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ソニービーン事件とは?進撃の巨人の元ネタ?近親相姦を繰り返す一族

(最終更新日:2021年12月1日)

皆さんこんにちわ!まっきーです。本日は、本当にあった、ちょっと怖い話として「ソニービーン一族」の事を紹介したいと思います!

少々エグい内容ですが、良かったら最後までお読みください!

人食い一族

ソニー・ビーンとは、15世紀頃にスコットランドに実在したとされる人物。48人の一族がいて洞窟に住み、人間を襲ってその肉を食べたとして死刑になったと言われています。

近親相姦を繰り返し、子供には一切の教育を受けさせず、社会とも完全に隔離された洞窟で、おびただしい数の人間を殺害し食べ続けたという、なんとも怖い一族です。

ソニー・ビーンの幼少期

本名アレクサンダー・“ソニー”・ビーンは14世紀後半頃、スコットランドのイースト・ロージアンで生まれます。ソニー・ビーンはかなり貧しい家庭で育っており、父親は溝掘り作業や廃棄物処理などの肉体労働者でした。

ソニー・ビーンに対して父親は度々暴力をふるっており、自分の都合の良いような息子にするような育て方をしていたようです。ソニーは父親の望むような人間になろうと必死に働いていた。

しかし、心の奥底に規則や労働に対する嫌悪感があった彼は、すぐに仕事をクビになり「堅気の暮らしも出来ない奴なのか!」「使えない!」と父親を失望させ、それが元で家を出てしまう。

知り合った女と南スコットランドへ

そしてある女と知り合います。中世では娼婦や悪いことをする女性を「魔女」とする風習があり、その女も性悪女と言われて魔女のレッテルを張られるような助成でした。

そんな2人は自分を非難する群落を逃げるように離れて、南スコットランドに移り住みます。

ソニー・ビーンは女と人を襲って洞窟生活を始める

ソニー・ビーンと女は最初、働くことが嫌なため目についた旅人を襲い、金目の物を盗んで生活をするようになります。

しかし、盗んだものを町で売ると犯罪がバレてしまい、捕まることを恐れてしばらくは何も食べずに飢えに耐えていました。しかし、あまりにもお腹がすいた2人は、襲った人間の肉を食べれば解決することを思いつき、そこからカニバリズムが始まります。

但し、人を襲って食べるのはお腹がすいた時のみで、やたらと人を襲ったわけではなかったようです。ソニー・ビーンと女はそうして移動生活を続けながら、数か月間生き延びていました。

バナーン・ヘッド海岸にある洞窟に定住

ソニー・ビーンと女はその後、ブリテン島西岸のノース海峡に面した半島であるサウス・エアシャイアのバナーン・ヘッド海岸にある洞窟に定住することになります。

その洞窟は、満潮時になると洞窟入り口が海面に隠れるため、見つかる確率が低く、彼らにとって最適な場所だったのですね。そして旅人を探しては襲って殺し、その肉を食べるという生活を繰り返します。

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      ※画像はイメージ画像です

遺体は干物や塩漬けにして保存

2人が細心の注意を払ったのは、地域の住人を襲ってしまうと犯罪がバレてしまうので、通りがかりの旅人だけを狙うようにしていたということ。

遺体は洞窟に運び、乾燥させて干物にしたり、塩漬けにしたりするなどの工夫をして長期間食べられるようにしていました。奪ったお金は町で必要なものを購入するために使い、持ち物は全て洞窟の中に隠していました。

ただ野蛮に人を殺すだけではなく、最低限の人間としての営みも持ちつつ、バレないように生活していた、という状況が伺えますね。

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近親相姦で一族を増やした

男と女が密室で生活していれば、性行為は必然的なものとなります。ソニー・ビーンと女は性欲が旺盛だったとされており、そのため2人の間には息子が8人、娘が6人いました。

1年に1人産むとしても、14年間は毎年産んでいた計算になります。

更にその子供同士や親と子供など、相手かまわず性行為に及んだとされ、最終的に子供14人と孫息子が18人、孫娘が14人という計48人の一族になったと言われています。

恐るべきチームワーク

ソニー・ビーン一族が人間を襲う時は、まるでライオンやハイエナが獲物を仕留めるようかのようなチームワークで行動していたようです。

犯行はおろか、その存在すらも世間に知られることはなく、そのため世間にこの事件がなかなか発覚しなかった模様。そのため、この地帯は行方不明者が多発する地帯となっていました。

ソニービーン一族2

ソニー・ビーン一族の失敗

ソニー・ビーン一族は25年に渡って犯行を続けてきたが、完璧なまでのチームワークが崩れ、遂に犯行に失敗する瞬間が訪れます。

ある時、馬に乗ってやってきた夫婦が現れます。ソニー・ビーン一族はいつもの通りに一丸となって狙いを定める。しかし、獲物の夫婦の夫は刀やピストルを装備しており、襲われた時に反撃をしました。

それでも夫人の方は馬から引きずり降ろすことに成功、一族の手で殺されて一部を食べられてしまいます。

夫は必至で抵抗し馬に乗って逃げ、待ち伏せしていた一族も走る馬を止めることが出来ませんでした。また大人数の集団が近づいてきたため、夫人の遺体を持ち帰ることを諦めて洞窟に退散します。

この狩りの失敗が、その後の一族の運命を決める事になります。

遂に事件が発覚

彼らに襲われた夫は、やってきた集団に助けを求め、妻の遺体をグラスゴーの役所まで運んで「人食い族に襲われ妻が殺され食べられた」と訴え、そこで遂に25年間の蛮行が明らかになります。

この事件はスコットランド国王ジェームズ1世に伝えられ、事件を重く見た国王は自ら400人の兵を率いて犯人の追捕に乗り出します。

逮捕後に即刻処刑された

ソニー・ビーン一族は抵抗することなく兵隊に捕獲され、鎖で繋がれて首都のエディンバラに連行される。一族の犯罪は極めて残虐で邪悪なものとされ、裁判は行われず即刻公開処刑が宣告されます。

女子供もすべて死刑となり、男は両手両足を斧で切断されて失血死するまで放置され、女たちは男たちが失血して死んでいく様を見るように強制された後、生きたまま火あぶりの刑に処せられた、との事。

生まれてから一族の世界でしか生きた事のなかった子供たちへの処刑については、現代の視点から見ると、少しばかり可哀そうにも思いますね。

事件のあらましは以上ですが、スコットランドでは現在でもソニー・ビーン一族の事件は伝説として語り継がれているようですね。

しかし政府は、この事件を国の恥として全ての証拠を処分するよう命じており、この事件はあくまでも創作に過ぎない、という意見もあるようです。

「進撃の巨人」の元ネタと言われている

さて、この話が実話かどうかはさておき、この話は実は大人気漫画の「進撃の巨人」の元ネタになっている、という噂があります。

この漫画には「ソニー」と「ビーン」という巨人が登場するのですね。また、巨人がひたすら人間を捕食するという点も、本作がソニー・ビーン一族から何かしらの影響を受けている証拠ではないかと思います。

ソニーとビーン

   引用元:進撃の巨人5巻、第20話「特別作戦班」より

この話が実話かどうかは、皆さんの想像にお任せします。しかし、人間という生き物は、環境によってはどんなバケモノにもなる可能性があると個人的には思います。

以上、ソニービーン一族の話でした!

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