餌夢男について①

思い返せば幼稚園のころに、他愛もない遊びの中で女の子たちに仰向けに引き倒され、馬乗りにされ、床にぐいぐいと押しつけてくる女の子の顔を見上げていた景色を鮮明に覚えている。
この時にはMという気質が自分の中に目覚めていた、もしくは目覚めるきっかけとなったことは間違いないと思う。
いったいいつから、”絞められる”という願望が生まれたのか。
すでに小学校低学年のころには 絞める という言葉に強く反応していた記憶がある。
ただそれは蛇が獲物に巻き付いている写真にも興奮するなど、首絞めという限定されたものではなかったはず。
無邪気な小学生にとって、女の子がふざけて男の子の首を絞めるという行為に特別な恥じらいは感じないものなのか・・・案外そんな光景は度々起こっていた。
壁に押しつけて手で絞めたり、後ろから覆い被さって腕で絞めたり。さすがに脚で絞めるのは見たことなかったが。
そんな絞められている友達を見てうらやましく思っていたのは確か。
自身が絞められたことも、もちろんある。おふざけであるし、ほんとに一瞬ぎゅっと手をかける程度のものだが。それでも限られた小学校時代の断片的な記憶の中に強く残っているということは、やはりそういうことなのだろう。
中学生になると、自分が強い脚フェチであると気づく。それも太股で生足。
当時はミニスカにルーズソックスが流行っていた。
顔の可愛いギャル系の女子たちはこぞって超がつくほどにスカートは短く、ダルダルのルーズソックスを履いていた。
ルーズは全くだが、そんなミニスカートギャルが時折ソックスを脱いで素足でいる、つまり太股からつま先まで生足を全開にさらしている光景に目が奪われる。
きっとこれくらいから、太股フェチと首絞め願望が賭け合わさって”太股絞め”に目覚めたんだと思う。

少しずつ、餌夢男の生態を書き綴っていきます。

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