見出し画像

40代女性がまじめに走った2023OSJ ONTAKE100K

こんにちは!お疲れさまです!
ONTAKE、盛り上がりましたね。あれからもう2週間経ちましたね。私はというと、今週から練習再開しています。あまりダメージなくてよかった。

これは、いつかは14時間切りしたい私の、2023ONTAKE100Kのおぼえ書きです。


●私について


【ランニング歴】
30歳でダイエットのために走り始めるまで全く運動歴はなし。
適当な練習で自主100マイル2回、TDT100完走。無謀にもKOUMI100に2回挑戦してDNF。2019年のONTAKE100kと信越五岳110kは完走。直近のフルマラソン3:50。
 
【コーチング受けてます。その練習】
1年前からJR田中さんのコーチングを受けています。ボリューム期は2週に1回ヤビツ峠走がメニューに入っていました。プレッシャーで前日から口数が減り、夫には「そんなになるならやめたら?w」って言われました。でも、結果メンタル鍛えられてよかったと思います。練習は週6日、そのうちポイント練が2日、週末はロング走とトレイルです。コーチング以前はこんなんでよくウルトラ走れるね、と言われるくらい筋力なくてフォームもフニャフニャだったので、週6の練習がキツくてずっと疲れていました。
 
【目標タイム】
今回のONTAKE100Kの目標タイムはあわよくば15時間半、16時間以内は絶対!!両方のタイムスケジュールをJR田中さんに作っていただきました。
 

疲れていても犬の散歩は絶対です。ウチの子ピッチ

●大会前後のもろもろ


【スタート前】
田中さんになるべく早く現地入りして寝た方がいいよと言われていて、川崎市北部にある自宅を車で7:30に出発。渋滞に巻き込まれましたが、14時には現地に着きました。ゆっくり準備でき、しっかり寝られましたし、早めに到着してソンはなし!来年も早めに出発しよう(来年も出ます!)。

木曽福島で食べた揚げ出し豆腐定食。豆腐おいしい。スタートまでお腹いっぱいでした


【レース中の気候】
松原スポーツ公園、標高高いのに暑かったです。スタート時、雨がそこそこ降っていましたが、湿気が増すのみ。終始ノースリーブでよかったです。来年も暑いのかなぁ。

こう見えても暑いです


夜間は湿度が高くて息苦しかったし、夜が明けてからは純度の高い日差しがキツかった。でも、沢の水や川の水は豊富で透明で、そこから時おり吹いてくる風が涼しく心地よかったです。冷たい沢に入りたかったけど、熱中症の症状もなかったし時間を使いたくなかったので我慢しました。あの沢にドボンしたら気持ちよかっただろうなぁ。

公式HPから拝借した去年の写真。マズかったら削除します。

●レースでの気づきと反省点


【前の人をしっかり見る】
2周目、純度の高い日差しにさらされながら、緩やかなロードの上り坂にさしかかると、前方にぽつぽつと選手が見えてきました。わたし2周目どんだけ行けるんだろう、どこで潰れるんだろう…。そんなとき厚木大学の若手のホープ、ミチタロウくんの言葉を思い出しました。

「織江さん、アッチャンさんの背中から目を離さないでください、そしたら背中が近づいてきますよ!」

以前皇居外苑で5000TTをしていたときです。ペーサーしてくれたアッチャン(夫。速い。)から離されててテンション落ちていたとき、偶然ミチタロウくんと遭遇。後半ペースが上がらず苦しかったのですが、おー!そういう耐え方もあるんだ!と目から鱗だったのです。

それを思い出て、目の前の一人を見、ゆっくりでも走り続けると抜けたりして(もちろん抜き返されたりもしますが)、やれるじゃん!私!と、メンタル的に上向きになってきました。
 
私は怪我しない動きづくりのために、強いトレイルランナーさんがたくさん通っている江ノ島の「原澤治療院」に通っています。原澤先生にも、下を向きがちだからちゃんと前を見ろ、って言われました。長い登り坂、先を見たくなくて下を向いてしまいがちですが、下を見るとフォームも縮こまってしまいますしね。

オールスポーツさんありがとう


【5歩でも10歩でも走る。意外と登りも走れる】
2周目のガレた登り坂、私くらいのペースだと周囲はけっこう歩いています。自分ももちろん疲れているので、(ああ、歩いてもいいんだぁ…。)とホッとして歩いてしまいました。1周目は周囲のペースが速く、影響されて走れる登りは走っていたのですが。
 
歩き続けて途中、これはいかん!と10歩でも20歩でも走って登ってみると、意外といける。なんとなく歩くはダメですね。長い長いガレた下りも同様です。つらくなったら30秒とか10秒とか、決めた数を数える間だけ歩く。それが終わったら強制的に走る!も有効でした。そのことに気づいたときにはすでに遅しで2周目はだいぶ無駄に時間を費やしてしまいました。

上位の人たちの「歩き倒してゴールした」を真に受けてはいけませんw 彼らの“歩く”はたぶんキロ5とかです。

わたしのリザルト。エイドワークがひどい。


JR田中さんはペースが同じくらいの人と一緒に走るとつらさが紛れるとおっしゃっていました。トップ争いをしている方々はお互いに引っ張り引っ張られ、という場面があるのだと思います。私くらいのペースだと一緒にだらけてしまう可能性もあるので、いやいや、自分、まだいけるんじゃない??と問いかけながら走るのもいいんじゃないかなーと。思います。

【スポーツ公園のエイドワーク】
ここも反省点です。スポーツ公園では15分休憩と決めていました。気持ちでは15分だったのですが、後で記録を確認すると30分近くスポーツ公園にいたことが判明。マメに時計を確認しないとあっという間に時間が溶けるんだなぁ。当たり前ができていなかった。

コース上の各エイドには、水公園以外トイレが1個しかなく、並ぶと10分はかかってしまいます。エイドの時間を削るならスポーツ公園しかない。

●装備編


【ウエストライトはよかった気がする】
今回はウェストライトを使いました。どなたかのツイートで、足元のゴロゴロの石の乱反射がヘッデンより抑えられる書いてあったのを見て採用。おなじみウルトラスパイアのものです。視力が弱くすぐ目が疲れるのですが、ヘッデンより目が疲れることがなく、ストレスがかなり抑えられたと思います。そうだ、コンタクトレンズも高価な長時間装用のものにしました。目、だいじ。

【モンベルの二等兵帽はよかった気がする】
以前、TDT100を走ったときにゴール後熱中症でダウンしてしまいました。TDTのゴールは蒲田。ラブホ街があります。動けないけどシャワー浴びて横になりたい。迎えに来た夫に「本気のご休憩がしたいのでラブホに連れてってくれ」と頼んだ記憶があります。TDTはみなさんご存じのとおり多摩川沿いを走ります。潰れてもだいたいどっからでも電車で帰れる。でも!!ONTAKEはダウンしてもスタート地点に自力で帰らなければならない可能性が高い。潰れるわけにはいかん!と思ってモンベルのステンレスメッシュキャップを購入しました。通称「二等兵帽」。めちゃくちゃダサいです。

ダサいしかない


サロモンの審判帽も考えたのですが、隙間なく覆ってくれるモンベルに振り切りました。ダサいとか言ってられないのです。われらボリュームゾーンはペースが落ちた2周目、鋭い日差しに長時間さらされることになります。…そういえば、総合4位のひゃっほいさんに途中お会いしましたが、キャップすらかぶっておらず、おにぎり食べながら米粒を飛ばしながら登り坂を爆走していました。あのレベルの人は私とは異次元なので参考になりませんw 暑くないのかなー。二等兵帽のおかげか、熱中症にならずにすみました。頭痛もなし。疲労もあまりなかったです。

【ベクティブプロはよかった気がする】
今回のシューズはJR田中さんから勧められたTHE NORTH FACE「サミットベクティブプロ」。厚木大学でそのことを話したら、「織江さんの走力でカーボンシューズはオーバースペックじゃない?」って言われましたw。カーボンの反発を得られていたかは不明ですし、たいして速くもないのですが、それでも最後のロードで走り続けられたのはシューズのおかげでもあるのかなぁ、と思っています。ガレた下りでの石の突き上げもそこまで気にならなかった。

私にとっては高級シューズ

眉間のシワが深くなった

●その他


【できれば前泊して身体を休める方がよい気がする】
私は眠気に強い方なので眠気に襲われることなくゴールできたのですが、眠気に弱い方は前泊した方がいいんだろうなぁと思います。JR田中さんにも前泊した方がいいよとアドバイスされました。なんでも部屋をスタート前まで時間貸ししてくれる旅館があるとかないとか。来年に向けて調べてみよう。

駐車場では色んな人と会えて楽しい


スタート前、雨が降ったり、暑くなったり。車の外の色んな音や光が気になります。

【後泊楽しかった】
今回は後泊で木曾福島駅前の渋い旅館に泊まりました。前回2019年の際、スポーツ公園のシャワーは使いづらくいまいちサッパリしないまま帰ったのもあり、比べて後泊した今回は快適だったし楽しかった。女性はとくに髪の毛洗えないとつらいですよね。風呂上がりにレースの振り返りをしながらビール飲めて幸せな気持ちになれました。帰りは道の駅で野菜を買ったりしたのもよかった。大きい米ナスとおかひじき、甘いプルーンを買いました。来年も後泊しようと思います!

渋い旅館!


ガレた林道ばかり、風景変わらなくてつまらない、エイドがシビア、などなど愛を持ってけなされることの多い大会ですが、今回含め2回出て、来年も出たいと思うくらい私は好きです!余計なことを考えることなく、走ることと一体になれるからです。

眉間のシワ…。大会前日に眉ティントしました。


走っても走っても途切れることない山々。「木曽路はすべて山の中である」という書き出しの小説は島崎藤村の「夜明け前」ですが、すごくかっこいい。ONTAKEを走っていると、このフレーズを思いだします。こういう土地で生まれ育ったらどんな生活を送っていたんだろうなぁ、と。来年はレース後、周囲の宿場町にも寄ってみたいです。

とはいえ川沿いの家は怖いな


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?