私の合格したくない気持ち

勉強しないといけないのは山々ですが、表題の件について書きたい気持ちが湧いてきたので、Noteを書きます。

このひとつ前のNoteにも書いてますが、私は昨年の二次試験、直前期一切勉強しませんでした。

色んな理由を書いていますが、一番は「診断士を取ってからの自分の人生が見えない」ということだったと振り返って思います。

この話をするために少し私の経歴をお話しします。

新卒でメーカーに入社し、その後学生時代からやりたかった業界に転職しました。給料も下がりまして、生活水準も全て下がりました。元々知名度のある会社にいたので親や友達からも必死で止められました。

そこまでの覚悟で周りに啖呵を切って挑んだ仕事。楽しくて充実してましたが、数年働いたのち、ポキッと心が折れてしまい、続けられなくなってしまい、逃げるようにして退職しました。

その後やりたいと思うことが全く見当たらないので、アルバイトをしながら日本語教師の勉強をしましたが、周りに言い訳を作るためにやっていた勉強なので、コースは終えましたが、資格取得までは至りませんでした。

途中、知り合いの人に声をかけてもらいアプリ会社で働くことになったり、家を捨てて離島などを巡って、好きなように生活をしていました。

色々あり、現在は派遣で工場で働いており、特に大きな不満もなく、職場の人たちにも恵まれて割と幸せな状況です。

振り返ってみて、自分がやりたいと言ってやった仕事で挫折したことはずっと心残りでした。かといってあの時の決断を後悔しているわけではないのですが、でもやっぱり、自分の不甲斐なさに向き合うのがずっと苦しくて。
何年も経ってもずっと避けていたように思います。


二次試験の勉強をする気が起きなかったことを通じて、長年蓋をしていた、この時の挫折に改めて向き合う時間が取れたと思います。


「合格したくない」気持ちと向き合ってみてわかったことは、まず今は手放したくないと思うほど恵まれた環境にいること。長い間、仕事に悩み続けていた私からは考えられないことです。
その発見ができたのは良いことでした。

同時に、過去の悩んでいた自分に「このような形で悩みが解決された」と伝えたら「え!嫌だ」という反応だと思うだろうなと考えました。
でも実際の私は満足しています。

つまり、今の「嫌だ」はあてにならないなと思ったのです。

そう思うと、今の自分には想像ができないけど、自分が満足できる状況に辿り着く可能性を勝手に判断して断ち切ってはいけないなと思えるようになりました。

それからは「試験に合格したい」と素直に思うようになってきました。

人生は何が起こるのかわからないのは色んなところを転々として、色んなことがあった経験から感じたことです。「想像がつかないほどいい未来」になることはいくらでもある。
(非正規の工場勤務が言ってて説得力に欠けるとは思いますがw)

勉強がしたくない。そんな時はあると思います。
でも勉強しないと試験には受からないのが現実です。

そういう時は「試験に受かりたくない」という、体が反応している方に目を向けてみるといいと個人的には思います。
体が動かないのに「合格するんだ!」と言い続けることは、自分を追い詰めることになり、余計に疲弊します。
一旦「合格したい」という気持ちは封印し、「合格したくない」と本心では思っていることにまず気づいて欲しいなと思います。

合格したくない理由をはっきりさせてから動く方がお金も時間も無駄にならないし、合格したいと心から思えたときに、改めて目指す方が、最終的に近道だと思います。

試験は逃げませんし。

少しずつでも頑張りたい気持ちがあるのであれば、合格することは忘れて、5分とか10分とか一ページとか、小さな区切りで、「わからないところを理解するだけの時間」と捉え、純粋に知らないことがわかった楽しみを味わうようにするなど、気持ちの方向を変えてみたらいいのではないかと思ったりします。

試験は合格だけではなくて、その先があるものです。
合格したいと思えないことは悪いことではなく、自分の人生の方向性を伝えてくれている大事な体のサインだと思います。

長い人生の通過点だと思えば、その試験を通じて得られた教訓がその先のもっと大きな結果に辿り着くのに必要なプロセスかもしれません。
そこには挫折というのも含まれると思います。

私自身も、ここまで辿り着くまでの挫折がなければ、中小企業診断士という難関の資格に挑戦しようという気も起きなかったし、こんなにまとまって時間が取れる機会に恵まれることもなかったと思います。
自分では気づいてないですが、あちこちで働いた経験や挫折が役に立ってる部分があると思います。

私の診断士試験は泣いても笑っても最後にするつもりです。
未練のないよう、しっかり勉強して、当日に臨みたいと思います。

ただの言い訳に聞こえる部分もあるかと思いますが…
駄文に長々とお付き合いいただきありがとうございました。

追記: 誤字や読みづらいところは少し修正加えてます。


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