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夢を応援する出会い~「1日1食断食道場@龍雲寺」(最終日)

あっという間に4泊5日の「1日1食断食@龍雲寺」も最終日でした。
最後になってようやく、空腹感にも慣れはじめ、足の痺れもほとんどなくなってきました。


1.石階段のダッシュを繰り返すツワモノ発見!

朝の読経・坐禅を終えて私が佐鳴湖周辺のウォーキングから戻ってくると、本堂から宿泊施設のある場所まで100数段の石階段をダッシュで登ってくる男性がいました。見るからにアスリート、雰囲気的にはJリーガーっぽい感じもあったので、思わず声をかけてしまいました。
私:「Jリーグとか、サッカー関係の方ですか?」
彼:「いえ違います、ボクサーです!」

トレーニングされているようだったので、長くは話しませんでしたが、
「この階段、何往復するんですか?」と尋ねたところ、「12往復します」と言って駆け下りていかれました。

カッコいい!!
食事制限して、朝晩坐禅や読経をして、その合間にストイックに階段ダッシュなんて、すごくないですか?

けっこう急な坂なんです、一度上がるだけで息がハーハーなります(苦笑)

2.初めて声かけた彼は、プロボクシング・東洋チャンピオンだった!

私は、この断食道場では他の参加者に話しかけたことがほとんどありません。8割近い参加者が女性であるということもありますが、ここに参加している人と仲良くなろうとか、輪を広げようという気がそもそもなく、どちらかと言えば自分に向き合うために来ているので、他人のことはほとんど無関心でした。
しかし、階段を猛ダッシュで上り下りしている彼には目が行き、思わず声をかけてしまったのです。

その後少し話す時間があり、お聞きするとプロボクサーで現在は東洋チャンピオンで、次なるターゲットは世界のベルトということです。名刺を交換させていただき、SNSでもつながることができました。(許可を頂いていないので、ここでは名前は伏せますが、絶対に応援に行きます!)

少しミーハーに聞こえるかもしれませんが、なんだかドキドキしてしまいました。子供の頃はテレビでよくボクシングのタイトルマッチを見ていました。ガッツ石松輪島功一具志堅用高などヒーローがたくさんいて、テレビの前で手に汗握っていたのを思い出します。(なぜか最近はほとんど見ていません。)

大きな夢に向かってひたむきに頑張っている姿を見て、是非とも応援したいと思いました!!

3.身体が思い出す「良い習慣」

半年のブランクもあり、空腹感を覚え、坐禅では足がしびれたり時間を長く感じていたのが、3日目くらいから徐々に変化してきました。ウォーキングも、従来は佐鳴湖1周(6.5キロ)していたのですが、今回は疲労度が大きいため最初は4~5キロに抑え、昨日になってようやく1周できました。
身体が次第に「以前の感覚=良い習慣」を思い出してきているような気がしました。
昔、部活の練習を1日休むと、戻るのに3日かかると先生に言われたことがあります。
食生活にしろ、運動にしろ「良い習慣」を身につけ、それが完全に生活の一部に組み込まれるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

慣れればこれでも十分活動するエネルギーはあるはず

これから年末年始に向けて食生活が乱れがちな季節だからこそ、肝に銘じていい習慣を守りたいものです。

4.今日の法話「ご先祖様は何人いる?」

今日の法話は、クイズのようなお話から始まりました。

お父さん・お母さん・お爺ちゃん・お婆ちゃんと遡っていくと、いったい自分の先祖は何人いるのでしょうか?

いろんな計算の仕方はあるかと思いますが、仮に龍雲寺ができた700年前に遡ってみると約84億人くらいになります。(計算上は「2の乗数の和」ということですね。もちろんこれはあくまで計算上のものです)
この数字の正否はともかくとして、大切なことは自分の命は自分だけのものではないということ、多くの人の命のリレーであるということです。
そして同時に、自分は自分の命の分しか生きられないということなのです

他人の命を生きることはできない、つまり自分の命を命の限り生き尽くすことが大切なのです。そして、生き尽くした命が次の世代に受け継がれていくのです。
「今を生きる」と言いますが、本当に今を生ききっているでしょうか?
自分勝手に、好きなように生きることを意味しているわけではないことは明らかです。それを振り返り、見詰め直す、それが坐禅です。
1日5分でいいから、自分と向き合う時間を持ってみてはいかがでしょうか?
もし1日24時間のうち、たった5分「自分と向き合う時間」を取ることができならば、それこそが大きな問題なのではないでしょうか。ぜひ、自分と向き合いながらかけがいの無い命を生ききってください。

今回もとても有意義な時間を過ごさせていただきました

空腹感にさいなまれたり、坐禅後に転びそうになったり、色々ありましたが何とか年末に心と身体を調えることができたような気がします。
さらには、夢る若者と出会えたことでまた来年も素晴らしい1年になるだろうと確信しました。


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