妻氏婚を選んだ入籍前日に考えた事

入籍を明日に控えた今日、市役所で戸籍謄本を取ったり、婚姻届の確認にいったり、入籍前日らしい一日を過ごしました。

まず、戸籍謄本を見て初めて、両親の入籍日を知りました。私の誕生日と逆算してあれ?合わなくないなんて思いながら、姉妹3人の名前が載っている戸籍に、改めて、両親からの愛情とゆくゆくは妹たちはここから抜けて行ってしまうんだなと寂しい気持ちになりました。
これで私まで抜けるなんて、今の私にはそんな勇気はありませんでした。

そう、今の私には、「苗字」を変え、配偶者の「苗字」になる決断をする事が出来ません。
そして、私は「妻氏婚」を選びました。

理由は、夫が次男であり、両親も高い、兄弟も仲が悪く、実家はゆくゆくはなくす予定である事。また、私が3姉妹の長女であり、両親は誰かしら「苗字」を継いでくれたらなと思っていたからです。3姉妹なのも、きっと一番下に男の子が欲しかったからなんでしょうね。(知らんけど)

「苗字」を妻の氏として婚姻届を提出するにあたって、自分の中でたくさんの葛藤がありました。「苗字」を継いでくれることは嬉しいことだという反面、相手の「苗字」を名乗る事が出来ない寂しさなど。ここで私が思った気持ちを書き残しておこうと思います。

妻氏婚に賛成の気持ち
①自分の「苗字」を残す事ができる
②両親と祖母と次女が喜ぶ
③戸籍を見て、親が守ってくれていた家族の形を改めて感じて、守りたいと思った
④彼の両親は既に他界し、会った事がないため、苗字を変えたとしても相手の家族になる(嫁に行く)ような感覚がない。それなら家族構成を考えても妻の「苗字」でも問題ないでしょう。という気持ち。

妻氏婚に反対の気持ち
①夫の苗字を名乗ってみたい(憧れのようなもの)
②やっぱり少数派であること

こんな感じ。これで結構揺れ動きました(笑)
あと、例えば相手の「苗字」に変えるってことを考えると、違和感みたいな寂しさもあって、ってことは私は夫になる人のことをちゃんと愛してないからでは?などと悩んだりして、もう心がぐちゃぐちゃでした。

今では、「苗字」の件で悩んでいたのは、3姉妹の長女として後ろ髪を引かれていたからなのではないかなと思っています。

今回私は運よく、相手が「苗字」を変えることに納得し、苗字を残そうよと言ってくれていますが、これがまた違う方だったらそうはいかなかったかな?とも思います。もし相手が一人っ子や長男である場合、私が「苗字」を変える事になったと思います。

でも不思議な事に、今までお付き合いした方はほとんど男3兄弟の一番下など、ちょっと「苗字」を変えてくれそうな可能性のある人なんですよね(笑)これはもう潜在的に、私の体の中に組み込まれていたプログラムなのではないかと思うほどですね(笑)

もともと、「結婚したい!」という願望は薄い方で、家事やりたくなし、子供の世話大変そうだし、そもそもずっと実家でぬくぬくしていたかったし、周りが結婚するし私もしないといかんなあくらいの気持ちだったので、結婚への憧れは低い方だと思っていたけど、今回のことで、それなりに苗字を変えることへの憧れはあったんだなあと気づきました。(笑)

私の実家の戸籍に、会社の同僚であった今の彼氏が、私の「苗字」を名乗り、入るのはやっぱり違和感があります。これは、私の結婚の覚悟が足りないからなのかな、と少し不安になる気持ちもありますが、私はこう肯定指定あげたいと思います。

もとは他人であるから当然のこと。これから夫婦として生きていくことで、戸籍も馴染んでいくものなのではないかな。そして子供が生まれたとしたら、両親から継いだ「苗字」をつけてあげて、家族を作っていけばいいんじゃないかな。と

私は今でも実家が大好きです。(笑)
子供が帰りたくなる家庭を作った両親はとてもすごいと思います。

私も両親のように、いつでも戻りたくなるような家庭にできるといいな。

両親へ。今まで厳しくもたくさん甘やかしてもらって、愛情を注いでくれてありがとう。今回ありがたい事に、旦那さんを迎えられる事になったので、新しい家族の形をまた作って行こう。

これからもよろしくお願いします。

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