見出し画像

快適な在宅ワークで最高のパフォーマンスを発揮するための昼食(1)

執筆/石松佑梨(管理栄養士)

新型コロナウイルスのリスクから在宅ワークの方が増えています。 初めは在宅ワークでの業務のしやすさに快適さを感じていた方たちの中にも、外出ができない日々が続くことで、強いストレスやカラダの不調を感じ始めた方がいらっしゃるのではないでしょうか?

私はトップアスリートたちに食でのコンディショニングを提供してきた管理栄養士です。アスリートたちが抱える悩みのひとつに「飛行機やバスなどによる長時間の移動」があります。具体的には、時差による体内リズムの乱れや、狭い機内で同じ姿勢で長時間過ごすことによる疲労やストレスなどが主訴になります。

在宅ワークは飛行機などに比べると広い範囲で活動はできるものの、数日間も外に出ることなく家の中だけで過ごしていると、機内同様に昼夜逆転の生活に陥りやすく、また血行不良による疲労やストレスを感じやすくなってしまいます。

ここでは、快適な在宅ワークを送るための方法を食事でアプローチしてみます。

コンディショニング① 血行促進!

自宅で一日中パソコンに向かっていると、筋肉は凝り固まり、血行が悪くなってしまいます。オフィスでも同じ環境だった!という方もいらっしゃるかもしれませんが、通勤での歩く時間が減っただけでもこれが1週間、1ヶ月と続くと大きな差として現れてきます。血液は全身に酸素と栄養を運搬する働きがあり、日々の活動力もリカバリーも…スムーズな血液循環があってこそ正常に行われるものです。

【食べてコンディショニング】 まぐろ納豆丼

まぐろ納豆丼

作り方:
1.生食用のまぐろと納豆を醤油で和えます。
2.丼ごはんに1をかけ、海苔を散らします。

コンディショニング学:
まぐろの赤色は、私たちの血液同様「鉄」+「たんぱく質」でできています。血行促進の前提として、まずは血液不足に留意すべきです。血液の材料となる鉄は不足しがちですので積極的に摂取していきましょう。
納豆の酵素「ナットウキナーゼ」には血栓を溶かし、血液をサラサラにしてくれる働きがあります。血行促進の2つ目のポイントはドロドロ血液を防ぐことです。納豆に添付されている調味だれには砂糖や液糖を使用しているものが多くあります。それらは血液をドロドロにしてしまいますので注意しましょう。
海苔の「マグネシウム」には筋肉を緩めてくれる働きがあります。そのためマグネシウムが不足すると血管が硬くなり、血流が悪くなってしまいます。マグネシウムは未精製の穀類(玄米や雑穀、豆類など)や海由来の食品(海藻やにがりなど)に多く含まれています。

石松 佑梨(管理栄養士)
DOT.RECIPE代表。大学卒業後、16年間の管理栄養士経験にて2.5万人以上の食事指導に携わる。 スポーツ栄養ではサッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの食トレを個別でサポート。 現在は、トップアスリートの食トレをビジネスパーソン向けにリデザインした「コンディショニングフード」を発信中。おいしいには一切妥協しない「ずるい栄養学」で、みんなの「なりたい」を叶えるべく活動している。

石松佑梨さんプロフィール写真2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?