ウルトラマン経由のメッセージ
今日も無患子を拾いに行きましたが、
数日前「春一番」が吹いた割には落ちていませんでした。200個。
帰ってきてから、
外出した娘と待ち合わせして
ご飯を食べることにしました。
そこで不思議な話になりました。
🌿
3年半前に息子を亡くしました。
大学の3年でした。
四つ違いの妹は二十歳になり、
今年の一月に成人式を迎えました。
兄弟仲が良く、
とても頼りになる兄でした。
妹は兄を頼りつつもどこか競争心が
あったようで、兄から影響を受け、
オモチャまで同じものを欲しがりました。
結果、ソフビのウルトラマンもセブンも
2体ずつ買うことに。
2歳の妹は、兄が幼稚園に行っている間、
両手にセブンを持ってよく走りました。
わかっているのかいないのか、
兄のセブンだけコンクリート塀に擦り付けて走るので、片方だけてっぺんの
アイスラッガーの塗装が削れていました。
🌿
「ねぇ、最近お兄ちゃんが夢によく出て来るんだけど…」と数日前に娘が言います。
「なんか用事があるのかなぁ。
今度出てきたら聞いてみれば?」
と言っても「寝てるから忘れちゃう」
って、そりゃそうだ。
一昨日は、仏壇の隣に飾ってあった
ヤシャブシの青い実が、大きい音を立て
落ち、畳の上を転がって驚いたそうです。
妹は美術系の学校で
キャラクターデザインの授業中に
兄と遊んだウルトラマンを思い出してしまったようです。
ここ数ヶ月時間があればウルトラマンのDVDを見るようになりました。
あの頃は「ウルトラマン・メビウス」だったなぁ。横で見ていた私の印象は、
ちょっと地味目の真面目な正統派といったところです。
主題歌がこれまたザ・王道!と言いたくなる清々しさ。乗せちゃおう😆
あらまぁ、横道にそれました。
話の本題はメビウスの主題歌では
ありません。
今日遂に娘はウルトラマンなんとかのショーに行ってしまいました。二十歳👩🦰。
ウルトラマンと写真も撮ったと感激しています。それもさておき、ショーのセリフの話を始めました。
「冥界の宇宙侍」というのがいるそうで、
ウルトラマンに倒された怪獣から飛び出してしまった魂を斬って成仏させる係だそうです。すごいねえ。
その宇宙侍のセリフ
現生を生きる人間の想いは
しっかり死者に伝わっている
隊長のセリフ
辛い時は立ち止まっていいから
変えられない過去を悔やんでいないで
変えられる明日を向いて行こう
これって、あちらこちらで目にし、
耳にする言葉です。珍しくありません。
しかしショーの帰りに待ち合わせして
遅めの昼ごはんの鯖の味噌煮定食を食べながら、私たちは「兄ちゃんだ!兄ちゃんが
言ってるんだ」と泣いてしまいました。
「夢に出てきたのは、
これを伝えたかったんだね」と
私が感動していると、娘が違うんだよと
笑っています。
ショーの後、娘は突然ガシャポンのたくさんあるところに行きたくなり、会場から少し離れたショッピングモールへ向かったそうです。
なんとなく。(ここ、大切😆)
ズラーっと並んだガシャポンのなかで目に飛び込んできたものがありました。
兄が小学生の時大好きだった「虫キング」
の20周年記念ガチャ。
棺に宝のカードも入れたほど
小さい頃の兄は大好きでした。
兄ちゃん、「これを買ってこい」って
いうことだったんだよ。
娘は家に入るや否や、ガシャポンの
中身を組み立て急いでシールを貼り
仏壇に供えました。
話は感動ではまとまらなかったのですが、
なんでもいいや。
私たちにだけわかるやり方で、
あの世の兄はちゃんと私たちを見ていてくれる。そしてその存在感を変わったやり方でチョロリと出してくる。少し、ふざけながら。
それってすごく嬉しいよ。
時々、悲しくて「もうあとは死ぬだけだ」なんて投げやりになったりしますが、
どっこいみんな頑張ってるよ。
妹も父親も、無患子拾いで気を紛らわせているじじも私も。
繋がっているのがわかるから。
終わります🙏
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?