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霧みたいな雨は傘さすか迷う

朝いちのスーパーはご高齢の方が多い。
自動ドアを入ってすぐ荷物詰める台のところ付近でチャリーンとお金の落ちた音が聞こえて、そちらを見ると荷物を詰めている途中の小柄なおばあちゃんが「あ、落としましたよ、もしもしあなた、落としましたよ、あらあら、どうしましょ、あの、あなた、10円、落としましたよ」と出口に向かって歩いて行ってるおじいさんに向かって言っていてた。
私は落ちている10円玉を確認し拾って、何も気付いてないおじいさんの肩をトントンとして10円を渡そうとしたら、おじいさんは右手のレシートを握った手をひらいて『!』と言う顔をして、ニコッと私に笑って10円を受け取って帰った。
私は先ほどのおばあちゃんにニコッと会釈して買い物に向かった。

この気持ちはなんというんやろうか。
と、ふと寝る前に今日のできごとを思い出して思った。

子どもたちの学校が始まって、朝の1人時間ができてなんか動きたくなるけど大概家事して午前中終わってしまうので、今日は朝一のスーパーに行ってみたんよね。
そしたらご老人2人の姿を見てなんか言葉にならん気持ちになったっていうそんな感じ。

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