見出し画像

話聞きます

先日、雨の中 ぽつんとひとりの男性が街中に
立っていた。
ふと首から下げている看板?文字が目に入る。

「話聞きます」


ん?!
話聞きます?

ぼんやり納得しながら通り過ぎるも
ちょっと気になって戻ってみる・・・
話かけるつもりはなく、
「話聞きます」と書かれた看板の写真を
撮りたかったのだ。
(結局撮れなかったけれど)

諦めて その場をあとにしたものの
しばらく気になった。

彼は誰かの、たのしい話 かなしい話 辛い話 笑い話
なんでも受け止める覚悟でそこに立っていたのか・・・
それとも 彼自身 誰かと話たかったのか・・・
理由はわからない。

ひと昔前、道端に座り
あなたの思っている事を唄にします、だとか
あなたの思いを言葉にシタタメマスみたいなことを
している人達を見かけたものだが
今は、ほとんど、いや全く見かけたこともない。
時代なのだろうか。場所の問題なのだろうか。

この男性がどういう思いで 雨の中 立っていたのか・・・
知る由もないけれど 
ひとりでもこの男性に話を聞いてもらってよかったと思える人が
いたのなら、雨の中 立っていたこの男性も
救われただろう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?