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書評 (中高生以上向け)

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購入前に読んで参考にしていただく想定で書いています。書評の読者は、主に中高生(以上)を想定しています。
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記事一覧

書評:『小論文を学ぶ 知の構築のために』

(順次公開予定)

書評:『教養とは何か』

(順次公開予定)

【売済】書評:『中学校・高校教師 実務のすべて』

 この本は、明らかに現役の(新任の?)教師を読者として想定しており、非常に分かりやすく書かれている。(Amazonリンク)  さて、仮にこの本屋で現役の中学生・高校生がこの本をめくってみたら、どんな感想を持つのだろうか。世代によって生徒の雰囲気や課題もかなり異なるだろうから、今の中高生が持つ感覚や教室の雰囲気を具体的にイメージすることは私には難しい(私はもう27歳になってしまった)。想像したとしてどうせ妄想だろう。それに私は、奄美出身とはいえ奄美の中学・高校に行った訳ではな

【再入荷済】書評:『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』

 この単語帳は、東大受験の専用本ではない。日本で高校レベルの英語を学ぶ全ての人に役立つと自分は思っている。(Amazonリンク)  東大・京大といった「トップクラス」の大学の問題を見たことがある人は、奄美には少ないかもしれない。「最難関」などと呼ばれるために何やら恐ろしく難しい問題が出されるというイメージがあるかもしれないが、いざ開いてみると実は大方標準的で真っ当、かつためになる問題が出ている(かなり難しい問題も少し混ぜてはくるのだが、基本的に「マニア」「天才」以外は解かな

【売済】書評:『生命とは何か [第2版] 複雑系生命科学へ』

 もちろん、この本も自分の意思で置かせていただいている。とはいえ、まさか『生命とは何か [第2版] 複雑系生命科学へ』の書評を自分が他人に向けて書くことになろうとは、以前は思いもしなかった。  この本(第1版も含む)が日本における生命科学の研究に、そして過去10-20年内の生命科学専攻の東大生その他に与えた影響は計り知れない。自分もその一人だ。  この本は高校生以上を対象にしているとのことだが、読む時のポイントは、内容を完璧に理解しようとしないことだと思う。物理学者の著者な