![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/29712955/rectangle_large_type_2_b6f50a733ebeb45214b0936545106054.jpg?width=800)
200624_UNISON SQUARE GARDEN『「Bee-side Sea-side U-side」at Zepp Tokyo 2019.10.16』
祝福の終演は、とびっきりの物好きのために
物好きたちが温めていたB面への愛がキラキラ光った1日も、しっかり記念日として収まった。人気曲のイントロを演奏すれば歓声が上がるのがお決まりだが、これほど曲によって反応が様々なライブはもうないだろう。「このセットリストで本当にまわれるのか?」と、メンバーも半信半疑のままスタートさせたライブだったが、バンドの底力・滋味を感じられたライブであり、それこそ15周年を締めくくるにふさわしい企画であったと思う。ヒット曲を封じられようとも噛むほどにポップが溢れてくる楽曲たちは、やはりこのバンドの真骨頂でしかない。ひと暴れしながらベースを弾く田淵さんがそっとマイクに近づく姿も、手数の多いプレイで荒々しさを掻き立てる貴雄さんの表情が穏やかなのも、宏介さんがどことなく緊張した面持ちに感じることも、このライブならではだった。栄えある1位を飾った<スノウリバース>のラストに用意されたライトアップに注目してほしい。あの一瞬が派手さを必要としない輝かせ方を物語っているし、それをやってのける15年を積んできたUNISON SQUARE GARDENへ、もう1度、祝福をあげようじゃないか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?