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連続インタビュー企画 【第2弾】ディレクション 京野 誠 「やらされ仕事はつまらない」

前回より始まった連続インタビュー企画。
3回連続で手帳プロジェクト ディレクションチームのインタービュー記事をお届けします。今回は第2弾です。

【第1弾】全体統括 ようこさん
【第2弾】プロジェクトマネジメント 京野 ◀今回
【第3弾】アドバイザー ワーママはるさん

本記事はプロジェクトメンバーりぃさんによる寄稿です。

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着々と進むはろこみ手帳2021プロジェクト。今日はそんなプロジェクトのマネジメントを務め、こちらの note の管理人でもある京野 誠さんにお話を伺います。


第2回 ディレクションチーム 京野 誠

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プロジェクト参加のキッカケ

ー 手帳プロジェクトを支える京野さんですが、手帳作りに参加しようと思ったキッカケは何でしょうか?

「おもしろそう!」と直感しました。
実を言うと、いちばん最初の打ち合わせに参加したときには、まだプロジェクトに参加するかどうか決めていませんでした。
プロジェクトのゴールやメンバーのようすをみて「自分が能力を発揮できる場がありそうだったら参加しよう」と考えていました。自分がいなくても回りそうだったら手を引こう、と。

打ち合わせ当日は移動の時間とかぶってしまって、車の運転をしながらみんなの会話を聞いていました。
結局、私は最後まで一言も喋りませんでしたが、ほのかに香ばしい匂いを嗅ぎ取りました。「あ、これはなんかまずそうだな」と。

私はこれまでエンジニアとして大小さまざまな案件のプロジェクトマネージャーやリーダーを経験してきましたが、その経験から来る直感だったと思います。
スケジュール感、タスクのボリューム、メンバーの経験、議論の柔らかさ…、プロジェクトが軌道に乗るまでリードする人間が必要だろうなと感じました。

手帳の中身づくりには貢献できないかもしれないけれど、プロジェクトマネジメントの経験を生かして何か貢献できるかもしれないー。

その後ようこさんとコンタクトをとってみたところ、ちょうど本業でお忙しいと聞き、せめてようこさんが動けるようになるまではの影武者としてサポートしようと心に決めました。

ー 実際にプロジェクトマネジメントの立場に就かれて感じる難しさなどはありますか?

今回のプロジェクトはすべてオンラインで進めているため、まずコミュニケーションの難しさがありますね。

しかし、プロジェクトが始まって感じたのは、コミュニケーション手段以前に「メンバーのことを知らない」ことによる難しさでした。
コミュニティ上で名前を見たことはあっても、みなさんほぼ初対面のようなものなので、

・どんな性格なのか?
・どんなスキルを持っているのか?
・普段どんな仕事のやり方をしているのか?
・どれくらいの時間を割けるのか?
・どんなことが得手、苦手なのか?
・何にモチベーションを感じるのか?
・プロジェクトにかける想いがどのくらいあるのか?
・コンフォートゾーン(やりやすさ)がどこにあるのか?

などがまったく分かりませんでした。
はじめは誰に何をお願いすれば良いのか、どこまで任せるのが良いのかをとても迷いました。
しかも、やりとりはすべてチャットベースのオンライン。オフラインで仕事をするよりも相手の理解に時間がかかります。
そのため、日々細かなケアをしきれていないなと感じています。

しかし、プロジェクトが動き出すと、みなさん積極的にチームに立候補してくれ、どんどん意見を投げてくれました。
リスクがあればディレクションチームに報告を上げ、チーム内で決められることは決めていく。

指示待ちの人がいないんです。メンバー全員が主体的に動いています。
こうした主体性があるからこそ、現在オンラインでもプロジェクトうまく回っているんじゃないかなと思っています。


プロジェクトマネジメントという仕事について

ー 初回のミーティングが終了した後、すごいスピードで情報共有のためのインフラ(DiscordやTrello)が整っていき、その後もいろんな場面でサポートをされてらしゃいますが、どんなことを意識してプロジェクトマネジメントをされてらっしゃるのでしょうか。

私がプロジェクトマネジメントでいちばん大事にしているのは「メンバーが仕事をしやすい環境をつくる」ことですね。

細かい指示があった方が良い人もいれば、ある程度自由度を与えて任せた方が良い人もいる。
メンバーそれぞれの特性や仕事のやり方を観察するようにしています。

止まっているところがあれば動かすお手伝いをする、動き出したらさっと抜ける。人が足りないところがあれば私も手を動かしますし、判断が必要なら決める、あるいは決められる人を連れてくる。

なるべく全体を俯瞰するよう気を配っているつもりです。

大きな石を動かすときと同じで、プロジェクトは動かし始め、つまり立ち上げにいちばん力が必要だと思っています。軌道に乗せるまでをいちばんがんばったつもりです。

そのためにまず環境整備を急ぎました。
プラットフォーム(=Trello)を決め、チーム分けと最低限のルールを用意し「こうやって走ってください」という指示を一刻も早く出さなければと思っていました。

プロジェクト管理者はいかに自分がボールを持ち続けないかが重要です。
自分の手は二本しかありませんが、みんなの力を借りればこれが10倍になります。いかにみなさんに適切にボールを回してスムーズに走り出してもらえるか、そればかり考えていました。

ー 立ち上げ当初はとてもお忙しかったと思いますが、どのように活動されていたのでしょうか。

立ち上げのときは常に手帳プロジェクトのことを考えていました。
日中は息子と一緒なのでほとんど作業ができないのですが、頭の中は自由です。

プロジェクトのコミュニケーションにはTrelloという管理ツールを使っているのですが、TrelloアプリとApple Watchを連携させて、タスクが更新されるとすべての通知が届くように設定しました。

各チームの進捗が更新されるたびにApple Watchが震えてメッセージが表示され、画面をスクロールすると(Apple Watchで)メッセージがだいたい読めるんです。
そうしてその場ですべての進捗をリアルタイムで確認していました。
そこでメンション(京野さんの名前が指定)されていたり、返信が必要だなと感じたらスマホを開いて確認し、すぐに返信するようにしていました。
コアメンバーとはDiscordというチャットツールで会話もしていますが、こちらも同様です。
Trelloはチームごとに箱を分け、その中のタスクの「カード」を作成し、そのカードの中でディスカッションすることができます。とても直感的で分かりやすいので気に入っています。

自分が手を動かさなければならないときは、息子を寝かしつけてから作業しました。
すごく頭を使うので疲れますし、寝不足になった時期もありましたが、プロジェクトの立ち上げって楽しいんですよね。
何もない荒野を耕し、どういうふうに道を作っていこうか考えるという作業や、何もないところから自分たちで作りあげていく過程にとてもわくわくします。

他人の引いたレールを走る仕事とは違い、考える楽しみや、ひとりでは決して成し遂げられない大きな仕事をチームで達成する喜びがあります。
それぞれが自分の得意を活かし、能力を発揮する。貢献できていると感じることも楽しみのひとつかもしれません。
楽しいとついやりすぎてしまうけど、私は中身に首を突っ込みすぎないようにしています。常に一歩引いたところから冷静に全体を見られるように忙しくなりすぎないよう気をつけています。


ディレクションチームメンバーの印象

ー 各チームメンバーもディレクションチームの強いサポートのおかげで突き進めるのだなと感じました。そんなディレクションチームですが、京野さんから見るワーママはるさん、ようこさんの印象を伺ってもよろしいですか?

はるさんはとにかく決断が早い!スピード感があります。
そして知識も豊富で色々なことにお詳しいです。本当に引き出しが多いなとびっくりします。
そして、みんなが見落としてしまうようなことにもいち早く気づきます。アンテナの感度が高いです。
みんなが決められずにいる事がある時は、ビシっと決めてくださり頼もしい、プロジェクトになくてはならない存在です。

ようこさんはとてもパワフルですね。
手帳への愛に関するパワーもですが、プロジェクトにおいては「まず自分が動いてメンバーに背中を見せる」ブルドーザー型の牽引パワーを感じます。
それでいてメンバーを尊重し、とても大事にしているのがわかります。
私やはるさんは結論や意見だけをズバッと伝えるタイプですが、ようこさんは必ずメンバーの気持ちに寄り添うい共感する手間を惜しみません。そんな優しさもようこさんの魅力だと思います。

ー ディレクションチーム含め、手帳づくりは全員が初めての事ばかり。本当に貴重な機会になりそうですね。

初めてのチャレンジって面白い。とても勉強になっています。

私は「やらされ仕事」はつまらないと思っています。
やりたい、学びたいと思うことがあったら手をあげて、前へ出て、最前列で参加した方が絶対楽しい。大学時代も必ず最前列に座っていました。

この手帳プロジェクトがいろんな制約の中うまく進んでいる理由は、みんなが主体的に参加してくれているからです。メンバーがそれぞれ役割を持ち、自分の頭で考えて、当事者意識を持っている。
そうやって参加しているメンバーは今回のプロジェクトでいろんな学びがあると思います。見ているだけでは分からないことってたくさんあります。
そして「コア」にいないと見えない課題もたくさんあります。
何かを得たいと思ったら、自分で手を動かして脳みそに汗をかくのが近道だと思います。


プロジェクトにかける想い

ー 最後に、手帳プロジェクトにかける想いを教えてください。

素晴らしい手帳が完成して、客観的に評価されて、完売してっていうのがプロジェクトの成功だとは思うんですけど、私は、プロジェクトに携わったみなさんが「楽しかった!」「このプロジェクトに関わって良かった!」と思ってくれたらそれもひとつの成功なんじゃないかと思っています。
プロジェクトに携わるっていうのはなにも手帳を作る人だけではありません。この記事を読んでくれている人や記事をシェアしてくれる人、応援してくれる皆さん全員がプロジェクトメンバーです。
是非「自分ごと」としてプロジェクトに参画してもらえたら嬉しいです。

ー 復職直前のお忙しい中、ありがとうございました!


次回は最終回、ワーママはるさんにご登場いただきます。

お楽しみに!


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