親子関係改善としてのボーディングスクール

GLI恒例の保護者勉強会〜昔と違うを理解する!
本日のテーマは”グローバル視点の進学と受験”でした。

保護者世代の教育や受験と、現代のそれらとは似て非なるものになりつつあります。しかし人間誰しも自分が経験した事を踏襲しがち。スポーツの指導も、実は学校の先生も同様。その最大の原因は感と経験の指導。理論とデータを常に見て指導を考えていたら、絶対に周囲の変化には気付くはず!ちゃんとしたデータが出てこないので、頼りにする保護者も決断が出来ない、と言う完全に負のスパイラルに突入している状態である、と言う事を認識して欲しい、と言うのがこの勉強会の趣旨です。

誰しも自分の経験に頼りがち。まずはこの事に気付く事。そして教育とはやがてくる未来に備える作業です。今保護者には”未来の想定力”が必要である。これもGLIから常に発信しているメッセージです。保護者が子供が生きる未来に必要なものが学歴だと思うのであればその準備をさせれば良いし、いや、これからの時代に必要なのはグローバルスキルだ、と思えばその様な準備をさせれば良いと言う事です。

当然GLIは後者です。世界は大きく変わりつつある、いや既に大きく変わってしまった。だから保護者勉強会という形でそれに備える為の情報を提供している訳です。

今回のテーマは本当にグローバル教育が出来る進学先はどこなのか?日本になければ海外に広げて探すしかないですよね、と言う内容でした。

グローバル教育系の学校に詳しいインターナショナルスクールタイムズの村田学さんにゲストスピーカーとしてお越し頂いて、海外のボーディングスクールから日本のグローバル教育系の学校をご紹介頂きました。

注目は村田氏も設立に関わる2022年に開校するハロウ安比校!イギリスの名門ボーディングスクールの日本校です。同じく2022年に開校を予定していたラグビー校は1年先伸ばしとなったそうですが、確実に海外のボーディングスクールが日本にやって来ています。この理由は何なのか?と考えると、そうした需要の高まりであり、コロナで先行き不透明な時代に、やはり日本の教育で大丈夫なのか?と言う意識の高まりではないかと推測します。現にGLIでも海外のボーディングスクールに行きたいと言う要望が増えていて、昨年度は5名の方をイートンハロウ日本事務局へお連れして面談をさせて頂きました。コロナで動きが止まっているのが非常に残念ですが、開けたらおそらく海外ボーディングスクールへの進学はグンと増える事を予想します。

ではなぜ海外のボーディングスクールが良いのか?主にイギリス系の学校の特徴ですが、

理由1:全人教育である事。すなわちトータルな人間力を要請する教育であり、まさに今日本が追い求める教育の形になっている事。

理由2:早い段階から親元を離れる事で自立心が芽生える事。親元に高校卒業までいる日本の教育環境では自立心の芽生えが遅れる傾向にあります。保護者の保護とコントロールから離れて日常的に自己決定を繰り返す事は、いずれ一人で生きていく準備が早い段階で整うと言えます。

理由3:日本の学校では得難い人脈が手にはいる。特にイギリスなど現地校には世界中から人が集まって来ます。アジア、アメリカ、中東、もちろんヨーロッパから集まる多様性のTOP of TOPとも言える人脈は、今後世界で生きていく子供達にとってはお金には変えられない価値ではないでしょうか?

最後に村田氏のコメントで、ボーディングスクールは現代の日本の教育環境の課題も解決してくれると思うんです。それは、核家族の中でしか教育を受けない事の弊害。濃すぎる親子関係。煮詰まってしまった親子関係の解決策だと思うのです、と。

元来ボーディングスクールとはイギリス発祥で、貴族がプロに教育を任せるシステムとして始まったとの事です。小学生高学年まで子育てをしたら十分親の役目は果たしたと言えます。中学生・高校生の教育はプロに任せたら如何でしょうか?との事。離れて見て程よい距離感で親子が関わる事で、これまでの課題が解決される事もある、と村田氏。今までにない視点をいただきました。

時代が変われば教育も教育の仕方も変わる。高校までべったりとくっついた教育環境は果たして子供の為になるのか?このままの点数教育で良いのか?日本の親子関係の課題解決と、グローバル教育の一石二鳥として、是非ボーディングスクールを考えて見ては如何でしょうか?日本の学校法人としてもボーディングスクールが沢山出来ていますので、是非ご相談ください。