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春を待つ

まもなく立春。暦の上では春になる。
ずっと欲しかった福寿草を今年になってプレゼントされた。
以前、奈良の志賀直哉の邸宅を見学に行った時、鉢から溢れんばかりの福寿草が咲いていた。
いいな、幸せがいっぱいと思って見た。
それからずっと正月近くになると、店頭に並ぶ福寿草を見ては、買おうかやめようか悩んでいた。友だちにもその話をしたかもしれない。
それから何年も経った。今年の年明けに、
「これ欲しがっていたでしょ」とプレゼントされた。まだ芽を少し出しただけの福寿草だった。ちゃんと咲いてくれるのか、毎日玄関に置いて見つめた。
目の先から少し黄色い蕾が出てきた。
今は蕾と花のちょうど中間。きっと立春の日を待っているのかな?

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