
 ・結果に基づいた食生活に対する
  アドバイス
 ・自発的な行動変容を導くための
  コーチング
 ・食生活の取り組みにより、
  アレルギー反応や栄養バランスの改善
  の継続的なフォロー

を行ってもらうことで、
挫折しそうな時、
食べていいのか迷った時にも相談でき
継続する意欲がでて結果につながってくる。

理想的な方向に導いてくれる人を
サポートにつけることが
最短で望ましい状態に向かう1歩となる。

「なにを食べたらどんな不調が出るのか」
「なにを食べなければ健康でいられるのか」
については個人差が多いため
きちんと遅発型アレルギー検査を
受けて、その結果に従って
除去食を行っていく必要がある。

お腹いっぱいが幸せな時代は終わり
なにを食べるかが大事な時代に
変化していることに気づき
好きなものを人生をかけて
長く美味しくいただく
生活に切り替えていくべきと
締めくくられている。

この本の目次

はじめに
第1章 原因がわからない慢性的な「不調」は遅発型フードアレルギーが原因だった?

  • 日本は不調大国!?成人の約7割が不調を自覚

  • あまり知られていない 「遅発型フードアレルギー」

  • 「私はアレルギーではありません」本当にそういいきって大丈夫?

  • 「不調の慢性化」が仕事や勉強、家庭生活の障害に

  • 気がついたら身体が軽くなる!ダイエットにも有効

  • 「なんとなく」の習慣が「なんとなく」の不調を生む

  • 日本人が反応する三つのアレルギー誘発食物とは?

  • 現代社会に増えている「原因がわからない」疾患

  • 「食の選択肢」が豊富な時代だからこそ選択は慎重に

  • 和食は健康的だから日本人は大丈夫?

  • 50代以上よりも30〜40代の身体が危ない!?

  • そもそもアレルギーとは何か?

  • アレルギーはなぜくしゃみかやかゆみとなるのか?

  • 遅発型アレルギーのメカニズムは一般的なアレルギーとは違う

  • 少量の血液検査でアレルギー食物がわかる

  • 好きなものがアレルゲンなら一生、食べてはいけないの!?

  • 食物そのものが主な原因のパターンと腸粘膜の破綻が原因のパターン

  • 腸のふるいが粗くなるリーキーガット症候群

  • 免疫細胞の約6割が集中 腸内の環境を整えるのが大切

  • 「病気になったらから」治療ではなく「病気にならない」医療を!!

  • 「ヘルスファウンデーション」こそ これからの医療

第2章 3〜6ヶ月の「除去食」で改善を実感!好きなものは一生食べていける

  • 食生活を変えることによって不調が改善した多くの事例

第3章 メディカルコーチングで「健康は自分でコントロールする」意識を引き出す

  • 「調子がよくなった」と効果を感じるまでが早い!

  • アレルギーを攻略すれば最適な形で痩せるのは簡単

  • 「ぐっすり眠る」という感覚を初めて実感できるかも?

  • 腸疾患、肥満、片頭痛などの症状改善の報告

  • 除去食は、ただ「ダメな食べ物を抜く」ではない

  • 身体にムリをさせない「代替食」のルール

  • 医療が、個人の食事にどこまで介入できるのか?

  • 最初の検査を行い 6ヶ月後に改善結果を検証

  • メディカツコーチングで習慣改善を最適化する

  • 患者さんが自分の言葉で食事について考える

  • コーチングによる臨床試験

  • 半年という期間は短く人生という期間は長い

第4章 Happy people live longer人生を長く、より快適に楽しむために

  • 病気になってからの医療と病気にならないための医療

  • 人間ドックや健康診断だけでは完全に病気を予防できない!

  • 「病気でなければ健康」から「より健康度の高い状態を維持」へ

  • 老化不調は3割7割の老化は取り戻せる

  • アンチエイジング医療と病気を治す医療との違い

  • 食事の改善がもたらすメンタルヘルスに向上

  • 長生きする人の秘訣それはハッピーであることだった

  • ごきげんでいることは心身の健康基盤の第一歩

  • お腹いっぱいが幸せな時代は終わり なにを食べるかが大事な時代

おわりに


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