~一点もの~自分でデザインしたジュエリーはどうやって製品化するのか【7】

シリーズ2回目の記事で全体の流れをご説明しています。
この回は一点ものの解説です。
量産ものについては次の【8】に書きました。事例をいくつか入れましたので文字数多めです。

何度も出ます、工程表。

一点もの

上の画像の3層目、ナンバーなしから以下です。
まず成形後、地金で制作の場合は石留して完成です。
ワックス、3Dの場合はキャストに出して磨き、石留して完成です。

一点物はそのまま完成になります。
シンプルでわかりやすい。
記録や複数個制作も見据えてゴム型を取っておくこともあります。

しかし原型ではなく、構造も量産に向かない場合があるため、あくまで小ロットや記録用の型取りがほとんどです。


一からつくる。

オリジナルのデザインを考えた、もしくは自分のコレクションの石を使ったジュエリーを販売したい場合、加工業者さんや職人がやっている店へ相談します。
その場合、必要な材料を自分でそろえて持ち込むのか、お店や職人に任せるのかも検討します。
法人でないと取引できないパーツ屋さんもありますので、ほしいパーツが手に入るか確認するのがいいでしょう。

例えば
持ち込み石を使ってデザインしたイヤリングを作る場合。
①石とデザイン画とイヤリングパーツを持ち込んで加工発注。
②石とデザイン画を持ち込んでおまかせでパーツをつけてもらう。
2通りのやり方があります。
全て持ち込みなら工賃のみ、パーツを用意してもらうならその代金も加算されます。
すべてお任せでやるのが早いし確実ですがその分のコストはかかるので、どこまで任せるか、どこまで自分でやるかを検討します。海外で取り寄せたパーツが国内では加工できないこともありますし、代替品が無い場合万が一不具合や破損があった場合対応できなくなるので確認することを忘れずに。

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