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さわるとわかる。エメラルドってどんな石?

前回エメラルドの特性について書きました。

エメラルドってどんな感じ?

では、石留・修理職人として
仕事でたくさん触った感じでは
どんな印象だったのか。
実際の体験からお伝えします。

透明感のある薄い緑、
深くて濃い透明度も高い緑。
エメの緑は独特で、まるで
ヤブツバキの葉の色のよう。

俗にいう「エメラルドグリーン」とは
全然違うな、と感じます。

濃淡の幅が広いですが、
芯にある色味はエメラルドの深い緑です。

結晶

結晶の性質上ひび割れも多いため
オイルや樹脂が充填されています。

この方法は一般的な処理です。
石について調べるとすぐに検索できるので
詳しくお知りになりたい方はぜひ調べてみてください。

表面を触ったり実際に石留をすると
石の硬さや温度、肌触りが分かります。

エメは衝撃に弱いです。
粘り(靭性)がないからか、
分子や結晶の結びつきが弱く感じます。

でもモース硬度(※)が高いので
ツルツルカチカチ。
エッジがピンと立っていて
するどく冷たい触感です。

※モース硬度とは傷つきにくさです。叩いた場合は、
 結晶の方向によりダイヤでも割れてしまいます。

カット石をよーく見てみます。
角がダレているものは合成か別の石です。おそらくは。
エメラルドは石留の際、角が丸くなるほど磨けません
熱で割れちゃうので・・・

厳密にはラボでないとわかりません・・・
気になる方は石鑑別に出しましょう。


クリーニングできる?

自分でクリーニング


どうしても自分で洗浄したい場合は
乾いた布やティッシュで表面の汚れを拭き、
リング裏のゴミなどは楊枝でやさしく取ってください。

石を無理に押さないでね。

全部綺麗にしたい

お近くの宝飾店や修理屋さんに持ち込みましょう。
「新品仕上げ」といえば磨き加工もしてくれます。
ピッカピカになりますよ。


記号・リュウコ


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