Twitterの心地悪さ

思えば共有したがりだった。それは今でも変わらないけど、それのせいで関係がこじれたのは今でも割と覚えている。共有したがりは、一歩間違えればただのかまってちゃんになる。そしてそれに自分がなってしまい、拗らせた挙句関係が崩れた。Twitterに触れてから、自分の居場所はここしかないと思っていたけど、全然違った。ちゃんと居場所はあった。でもそこに踏み入れるのが怖くて、居場所にすることができずにただ心地悪さだけが残った。結局、居場所はないと思い込んだまま生きてきた。ファン垢を作ってまでやることではなかった。まだ作って2日しかたってないけれども、もう限界に近い。素直に本性を出さずに生きていくのって難しいし、心地悪い。いろんなことの心地悪さしかない。

ただ、かといってTwitterにすがって生きていくのはもうやめた。無理な共有、無理な褒め合い、無理な日常、ストレートの暴言・中傷、差別による差別、何より無意識の暴力が、今では当たり前のように溢れかえってしまった。技術の進歩は当然称えられるべきことであり、非難されるべきなのはその技術を悪用する輩で、悪用される方が悪いなどと言う方。なのにどうしてか、今はそれが許されている、勘違いしている人が多すぎている。皆誰もが情報を発信する媒体に過ぎないのに、自分の情報に自信を持ちすぎている。赤信号は以前から日本人の風習としてあったが、ここまで大きくなるともはや手が付けられない暴走機関車だと日に日に感じている。作品に悪意はない、関係ないというオタクたちも、いざ俳優女優がなにかを犯せば作品ごと叩く。オタクでなくても、最近やたらと捨て垢が増えているせいでどんな人を信じればいいのかわからなくなっている。いまこうして「オタク」という何ら特定もしていないありふれた抽象物でさえも「特定」のものとして晒上げられる。ましてや性別に関することも、ちょっと何気なく言っただけで過剰に反応される。海外で黒人差別に対する激化を日本人は我関せず、あるいはやりすぎだという。やりすぎているのは自分も思うが、その差別を常日頃からやっている人たちが言っているのは滑稽どころの話では済まない。今、世界の中心、日常の中心がTwitterすべて、目に見えているものだけが「すべて」と判断してSNSをやっているひとはごまんといる。そんな暴走機関車を止められる手段は、結局のところそのコミュニティの閉鎖しかない。Twitterというミニブログの象徴であった存在は、もういないんだと痛感した。

ここまで感情のまま打ち続けた。いつの間にか論文みたいな言い草になってて笑ったけど、今更変える気はない。そのためにこんなサイトで打ち続けているんだし。正直それ本当に関係あるの、載せる必要あるのと考えたけど、こういうブログ的なサイトがあったから始めることはできた。Twitterにしてもこれにしても、自分の情報を発信するってことについていま一度考え直した方がいいなと思った。芸能人の多くがSNSをやっていない、またやってはいたが閉鎖あるいは低頻度化している理由は言うまでもないと思う。最近Twitterでよく見る、捨て垢にもかからず「自分が何しても自由だから」と吐き捨てる人、または「Twitterのルールに則ってるだけ」とろくに見ていないのに謎の反論をする人は、まさに新型ウイルスに対する浅い考えを持つ人たちに似ているなと思った。自分が悪いとも思わず、自分こそが情報発信者だといわんばかりの態度でやっている人たちとは一緒になりたくない。

でももう遅い。6年やってきた身に付いたサビは簡単に落とせない。「アカウントが変わってもお前という人間は変わらない」。じぶんがやらかしても仲の良かった人と離れるきっかけになった何気ないツイート。自分に対していったのかはもうわからないけど、ただそれがいまも心に深く刺さっていると自覚している時点で、自分という人間はもう変えることができないんだと、嫌でも身に染みて分かった。じゃあどうすればいいって聞こうと思ったけど、その前に指が無意識のうちにブロ解していた。それからもう1年が経とうとしている。今更もう監視、もといアカウントを見ていないかもしれないし、ましてやこんなサイトで載せ続けているとも知らないはず。けどもうそんなことはどうでもよくて、これから自分がネットとどう向かっていくのか、ネットでつながった人たちとどうしていきたいのかを考えていかなければならない。考えて成長して、たとえ根本が変わらなくてもやり方を変えてまともになることができたら、初めてその人たちに「謝罪と感謝」することができたっていえると考えている。そして、それを自分自身が思うだけで人には言わず、もうその人たちのことを考えず、関わりを一生持たないことが、その人たちにとっての幸福だといえると考えている。

まずは、自分自身が大人、もといまともな人間にならなければならない。

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