HCD基礎検定(HCD検®)2023年7月を受けました


背景

株式会社ゆめみでは、資格取得に必要な受験料を「勉強し放題制度」を通じて補助してもらうことができます。
さらに「資格取得報奨金制度」が設けられており、この制度は資格取得とそれに関連した社外へのアウトプットを前提として、資格取得者に報奨金が支給されます。

HCD基礎検定(HCD検®)とは

主催は 一般社団法人人間中心社会共創機構(HCS共創機構) 、後援は NPO法人人間中心設計推進機構(HCD-Net) です。
試験の概要は以下のとおりです。

「人間中心デザインの基礎知識体系」をベースにした、HCDの理念/マインド、共通言語、手法/プロセスに関する知識と人間工学、認知工学などの人間の特性に関わる基礎知識です。

https://hcs-cc.org/hcd/outline/

受験の動機と期待

約5年前に人間中心設計の存在を知り、興味をもっていた私は、ゆめみでこの試験受験が強く推奨されたことを受け、今回の受験を決めました。

受験にあたって期待したことは2つです。
一つは人間中心設計についての深い理解を得て、デザイナーやクライアントとのコミュニケーションを円滑に進めること。
もう一つは、私自身がiOSアプリエンジニアであることから、取得した知識をモバイルアプリのデザインに生かすことです。
どちらも直接的に実務に活かせることを期待していました。

試験勉強方法

HCD基礎検定事前学習システム(オンライン)で、テキスト、映像教材による事前学習ができます。

https://hcs-cc.org/hcd/outline/

とのことで、実際に提供されたのは5〜10分程度の動画5, 6本とそれらのスライドのPDF資料でした。
最近のマイブームは動画を視聴しながらツイートをすることなので、今回はSlackの自分宛DMチャンネルという非公開スペースでツイートしながら動画を視聴しました。
気になった点、わからなかった点、そして感じたことなどを記録していくことで、後で振り返る際に有用なメモとなりました。

勉強を通じた期待の達成

正直に言うと、期待していたことは完全に達成できたわけではありませんでした。
既知の知識はそのままに、新たに出会った用語については、「HCD基礎検定事前学習システム」の説明があまりにも概要的で、実際にそれを用いるほどの理解には至りませんでした。結局は専門書を読む、専門のトレーニングを受ける、そして実務で経験を積むといったアプローチが必要だと感じました。

試験当日の感想と結果

試験形式は選択問題50問・50分・PCからの一斉オンライン受験でした。
試験問題は体感として、大半が「HCD基礎検定事前学習システム」で学習した内容で、残りの1〜2割で知らない単語が出てきました。

受験から約半月後に合否発表があり、50点満点中48点を獲得して合格しました。

この試験をおすすめするか

人間中心設計に関連する用語、手法、マインドなどを一定レベルで理解していることを証明するためには、この試験は有用かもしれません。
しかしながら、試験の勉強を通じて実務に直接活かせる知識を獲得したいと考えているなら、この試験はそれほど適していないように感じます。その場合は、専門書を読むなど他の学習方法の方がより学びになると思います。


※注記:この記事に記載されている意見は筆者個人のものであり、必ずしも一般的な見解を反映するものではありません。

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