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ロールモデルを欲するのは自分の思考力をアウトソースしたいからだと思う

私のような無名の人間が何かを発信しようと思ったら、直接的に誰かの役に立つハウツーが良いだろう。
よく知らない人の日記を読んだところで興味は持てないだろうし。

役に立つハウツーとは、具体的な体験事例、レポート、何かの使い方、データに基づいた情報などのことを指す。

これらは誰が発信したかにかかわらず、情報そのものに価値があり必要とされるものです。

しかし、体験やレポートでも、「おいしい」「楽しい」「可愛い」「すごい」など、評価は個人の感覚に依存するものは微妙です。


100均で満足できる人もいれば、高品質を求める人もいる。

インスタントラーメンを手軽でおいしいと思う人もいれば、健康への配慮が最重要という人もいる。



つまり良い悪いの判断は個人の価値観や感覚に依存するので、その評価が必ずしも自分とは一致しないわけです。


知育系の発信がハウツーに寄るわけ

私が育児や知育の話が難しいと思っている理由はここにあります。

「私はこういうことに気を付けています」
「こんな教育を取り入れています」

そういうことをなんの権威性もない私が書いたところで、その情報に何の価値もないわけです。

子育てはまだ終わっていないし、今良いと信じてやっていることが数年後にどう繋がるか分からない。
数年後に成功したからって教育の影響なのか遺伝の影響なのか分かりません。

そもそも成功って何?
こどもが非行に走ったら子育て失敗なのか?
東大に入ったら子育て成功なのか?


そういうわけでSNSでもてはやされる知育系の発信はどうしても分かりやすいハウツーに寄っていきます。

そんなおもちゃがあるんだ、そんな図鑑や本があるんだ、そんな知育のやり方があるのね、というふうに。

でも、私は子育てで一番大事なのはどんな教材を使うかではないと思っています。

Instagramの知育発信を見ていて親の自己満足だなーと思うことも多いです。

じゃあ子育てのマインドセットや子どもとの向き合い方を発信しようか?と思うと(私も書きたいことはたくさんあるが)、途端に抽象的でぼんやりしたものになり、ともすると宗教的になります。

お寺の説法のように、分かる人には伝わるけど分からない人には伝わらない。つまり一番伝えたい人に伝わらないロジックです。
うーん、難しいですね。


同じ価値観の人の発信は思考力の委託

話は変わりますが、あなたはどんな人の有料マガジンを読みたいと思いますか?そしてそれはなぜですか?

私の場合、たとえば自分よりちょっと先ゆく人の視点に興味があります。
先ゆく人といっても必ずしも年齢の話ではなく、自分が行きたいと思っている未来を歩んでいるという意味です。

つまり、自分が好きな生き方や考え方をしている人が何を見て、何を考え、次に何をしようとしているのかに興味がある、ということです。

自分と価値観の似てる人が選ぶものって、本来自分で色々情報収集して手に入れるはずの情報のはずです。

つまり、自分と同じ価値観の人を見つけることで、情報収集の手間が省けたり、思考力パワーが掛け算できると考えることもできるのではないか。
なぜなら、その人のリソースを自分の分身みたいに使えるからです。

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