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Metaのソーシャルメディアアプリ「Threads」が公式に登場しました。なんとなく現在わかっていることと雑感

日本を含めて30ヶ国語で世界中に展開し始めていますが、同社の規制上の懸念を解消できていないとのことでEUでは利用できないようです。

「Threads」についてMetaは「リアルタイムの更新と公開の会話のためのスペース」としてThreadsを説明しています。この新サービスはInstagramの認証情報を使用していますが、今後はMastodonなどの分散型サービスとも互換性を持つ予定です。現在は、Threadsのユーザーは既存のInstagramアカウントでアプリにログインします。

Instagramと同様に、新たなアカウントの発見を助けるために、おすすめを重視します。既に利用を始めている人の中では、フォローしていないユーザーの投稿が大量に表示される為、「なんのためのフォローだ!」と憤慨している人もいますが、ユーザーの増加と共に適切な形になっていくでしょう。フォロワーだけ閲覧できる機能もおそらく後々にローンチされるのではないでしょうか。

このサービス自体はTwitterに似ていますが、Instagramのユーザーにとっては馴染み深いUIでしょう。私もとても使いやすく感じています。

・投稿は500文字までのテキスト投稿が可能
・最長5分までの写真とビデオ投稿が可能
・写真は10枚まで投稿可能
・リンク投稿可能
・メンションは送信可能
・ハッシュタグは使えない
・PCからは使えない(かっこいい画面とQRコードのみ見られる)

Threads.net

また、Threadsは「再投稿」機能も有しています。これはリツイート、引用リツイートと同様の機能です。Twitter同様、ユーザーは返信を制限したり、他のユーザーをブロックしたり、報告したりすることもできます。

Threadsのローンチは、TwitterがAPI制限等々における混乱の時期にぶつけられました。明らかにTwitterに失望したユーザーの受け皿になろうとするMetaの姿勢が見られます。

MetaはTwitterだけでなく、Mastodonのような急増しているTwitterの代替手段にも挑戦しています。(同社は、ThreadsをActivityPubと互換性を持つようにする計画を立てています。ActivityPubはMastodon等の分散型サービスを動かすオープンソースのプロトコルです。現在のところ、MetaがActivityPubを完全にThreadsに統合するのにどれくらいの時間がかかるのかははっきりしていません。)

さて、MetaのThreadsはTwitterの代替手段になり得るのでしょうか?

私は難しいと見ています。Twitterはまだまだ人気を維持するでしょう。取って代わられることは無いでしょう。昨年イーロン・マスクが同社を引き継いて以来、TwitterのユーザーはMastodon、Bluesky、T2などの代替プラットフォームに移行しています。しかし、これまでにこれらのいずれもTwitterやMetaの規模に近づくことはできていません。しかしながら、国内4500万人超、世界で3億3千万人超のアクティブユーザーを抱えるTwitterの牙城を崩す者がいるとすれば、それはMetaでしょうね。今後どうなっていくのか楽しみです。

公式ローンチ直後のThreadsでの投稿でザッカーバーグは「少し時間はかかるかもしれませんが、10億以上の人々が使用する公開の会話アプリが存在すべきだと思います。Twitterはこれを実現するチャンスがありましたが、うまくいきませんでした。我々がうまくやることを期待しています」と書いています。

驚くべきことに、ローンチ後の最初の2時間で200万人以上のユーザーがThreadsにサインアップしたと報告されています。これは、この新たなソーシャルメディアプラットフォームが早い段階で大きな注目を集めていることを示しています。

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