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快適な在宅ワークで最高のパフォーマンスを発揮するための昼食(2)

執筆/石松佑梨(管理栄養士)

新型コロナウイルスのリスクから在宅ワークの方が増えています。 初めは在宅ワークでの業務のしやすさに快適さを感じていた方たちの中にも、外出ができない日々が続くことで、強いストレスやカラダの不調を感じ始めた方がいらっしゃるのではないでしょうか?

私はトップアスリートたちに食でのコンディショニングを提供してきた管理栄養士です。アスリートたちが抱える悩みのひとつに「飛行機やバスなどによる長時間の移動」があります。具体的には、時差による体内リズムの乱れや、狭い機内で同じ姿勢で長時間過ごすことによる疲労やストレスなどが主訴になります。

在宅ワークは飛行機などに比べると広い範囲で活動はできるものの、数日間も外に出ることなく家の中だけで過ごしていると、機内同様に昼夜逆転の生活に陥りやすく、また血行不良による疲労やストレスを感じやすくなってしまいます。

ここでは、快適な在宅ワークを送るための食事を栄養学から紐解きます。

コンディショニング② ストレスバリア!

私たちは気づかないうちに様々なストレスを感じ、そのストレスによって体内に活性酸素を作ります。活性酸素は免疫機能として働く一方で、過剰に作られると細胞を傷つけ、老化や疾病の要因へとつながっていきます。最も大切なのはストレスの根本原因を解消していくことですが、あわせて日々の活性酸素除去(=抗酸化)も意識してカラダをストレスからバリアしてあげましょう。

【食べてコンディショニング】 ニラたま味噌汁

にらたま味噌汁

作り方:刻んだニラたっぷりの味噌汁にかきたまごを流し入れるだけです。

コンディショニング学:
ニラの「ビタミンACE」は、ストレスからカラダを守ってくれる抗酸化ビタミンです。3つのビタミンが揃うことで単独ビタミンにはない相乗効果を得ることができます。
たまごの「ビタミンD」は日光を浴びると体内で作られるビタミンで、骨の健康や免疫力アップに働きます。外出できない今の時期は日光不足によりビタミンDも不足してしまいがちです。
味噌汁で「水分」補給をしましょう。こまめな水分補給が苦手な人は食事の際に味噌汁やスープをつけることを心掛けてみましょう。

石松 佑梨(管理栄養士)
DOT.RECIPE代表。大学卒業後、16年間の管理栄養士経験にて2.5万人以上の食事指導に携わる。 スポーツ栄養ではサッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの食トレを個別でサポート。 現在は、トップアスリートの食トレをビジネスパーソン向けにリデザインした「コンディショニングフード」を発信中。おいしいには一切妥協しない「ずるい栄養学」で、みんなの「なりたい」を叶えるべく活動している。

石松佑梨さんプロフィール写真2


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