人が付く単位

人月の神話という古典文学(違)が有名ですね。
人と期間の交換はできないってやつ。
例えば、千羽鶴を作るのに一人で5日かかった場合、
五人で作れば1日で終わるのか?
折り鶴のように1個ずつ独立して作れるもので、全員が同じペースで作れるなら1日で終わるかもしれない。
ただし、必要数降り終わってからまとめる作業は五人も要らない。
つまり、五人居たら四人が暇になる工程が出るので、厳密には1/5の時間で終わらない。
これが前工程が終わらないと次に進めないようなものだった場合は?
そんな話がでて何年経つのやら…
というのは前座。人月の話はしません。

燃費に人を入れてみる

ガソリン1リットル当たり何Km走るのか。
(100km走るのに何リットル使うのかという表記もあるが今回は使わない)
さて、スクーターが50km/L走れて、車が25km/L走れたとする。
スクーターは車の倍の燃費の良さ。
では、車に4人乗っても同じ燃費だった場合はどうか?
スクーターは50人km/Lで車は100人Km/Lと表記できる。
では車は1人で乗ったら100km走れるのだろうか?
そうはならない。
人が含まれる単位はそれぞれの値の交換ができないというのは間違いない。

人を含む単位で経済性をアピール

では、燃費の値に人を含んではいけないのだろうか?
例えば路線バスの燃費が5km/Lだった場合。
皆でスクーター通勤した方がエコ?
スクーターは50km人/Lだが、バスに40人乗れたら200km人/Lになる。
バスの燃費すげー。皆で公共交通使いましょうって話になる。

運べる重さを含む単位

人が単位に入っていると騙されている気がするので、別の単位にしてみる。
軽トラックを最大積載量350kg(0.35t)、燃費25km/Lであれば8.75kmt/L。20tトラックが2km/Lの燃費だったとした場合、40kmt/L。
軽トラックって燃費悪いね…ってなるだろうか?

人ではなくて排気量を含む単位

そもそも、燃費はエンジンの能力を示す数字。
エンジンに関する数字には排気量が存在する。
スクーターは0.05L、車を1.5L、路線バスを8L、20tトラックを20Lとして…
排気量1Lで燃料1L換算で何Km走るのか、単位はkm/LL?
スクーターは1000km/LL、車は16.6、路線バスは0.625、20tトラックは0.1。
排気量が小さいもの程有利になる単位が作れた。
え?車体の重さも入れるべき?
そこまでして作った数字になんの意味があるの?(マテ

数字の嘘

数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う。
そんな名言もある。
新しい単位を作りだすレベルは悪意を疑わずにはいられない。
逆に、一般化している単位だからといって信用するのも危険?
話が大きくなってきたので今日はここまで。

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