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【江戸名所図会】だるまさん?

まだ江戸文化にハマってから日が浅いため、図会を見ていてこれ何??が非常に多いです。(少しずつ調べています!)
その中の一つ、茶屋の座るところに置いてある置物。たぶん形状からだるまさんの置物だと思うですが……。棚ではなく座るところに置くものなのかな?

6-23 何か置いてある
17-23 置いてある。こちらは表情も分かる

2枚目の絵図は、ねじり飴があったり、お供の方が食べての田楽?と、情報量が多くて特に見ていて楽しいのですが、その中でもちょこんと置いてある置物。
情報が多くて、分からないことが多いところも、図会にひかれている要因の一つなのかも。調べて分かった時って、楽しいというかテンション上がりますものね。

最後に。妄想
最初図会を見ていた時は全然リンクしていなかったのですが、先日
湯本豪一著『妖怪絵草紙 湯本豪一コレクション』(パイ インターナショナル/2018年)を手に取る機会があって読んでいたら、このだるまさんの表情『人面草紙』に似てる~~ってなりました。

人面、見れば見るほど味わい深い……

昔の同人誌にあった、原稿欄外に「このxxもらいます!」「いいよ!」みたいな書き込みを知っているので、そんなイメージも手伝って、制作現場を訪れた月岑が少しだけ描かせてもらった、とかだったら、うわっなんだか楽しそうな制作現場!仲良さそう!って。

『人面草紙』には「雪堤画」との記載があり、月岑画の中に『江戸名所図会』や『東都歳事記』の絵を担当した雪旦・雪堤親子が描いたと思われる部分があるそうなので、逆があってもいいのでは?と妄想した次第。

(いや、分かっています。一般的な顔、といえば顔だから、似てるって言い過ぎでは?とつっこまれること。ただ、人面を初めてみた時、そう感じてしまった、という感想です。後、制作現場は楽しそうであって欲しい個人的願望があってですね・苦笑)

妄想が膨らむきっかけを作ってくれる、江戸名所図会、やっぱり楽しい。

■画像について
『江戸名所図会』の画像は全て「国立国会図書館デジタルコレクション」からお借りしています。
「国立国会図書館ウェブサイト利用規約」を確認の上、ダウンロードし「いいね!」な箇所が分かりやすいようトリミングさせていただきました。
画像下の番号は「巻数-デジコレのページ数」です。

国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2563391
松濤軒斎藤長秋 著 ほか
『江戸名所図会 7巻』,須原屋茂兵衛[ほか],天保5-7 [1834-1836].


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