4/18「なんかスターウォーズみたいな夢見た」

やあ、ミナヅキだよ。
今日はなんか変な夢を見たから、メモ帳がわりに記録に残しておくよ。

なーんか、夢にしちゃ、ずいぶんと鮮明…というか説得力があったなあ。
映画みたいな夢だったから、夢なのに「面白い」と思ってる自分もいたよねえ。

ここから膨らませたら、何か面白いものが作れるかも…?


さて、みんなは夢の中で"目が覚める"という経験をしたことがあるかな。

ミナヅキはよくあるんだよね…まるでセーブデータの続きから始めるみたいな瞬間がさ。

この日の夢もそうだった。目が覚めたら、一瞬で「ああ、自分は今、宇宙船にいるんだった」ってことが"直感的に"理解できた。

宇宙船の…おそらく廊下だろうね。ガラス越しに銀河が見えたから。

紫色のガス状に広がった銀河がアメジストみたいで綺麗だな、とか…窓付きの宇宙船が作れるって、相当技術が高いんだな…なんて感心してたら、不意に自分の姿が窓に反射した。

それは「ミナヅキじゅん」の姿とは似ても似つかないものだったよ。地球人ともぜーんぜん違う姿だった。

なんというか…説明しづらいんだけど、白い鱗を持った龍を二足歩行の人間型にしたみたいな…?

絶妙に虹色っぽく反射する白い鱗がびっしりで、紫色の瞳、髭や角もある。指も三つ指?で、ものを掴むことには特化していない感じ。

レプティリアンとも何か違うなあ…同じ鱗をもつ人類だけど、直感的に「あんな気色悪い連中と一緒にするな、悍ましい」と感じた気がした。

そういえば、ずいぶんと目線が高かったな。身長は2メートル以上ある気がする。

胸があるってわけでもないし、外見的特徴で判断できたわけじゃないけど、自分が女性だってことは直感的に分かった。

服装は天女みたいな…シースルー素材が使われた、和服っぽくも見えるドレスだった。動くたびに、ゆらゆらひらひらする感じが可愛い。どことなく竜宮城っぽい。

ベールをつけていて髪の毛のようなものはなかったな。というか、全身鱗なんだよね。毛がないって変な感じ。

服には所々に、貝や珊瑚のような装飾があしらわれてて、どことなく高貴な感じがした。この体の持ち主は身分が高いんだろうか?

ぼーっとしていると、後ろから「やあ、久しぶり」と声をかけられた。

振り返ったら、いわゆるグレイと呼ばれるタイプの宇宙人?がいた(恐らく自分も宇宙人なんだろうけど)

一瞬、そのザ・宇宙人みたいな見た目に「うわ、こわっ」と思ったけど、なんとなく、直感的に、知り合いだという気がしたので、ミナヅキも「久しぶり」って返そうとした。

でも、なんでか言葉が出ない。出せても低い唸り声のようなものが出るだけ。

グレイタイプの宇宙人は"声"を発していたのだけど、どうやら自分は音声でコミュニケーションを取るタイプの人類ではないらしい。

彼?がおでこを指差すので、試しにそこに集中してみると、テレパシーのようなものが使えた。

「久しぶりね」

頭の中に響く自分の声は、なんとなくミナヅキの声に近いものがあったな。テレパシーの使い方を思い出せたので、これで会話はできそうだ。

「久しぶりに会えて嬉しいよ。ねえ、僕の部屋においで。見せたいものがあるんだ」

彼?は私を個室に招き入れた。

そこには本棚のような背の高い棚いっぱいに、植物が植えてあった(特殊な光を当てて植物を培養している?)

「君、これ、好きだったよね?」

そう言って差し出されたのは、めちゃくちゃ見覚えのある…いや、それどころじゃない。それは紛う方なき「いちご」だった。

「いや、思っくそ、地球の果物じゃねーか!」と心の中で突っ込んだ。

他にもいろんな植物があったけど、ミナヅキが分かる範囲では、シダ、葦、麦、ヒノキ、クヌギ、松ぼっくり(なんで?)なんかがサンプルとして置いてあった。

「僕は地球の植物を持ち帰るところだったんだ。僕の母星は砂と岩ばっかりだから、みんなにもこれを食べさせたくてね。そういえば、君はどうして貨物船なんかに乗っているの?」

彼(ごめんやけど、君の名前は忘れた)が矢継ぎ早に聞いてくる。そういや、なんで船に乗っているんだっけ?

ミナヅキが思考するより先に、体の持ち主が反応したような感覚があった。なんか、この夢、ミナヅキが他人の体に入り込んでいるのか、これが自分の体なのか、境界が曖昧で変な感じだ。(ま、夢だからな)

「連合の会議に出るところだったのよ。仲間と現地で合流する予定なの」

確か、正規ルートで来ると危険だから、わざわざ狭い貨物船を選んだような…一体、どう言う状況なんだよ。っというか、やっぱりこの体の持ち主は、身分の高い人物なんだろうな。

「そうなんだ。最近、物騒だから気をつけて」

宇宙人にも物騒なんて感覚あるんだな、とミナヅキが感じてると、部屋の扉が開いて、兵隊のような人が数人入ってきた。

これもまた形容し難いんだけど、二足歩行の人類ではあるけど、その顔は犬と龍を足して二で割ったみたいな…地球人の感覚だと、理解し難い風貌をしていた。

装備は近未来的で、槍のような銃のようなものを持っていたね。きっと警備隊とか、近衛兵みたいな人たちなんだろうな。

「殿下、そろそろお時間です」

ああ、やっぱり身分の高い人物だったんだなと思った。同時に宇宙船がどこかに到着したみたいだ。彼らについて行き、貨物倉庫のようなところに降り立つ。

乗ってきた宇宙船自体はそこそこの大きさに見えるけど、貨物線というだけあって、人間より荷物の方が多いみたいだった。

倉庫の裏口みたいなところから出て、警備を連れて歩いていると、またも後ろから声をかけられる。

「あ、○▼□ちゃんやん、合流できて良かったわー」

と、なぜか関西弁で話しかけられた。振り返るとそこにはスターウォーズに出てくるチューバッカみたいな風貌の人物がいた。

「俺ら、乗ってきた船、ぶっ壊してしまったから、色々乗り継いできたんよね」
「会議、間に合うたみたいで良かったわ」

話しかけてきた人物は、後ろにはゾロゾロとウーキー族のような毛むくじゃらの猿人たちを連れていて、そのグループのリーダーのようだった。

毛むくじゃらの猿っぽい見た目のくせに、身につけている装備からは高度な科学技術を持っていることが窺える。

「しっかし、その見た目で関西弁は面白すぎねえか…」と思った。

「ってか、なんで、こいつは関西弁のままなんだよ…」とも思ったけど「あれ、こいつ…って誰だ?」と考えた時に、思い当たる人物がいた。

数年前、SNSを介して出会い、よく行動を共にしていた映画好きのオタクがいた。兵庫出身の人だったので、関西弁はトレードマークとも言える。

そいつとはよく「なんか、じゅんちゃん、SNSきっかけで会ったけど、前から知ってる人みたいよね」「私らソウルメイトなんじゃない?イェーイ、ソウルブラザーじゃん」みたいなことを冗談半分に言っていた。

特別趣味が合うわけでも、ノリが合うわけでもなかったけど、家族のような距離感だったので、当時は"兄さん"と呼んでいたくらいだ。

確か彼は今、結婚して福岡にいるはず。直接的な連絡は取ってないけど、不思議と縁が切れている感じはしないんだよね。

そんな毛むくじゃらな彼と、鱗を持つ私、全然種族は違うけど、なんとなく同じ星…もしくは、同じ星系の出身だと思った。

科学文明を持つ彼らと、魔法文明を持つ私たちは、長い間戦争をしていた気がする。

ただ、親の代で戦争は終結していて、私たちの代は和平成立後の世代なので、争っていた時代のことは正直よく知らない。(なんとなく寿命200年以上ある気がした )

特に彼らに対して「野蛮だな」とか「嫌だな」って、気持ちを抱いているとかではなかったけど…。

関西弁の彼に関しては「こいつ、いつも乗ってる船壊すじゃん」「一緒に来なくて正解だわ」と感じたので、きっとトラブルメーカーなんだろうなと思った。

さて、肝心の会議だけど、出席しようという意思はあったけど、意識がふわふわし始めたので、この先はよく覚えていない。

いいタイミングで夢から覚めてしまった。

せっかくスターウォーズみたいで面白い夢だったから、続きも見たかったなー。


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