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2019.09.18_cinema staffレビュー
新曲2つを収録したことで、振り返るためではなく塗り替えるためのベストアルバムであると感じた。今が、そして今からが良いのだと、胸を張ってすべてのリスナーに差し出した1枚。
収録曲に目を通すと、彼らをおススメしたい理由がDisk1の3分の1を占めていた。<新世界>~<first song(at the terminal)>までの6曲。個人的にはここだけで彼らのベストであると言い切ってしまいたくなるほど、高揚する並びである。彼らの希望を捨てない姿勢を示す楽曲が、私にはとても心地よく共鳴してくれる。新曲<新世界>も、バンドがゆっくり歩み始める様を見せつけられるようで、ジワジワと熱い気持ちを感じる。
Disk2はインディーズ時代の曲が中心。この頃の曲からは「青臭く陰鬱」なイメージを感じている。しかし、1枚目のホープフルでグリーンな楽曲群と2枚目のカオスでブルーグレーな楽曲群。これを掛け合わせて私が見ているcinema staffはいつだって美しい「碧色」を放っている。転がり続け憧れた海に落ちた岐阜県出身cinema staff。希望と憂いに浸水されながら青いまま円熟していく気がするのだ。
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