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【5回目の「1日1食断食」@龍雲寺】       ~身体と心を調えるルーティーン~ (仕事編)

ビジネスパーソンにとって、長期間休みを取って断食道場に通うことはなかなか難しいでしょう。いくら身体に良い・心が調うと言ってもそれ以上に仕事が優先してしまうというのが現実なのではないでしょうか。

でもちょっと待ってください。
コロナ前には「働き方改革」のもとに「ワーケーション」という言葉が流行りました。そしてコロナを契機にして一気にリモートワークが可能にもなりました。オフィスじゃなくても、自宅からに限らなくてもどこからでも仕事ができるようになったのです。うまく活用する術を私たちは手に入れたのです。

僕は正直に言うと、以前はワーケーションに懐疑的でした。そもそもWork+Vacationという発想が嫌いで、どっちかにしろよ!!とか思っていた派です。中途半端な感じで仕事できるわけがないと思っていました。

でも今は完全に変わりました。宗旨替えです(笑)
リモートワークと呼ぼうが、ワーケーションの一環と言おうがどちらでもよいです。若手中堅のビジネスマンにはぜひ体験してもらいたいと思います。

ここであえて「マン」と言ったのは、ここへの参加者の8割は女性だからです。女性は、ダイエットはもちろん、ある意味で精神世界への関心も強いからなのか、会社を休んででも来ているのだと思います。(上手く有休を活用しているのだと思います)

ところが、とにかく男性は少ないのです。きっとそれは「仕事」が優先しているのではないかというのが僕の推測です。だからこそ、声を大にして「ビジネスリーダーとしてバリバリ活躍しているような方こそ、ぜひ一度体験してください」と言いたいのです。リーダーが体験することによって、そこに続くメンバーたちもさらに参加しやすくなると思います。

滝の音を聞きながらの坐禅は気持ちが凛とします

日頃の場所を離れ、1日1食断食+仏教体験をしながらの仕事

私が定期的にここに参加しているのは「身体と心を調える」ためだけではありません。それを追求することによって、日々やらねばならない仕事に関しても大いにメリット・向上を感じるからです。
そのいくつかをご紹介します。

(仕事への効果・その1)集中力が高まる

言うまでもなく、禅堂にはTVをはじめとした娯楽に関するものは何もありません。食事も1回です、もちろんお酒もありません。あるのは自然に囲まれた清潔感溢れる宿泊部屋のみです。早朝から読経・坐禅・ストレッチと続きますので、生活リズムというか脳がしっかり活性化されます。
一連の朝課を終えての仕事は普段の倍は捗ります。

1日1回の夕食は精進料理 これが美味しい!!

(仕事への効果・その2)俯瞰した見方ができるようになる

いつもと違う場所にいるということだけで、気分が変わります。目に映る自然風景・本堂前の庭や石・仏像や掛け軸・住職の服装、さらにはお香の臭いなど通常とは違う五感が刺激されます。読経・坐禅・法話により思考の根っこが通常とは違うところに持っていかれるような(導かれる)感覚になります。「こうあるべし」「これしかない」と思い込んでいた戦略や日々の仕事に対して「別の考え・見方もあるのでは?」と気づくことの連続です。この繰り返しで、自然と視野が広がり、視座も高くなるような気がしています。

(仕事への効果・その3)厳しさと寛容さの本質に近づける

毎朝の読経・坐禅の締めは「ご住職の法話」です。法話というと、何か小難しい話、宗教的な話、俗世間とは関係ない理想論と思ってしまうかもしれませんが、決してそうではないのです。龍雲寺のご住職の法話は「けっこう下世話なこと」「リアリティのある日常」のお話がとても多く、腹落ちします。ビジネスの話と仏教・禅の話は決して対立するものではなく、その本質において同根であると改めて思います。成果を追い求める世界に身を置くものとして、厳しさと寛容さの同質性に気づくことは非常に有益です。自身の根っこを太くし、かつ幹・枝をしなやかにすると言ってもいいのではないでしょうか。

この前に10分立っているだけで、心が穏やかになります

(仕事への効果・その4)「ホワイト・スペース」の重要性がわかる

30代後半の頃から、当時の上司に「自分のカレンダーにホワイト・スペースを作れ!」と言われ続けていました。

びっしり埋まっているスケジューラーを見て「俺って頑張ってるよな・・・」と感じている方はいませんか?最近はスケジュールが公開されていて、誰からも見られますので、埋まっていればいるほど「忙しくて大変ですね」状態を人に見られることになります。それを何となく誇示している、「忙しい人であることがなんかステータス・・・・」
そんな風潮はありませんか?

当時から言われていたことは、ホワイト・スペースのないスケジュールは
喩えて言えば「遊びのないハンドルでの運転」で極めて危険だということでした。初めはよくわかりませんでしたが、自身の体験を通じて、要は「緊急じゃないけど重要なこと」をじっくり考える時間、さらに言えば「物事の本質をつかむための、無になる時間」ということだと分かってきました。ゆとりのない人間にいい仕事ができるわけがないと言い切ってしまってもよいかもしれません。

WiFi完備の個室でしっかり仕事もはかどります
部屋からはこんな景色ですから、爽快感溢れますよ!!(これは夏の写真ですが、季節季節で趣があります)


少々長くなりましたが、他にもたくさんメリットはありますし、それがあるから定期的にここにきて仕事をしているのです。ご関心のある方はぜひ直接ご連絡ください。機会があればぜひご一緒しましょう(笑)


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