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リーマンショックって何だったの?

皆さんこんにちわ、まっきーです!

今回は「リーマンショックって何だったのか」というテーマで経済の勉強を一緒にして行きましょう!

リーマンショックとは?

リーマンショックとは、大手投資銀行のリーマン・ブラザーズの破綻による世界的な金融恐慌のこと。

とは書いても、何のことだか理解が難しいかも知れませんね。さすがに一言では説明が難しいので、段階的に説明していきます。

①サブプライムローン問題

まず1つ目にサブプライムローンという問題があります。

これは、簡単に言えばローン返済能力に問題がある人向けの住宅ローンです。返済能力に問題があるのにローン組むなんてヤバイくない?と思いますよね。

2つ目のポイントとして、住宅バブルが関係します。

住宅バブルにより、住宅の価値がどんどん吊り上がっていた事から、住宅を売りまくりたいアメリカの住宅ローン会社は、低所得者層に目を付けます。

で、そういった人向けに作ったローンを、サブプライムローンと言うわけですね。

※サブプライム=優良客(プライム層)よりも下位の層、という意味。

②投資銀行へリスクを丸投げ

3つ目のポイントとして、このサブプライムローンの債権を、ローン会社が投資銀行へ売却していた、という点。

住宅ローン会社は、返済が滞るリスクごと投資会社に適当な価格で販売し、お金だけゲットしてリスクは投資銀行へ丸投げするという芸当をやってのけます。

③債権を証券化

次に、投資銀行は買い取った債権を証券化。しかも、他の様々な債権に混ぜ込んで更にリスクを分散したうえで、他の金融機関や投資家に販売します。

あろうことかローン返済が滞るリスクを証券化してリスクを分散したんですね。

④格付け会社の存在

さらに、この証券に対して「この証券は安心安全だから買っても大丈夫だよ!」と格付け会社が太鼓判を押します。

格付け会社がそう言っているんだから安心だな!ってことで証券は順調に売れます。

⑤そして住宅バブルが崩壊

そして、需要を上回る住宅を作り続けた結果、ついに住宅バブルが崩壊します。

住宅の価格は一気に下がり、住宅を売却しても借金が残る状態となります。住宅ローン会社から債権を買い漁っていた投資銀行は大ダメージ。

しかも、バブル崩壊により人々の「不安心理」が拡大し、証券化商品は投げ売りされ買い手がつかなくなります。

結果としてリーマン・ブラザーズは60兆円もの借金を抱えて倒産しました。

⑥その影響で株価も暴落

損をした金融機関や投資家は、損をした分株を売って現金を確保しようと考え、一斉に持っていた株を売り、アメリカのみならず日本の株式市場も暴落しました。

また、金融機関は不安心理によりお金の貸し渋りをし始めます。ローンを組めないと、車などの高額商品は売れません。

そうして自動車業界も業績が悪化。こうして様々な業界に影響が波及し、これらを称して『リーマンショック』と呼ぶようになりました。

暴落イメージ

まとめ

以上が『リーマンショック』が発生するまでのおおまかな流れとなります。こうしてみると「金儲けのためなら何やってもいい」という傲慢さを随所に感じませんか?

ローン返済能力の低い人向けのローン(サブプライムローン)なんて「低所得者でも何とか家を持てるように」という理念から始まったのであればまだマシですが、残念ながら確実に違うと思います。

おそらく、単なる金儲けのためでしょう。しかも格付け会社って一体何なんですかね?

彼らが本来の役割通り、証券内容を分析して「この証券は危ない」と正しい警告を発していれば、こんな事にはならなかった可能性があります。

格付け会社の存在意義が問われる事案ですよね。

上記の金融機関と同様に「金儲けのためなら何やってもいい」という傲慢さが見え隠れしています。

アメリカの金儲け主義(拝金主義)というのも困ったものですね。

金儲け

最後までお読み頂いて感謝です!少しでも経済に興味を持っていただけたら本当に嬉しいです!

もし良かったら、次回も一緒に勉強していきましょう!よろしくお願いいたします<(_ _)>

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